何度経験しても緊張するのが面接。練習したはずなのに、本番になると頭が真っ白になってしまうという人も多いのでは? とはいえ、ただ上手に話せればいいというわけではありません。筆者もその昔、就職面接の際に事前に覚えてきた言葉をつらつらと喋っていたら、面接官から「丸暗記してきた言葉はいりません」とピシャリと言われた苦い記憶があります。自分の言葉を使って上手く面接官にアピールできるようになるためにはどうすればいいのでしょうか?
「自分でどんどん話す機会を作っていくことですね」
というのは、人事コンサルタントの楠田祐先生。
「面接の直前に、『◯◯すれば上手く話せる』という魔法は残念ながらありません(笑)。強いて言うならリラックスして挑むということですが、そのためにはやっぱり前もって人と話をする訓練をしておくことしかないんです」
楠田先生が薦める、自然体で話すためのトレーニング方法を3つご紹介します。
「まずは、同年代の人の中で自分の意見が言えるようにしましょう。ゼミやサークルに入って積極的に発言することは、とても有効ですね。いつも聞き役に徹している人は、たまには進行役を買って出てみては」
大学生活は自由な時間が増える分、活用するもしないも自分次第。せっかく何らかのコミュニティに入っているなら、積極的に発言するようにしましょう。
「店長や先輩など、アルバイト先では目上の人と話す機会がたくさんありますよね。特に接客業なら、いろいろな世代のお客様と話すこともできます。今はコミュニケーション能力がものを言う時代。人と円滑に会話ができる人のほうが、就職にはもちろん有利です」
お小遣い稼ぎとしてやっているアルバイトも、会話力アップのトレーニングを兼ねていると思えば、一石二鳥ですね。