【美術館の楽しみ方】『はじめての美術館おどおど』を解決(楽しみ方編)#あつまれ!_おどおど学生。
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「美術鑑賞」にはハードルが高いイメージがあるかもしれません。その理由はやはり「楽しみ方が分からない」からでしょう。特に、初めて美術鑑賞をするならなおさらです。
そこで今回は、美術ライターの浦島茂世さんに伺った、「楽しく鑑賞するためのポイント・注意点」をご紹介します。
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鑑賞中はどんなことに注意すればいい?
▼おどおど解決ポイント
1.歩きやすい靴や寒さ対策も重要
2.鑑賞中のマナーを守って!
3.美術鑑賞では『復習』が大切
初心者が美術鑑賞をする際は、どんな点に注意するといいのでしょうか?
浦島さんによると「美術館では予想以上に歩き回ることになるので、歩きやすい靴にすること。また、ヒールの高い靴も足音が館内に響いて他の人の迷惑になる」とのこと。鑑賞する際はヒールを避け、スニーカーなど歩きやすい靴をチョイスするといいですね。
また、「美術館は作品保護のために室温が低めに設定されています。夏場に美術館に行く場合は、カーディガンなど羽織れるものを持っていったほうがいい」といったアドバイスをもらいました。ゆっくりと美術鑑賞をするためには、こうした寒さ対策も重要になるようです。
その他の鑑賞中のマナーとしては、「一般的なお店と同じように他の人に迷惑をかけないこと」が何より大切です。浦島さんによると、例えばインスタ用の写真撮影は注意すべき点とのこと。撮影のために長時間作品の前に立ち続けてしまうと、他の人が作品を鑑賞できなくなります。「周囲の人の動きに気を配るのも、スムーズに美術鑑賞するためのポイント」とのこと。
より楽しく鑑賞するためのポイント
初めての美術鑑賞では、どのような点を意識すればより楽しめるのでしょうか? また、事前に展示品などを下調べしておく必要はあるのでしょうか? 浦島さんに伺ったところ「美術館に行くにあたっては、予習は特に必要ありません」とのこと。
浦島さんは「美術館で気になった作品や作家を探し、もし気になる展示物を見つけたら、その作者や作品について調べてみましょう。美術鑑賞ではむしろ『復習』が大切です」と話す。事前に予習をするよりも、まずは美術館で気になる作品を探し、そこから興味を深めていくのが美術鑑賞をより楽しむためのポイントになる、ということですね。
また、浦島さんからは「何度も気になる作品に対する復習を繰り返すことで、自分がどんな作家や作品が好きなのかがが分かってきます。次第に、気になる美術館や展覧会が増えてくるはず」といったアドバイスを頂きました。「好きな作品を見つけないといけない」、「楽しまなきゃ!」といった前のめりすぎる姿勢だと、逆に楽しめないでしょう。まずは、どんな作品があるかなと、気軽な姿勢で鑑賞する方がいいということですね。
解決!! 美術鑑賞おどおど(楽しみ方と注意点編)
美術ライター・浦島茂世さん伺った「楽しく鑑賞するためのポイント・注意点」をご紹介しました。初めての美術鑑賞は緊張するかもしれませんが、基本的には楽しみ方は自由。浦島さんのアドバイスにあるように、「いいな」と思った作品があれば、そこから興味を広げていくと、より美術鑑賞が面白いものになるでしょう。もちろん、マナーをしっかり守ったうえで鑑賞することも忘れないようにしてください。
教えてくれたのはこの人!

取材協力・監修:浦島茂世
美術ライター。美術館訪問が日課。国内外問わず美術館を訪ね歩く。著書に『東京のちいさな美術館めぐり』『企画展だけじゃもったいない 日本の美術館めぐり』(共にG.B.)、『猫と藤田嗣治』(エクスナレッジ)など。美術講座講師、『All About』美術館ガイドも務める。
⇒Twitterアカウント
https://twitter.com/monoprixgourmet
⇒「東京のちいさな美術館めぐり」
文:中田ボンベ@dcp
編集:マイナビ学生の窓口編集部