仮に6→8→12の順に引いたなら、
6=中学生のころ
8=先生、先輩、後輩との思い出話で
12=思わず泣いちゃう話は?
となる。
俺なら、こんなことを答えるだろうな。
「いつもやんちゃして先生に怒られて『今回だけやぞ』と許してもらっていたんです。正直、懲りずにやんちゃしてました。 でも卒業する寸前に先生がこう言ったんです。『もう今後は、今回だけやぞ、って許してもらえなくなるんだぞ。オマエが心配だ。ルールにはちゃんと意味がある。廊下で遊んでいて、それが道路で遊ぶようになって、車にひかれたらどうなっちゃうのか。もう今回だけやで、とは言ってもらえなくなるんだぞ』と。その日の帰り道、何となく泣きました。きっと、 上から押さえつけられるのでなく、心の中にある『反省』を引き出す先生の指導の奥深さに感動したと思うんです。きっと、会社に入ってからの部下の指導でも、営業でも、同じなんでしょうね」
いいかい、これには必勝法がある。ただ思い出話をするんじゃなくて――
このあたりに結びつけて話すのがポイントだよ。
最初は友達同士で練習してみるのが大切。でもって、100回くらいやってみな。これ、面接通過率が5割アップになった、ってデータもあるんだよ。おっと! 俺の先輩が来た。紹介するよ……。
<第8回に続く……>
漫画●ゼロハチネット
文●夏目幸明
夏目幸明プロフィール
「マネジメント、経営、技術の3つが見えれば企業が見える」を旗印に様々な企業を取材する経済ジャーナリスト。大学・専門学校で就活支援、マーケティングなどの講師をつとめる。講義は「資格の学校TAC」などで聞けるほか、ネット放送で「就活SHOW」を行う。著書は「社長あるある」(朝日新聞出版社)など。