【お題:"ガチャ"】「#大学生の目線から」エッセイコンテストの結果を発表します!
6月に応募受付をした「エッセイコンテスト」の選考が終了しました!
今回のキーワードは“ガチャ”。
素敵な作品の数々を、編集部一同楽しく読ませていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。
応募いただいた作品の中から、「キーワードに対する連想力」や「筆者ならではの経験」といった基準から選考し、優秀作品1作品と、入賞作品5作品が決定しました。
それでは、応募いただいた優秀な作品をご紹介します!
企画協力:田中青紗(たなか あさ)
テレビ番組制作会社勤務からフリーライターへ転身。現在は、取材・コラム・短編小説を中心に執筆中。過去にマイナビ学生の窓口にて短編小説を掲載。
2021年には、LivingAnywhere Commons×新しい働き方LAB 創作コンテストの企画・運営・審査員を務める。
note:https://note.com/tanakaasa_life
優秀作品:タガヤ コウヘイ さんの作品
著者:タガヤ コウヘイ さん |
学校・学年:立教大学 4年 |
noteアカウント:football_as |
著者コメント:大学生になって急に人と話すのが苦手になりました。そんな時に思っていたことを書きました。 「ガチャ」から連想できるのは何かと随分長く考えました。しかし考えても考えても何も浮かびませんでした。そんなある日、疲れて帰ってきて家の扉の鍵を「ガチャ」と閉めた時、自分の頭の中に「ガチャ」という音が鳴り響き、逆に開かず扉だったこのエッセイへの扉が開きました。 |
【あらすじ】
大学生になって人と会話することが苦手になった筆者。「友達」の定義に疑問を持ち、同級生を少し冷ややかな目で見てしまう日々が続いていた。しかし、彼の本当の気持ちは……?
【田中青紗からのコメント】
ガチャを「心の扉」と表現し、人間関係についてお話が展開していくのが面白かったです。テーマとの結びつきや、筆者ならではの経験や気持ちが伝わる作品でした。ラストシーンも自然と絵が浮かび、軽やかな一歩を踏み出す主人公が想像できました。
入選作品(応募順に掲載)
入選作品1:ゆうしょう さんの作品
著者:ゆうしょう さん |
学校・学年:中央大学 4年 |
著者コメント:小さい頃の体験ってなかなか忘れられないですよね。 |
【あらすじ】
幼い頃の筆者は「あもちょ」が見える。親に見つからないように出現する「あもちょ」にたびたびイタズラをされて困っていたけれど……。子どもの頃の不思議な体験を表現した作品。
【田中青紗からのコメント】
子どもの頃の不思議な体験に焦点を当てていることに、独創性を感じました。果たして「あもちょ」は何者なのか。読了後は、子どもの頃を思い出させてくれるような、懐かしい気持ちになりました。
入選作品2:伊織栞里 さんの作品
著者:伊織 栞里 さん |
学校・学年:北海道大学 3年 |
Twitterアカウント:@hoku_bun |
著者コメント:社会に出るのが怖くて書きました。 だけれども社会に出ないまま生きていける自信と才能がないので、大人しく社会に出ようと思います。 |
【あらすじ】
旅行先ではガチャガチャを引くのが日課だ。選ぶのはいつもニッチなものばかり。「がこん」という音とともに出てくるカプセルを見ながら、筆者はいつもあることを考える。
【田中青紗からのコメント】
社会へ出ることへの戸惑いや恐怖が描かれていて、とても共感しました。「面接で良いと思っても、入社してからがっかりされるのではないか」→「ガチャで手に入った景品にすぐに飽きてしまう自分」に重ねられている描写が印象的でした。
入選作品3:yucky さんの作品
著者:yucky さん |
学校・学年:東洋大学 4年 |
noteアカウント:yucky0328 |
著者コメント:人生は運ゲーだけど、その中でも自分にできることは確かにあると信じて進むことが、生きることだと思います。 |
【あらすじ】
大学生活の終わりが近づき、これまでを振り返る筆者。「もしかしたらこんな可能性もあったのではないか?」と自分が出会ってきた人、モノ、挑戦を思い出し、虚しさが募る。「だけど」と立ち上がった筆者の思いとは……?
【田中青紗からのコメント】
人生をガチャに例えている作品。「次の挑戦、次のガチャを回す準備に移る」「自分で回せるガチャを回し続けることが重要」といった、人生観について考えさせられました。ラストの一文も素敵です。
入選作品4:ユトウ さんの作品
著者:ユトウ さん |
学校・学年:筑波大学 3年 |
著者コメント:あまり深く意味を考えず嫌煙してしまう言葉は多いですが、その背景にあるものを一度じっくりと考えて、向き合ってみることが大事だと思いました。 |
【あらすじ】
「親ガチャ、ハズレ引いた」これは単なる悪口なのだろうか?「親ガチャ」という言葉の真意とは何か、背景にあるものを表現した作品。
【田中青紗からのコメント】
「子どもの救難信号」という表現は、非常に印象深かったです。「親ガチャ」「ガチャ」の言葉のイメージがガラッと変わった作品。メッセージ性を強く感じました。
入選作品5:岩木 泰斗 さんの作品
著者:岩木 泰斗 さん |
学校・学年:同志社大学 4年 |
Twitterアカウント:@SweePea_mag_ |
著者コメント:「ガチャ」という言葉から連想される自分の身の回りで起こっていることを綴りました。 最近、就活も落ち着きました。なんだか大人になれたような、まだ学生だと言い張りたいようなそんな時期の大学4年生の所感です。大学1年生が可能性の塊に見え、羨ましく思ってしまうことも増えました。ただ、今思い返すと、大学1年生当時の私が4年生に同じことを言われたとすると、こっちは何者にもなれない苦しみを抱えているのに勝手なことを言わないで欲しいと考えるかもしれません。 少しでもこの気持ちに共感してくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。 |
【あらすじ】
「ガチャ」をきっかけに、身の回りの社会の変化について綴った作品。大学四年生になり、もうすぐ社会に出る筆者。成長は素晴らしいものだけれど、社会に対してどこか侘しい気持ちを抱いている。
【田中青紗からのコメント】
大学四年生になり、社会との距離が近くなった視点が描かれた作品。切り取られたシーンそれぞれに、「そういえばこんなことあったな」と私自身、過去のことを思い出させてもらいました。
総評
たくさんのご応募ありがとうございました!
“ガチャ”からどんな作品が生まれるのか、とても楽しみにしていました。筆者の皆さんの視点から、ガチャに対するイメージが変化したと感じています。
これからも、みなさんの視点を教えていただけると嬉しいです。一緒にZ世代ならではの空気を発信していきましょう!
よろしくお願いします!
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