福井の大学生が本当に使う福井弁!初めて聞く人に驚かれる「つるつるいっぱい」って? #学窓ラボ
みなさんこんにちは!福井生まれ福井育ち、富山在住の大学生りほです。
「福井弁ってなんか分かる」「北陸の中でも他と違う、独特だよね」と言われます。今回はそんな福井弁についてご紹介します!
今回は主に北の方の、私や私の友人がよく使う福井弁をピックアップしました。最後になぜ異彩を放つのか経験談を記載したので興味がある方はぜひ読んでみてください。
あくまで個人の意見です。福井の方全員が同じ意見ではないと思います。参考にする程度で読んでいただけると幸いです。
目次
・福井出身の大学生が本当に使う福井弁
・初めて聞く人に驚かれる福井弁
・かわいい福井弁
・「異彩を放つ」福井弁エピソード
福井出身の大学生が本当に使う福井弁
1、~してんた!~しつんた!
<用例>
電車行ってんたで、次の乗ろ。(電車が行っちゃったから、次のに乗ろう。)
「電車行っつんたわで、次の乗ろ。」
失敗をして「あ、やってしまった!」という時や、予定していたことが予定通りに行かない場合に「やばい」「残念だ」というようなニュアンスで使います。
南の方出身の友人に聞いてみたところ、「やってもうた!」や「やってもた!」を使うと言っていました。
2、やろっさ、いこっさ、~しよっさ
<用例>
A:ここのカフェ行ってみたい。
B:え、めっちゃ美味しそうやが!今度一緒に行こっさ!(今度一緒に行こう!)
人を誘って何かを一緒にするときによく使います。英語だと “Let’s ~” 。語尾に「さ」がつく言い方は全国でも珍しいのではないかと思います。
ちなみに福井駅の東口には「AOSSA」と呼ばれる商業施設があります。これは福井弁で「会おうよ」という意味の「会おっさ!」から取られたものです。私は「行ってみよっさ」「やってみよっさ」という感じで使います。
3、いかんとあかん、~せんとあかん
<用例>
A:このレポート、紙で提出って書いてあるわ。教授のとこまで持ってかんとあかんが。(持っていかないといけないよ。)
B:めんどくさいの。
「しなければならない」という意味で使います。想定外に友人に引き止められて予定に遅れそう!というときに、「ごめん、行かんとあかんわ」というふうにも使います。石川だと「~しんなん」「~せんなん」と言うそうです。
4、内ズック、外ズック
<用例>
A:明日体育あるで、内ズック持ってきて〜。
B:はーい。
福井県民は、内履き、外履き、という意味で「内ズック」「外ズック」と言います。私は小学生の時、連絡帳に持ち物として「内ズック」「外ズック」と書いていました。
コトバンクによると、ズックはオランダ語(doek)由来の言葉だそうで、粗い麻織物を意味するそうです。興味深いですね。ちなみに、漫画家の中村ゆきひろさんがX(旧ツイッター)でうちばきの言い方が全国でどう異なるのか、調査されていましたので興味がある方は見てみてください。こちら
初めて聞く人に驚かれる福井弁
初めて聞いた人に驚かれるものがあります。そのままの意味で受け取らないでくださいね。
1、ゴミ投げる
ゴミを捨てる、という意味です。「〇〇さん、ゴミ投げといて〜」みたいな感じで使います。
物理的にゴミは投げないです!笑
2、はよしねま、はよせえ(ネタ化してる)
福井弁では、「早く(何かを)しなさいね」「急いでね」という意味で使います。はよ(早く)しねま(死ね)という意味で捉えたら、恐ろしい言葉ですよね。。
嶺南エリア出身の子は「ネタ化している」と言っていました。普段は使わないけど、面白い福井弁の例として使わることがあります。
かわいい福井弁
普段大学生が使うかは置いておいて、私が可愛いなと思う福井弁を紹介します。ぜひ読みながら意味を推測してみてください。
1、つるつるいっぱい
<用例>
(居酒屋でビールを頼んでいる)
A:ビールになります。
B:ありがとうございます。つるつるいっぱいやな。
液体が入れ物のギリギリまで入っていて、溢れそうになっていることを「つるつるいっぱい」と言います。あまり使いませんが、特徴的なので福井弁の例を紹介するときによく出てきます。
2、おちょきん
<用例>
A:あんた、ここにおちょきんしなさい。
B:はい。
お金を貯めること?と思ったあなた、違うんです。福井では「正座する」ことを「おちょきん」すると言います。
語源は分かりませんが、なんとなく言葉のニュアンスが可愛いので好きな福井弁です。敦賀出身(嶺南エリア、南の方)の友人に聞いたところ、おばあちゃんが言っているのは聞いたことがあるけどあまり使わない!とのことでした。
3、ほやほや、ほやの〜、ほやって(下がり調子)
<用例>
A:家計やりくりするの大変やって!
B:ほやって!
人の話を聞いている時の相槌として使います。そうそう、そうだね、本当に分かるよ、という感じ。普通に相槌をするより温かみを感じるので好きです。
「異彩を放つ」福井弁エピソード
最後に、私が福井弁が「異彩を放っている」と思ったエピソードをご紹介します!
・同じ福井県でも北と南でイントネーションが全然違う!
福井県の北の方出身の私が高校生のときのこと。あるイベントで出会った学生のイントネーションが関西弁に聞こえ「関西のどこ出身ですか?」と聞いたところ、「若狭(福井県の南の方)だよ」と言われ、かなり驚きました。
同じ福井県なのにこんなにも北と南でイントネーションが異なるのか!と驚いた瞬間でした。
・アクセントが無い!?
調べてみると福井弁は「無アクセント」と呼ばれているのだとか(地域により異なる)。その名の通り、アクセントが無い方言、ということらしいです。独特なアクセントは方言の一要素だと思っていました。珍しいですよね。
まとめ
以上、福井弁についてご紹介しました。福井弁が独特であることが伝わったでしょうか?地域独特の話し方をネガティブに捉える方もいますが、違いがあることは面白く興味深いですし、アイデンティティだと思います。自然に出てくる福井弁を「私らしさ」の一つとして大切にしたいです!
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