Q.あなたの「就職観」に最も近いものはどれですか?※全体集計。カッコ内は2015年春卒
楽しく働きたい……32.2% (32.7%)
個人の生活と仕事を両立させたい……24.1%(22.8%)
人のためになる仕事をしたい……16.3%(14.8%)
自分の夢のために働きたい……11.8%(12.3%)
プライドのもてる仕事をしたい……6.2% (7.2%)
社会に貢献したい……5.7%(6.0%)
収入さえあればよい……2.6%(2.9%)
出世したい……1.0%(1.3%)
1位は前年同様「楽しく働きたい」という回答で、全体の約1/3を占めました。2015年と比べるとー0.5%と僅かに減ってはいますが、ここ十数年間変わらず、文理男女すべてでトップとなっています。ちなみに男女で比較すると、やや女子のほうがこの回答を選択する割合が高くなりました。
2位も前年と同じ「個人の生活と仕事を両立させたい」という回答に。こちらは文系男子と文系女子の間で上昇したために、それを受けて全体でもやや増加(対前年比+1.3%)しました。特に文系女子の間では、3年連続で上昇しています。これは少子化や保育園の待機児童問題が深刻化する中で、育児と仕事の両立などについて考える機会が増えているためと推測されます。
一方、3位の「人のためになる仕事をしたい」は、2013・2014年で2年連続減少したものの、今回の調査では増加に転じました(前年対比+1.5%)。介護・福祉領域での人手不足が言われるなか、人に関わる仕事のやりがいを見聞きする機会が増えているからかもしれません。文理男女すべてにおいて、この回答の割合が増加しているのも象徴的です。 この調査では、7年連続で1〜8位の順位の変動はありませんでした。この結果をみると、現代の学生は仕事にも精神的な豊かさを求めつつ、理想的なワーク・ライフ・バランスを実現したいという気持ちが強いと言えるのではないでしょうか。
※出典: 2016年卒マイナビ大学生就職意識調査
文●鈴木恵美子