大学の授業の受け方のコツ:オンライン・対面式別に解説
大学の授業を高校までの授業と同じ姿勢で受講していると、テストのときに困ることになります。
というのも、大学の授業では板書のある・なしや進め方は講義をする教授次第。必ず板書をしてくれるわけではないですし、そもそも実習メインで教室を使わない講義もあるからです。
対面授業・オンライン講義含めた大学の講義の受け方のポイントについて紹介します。
大学の授業は高校時代と違って教授の個性が出る
大学の授業は高校時代の授業と違って、教授の個性が出ます。
高校時代までは、板書をノートに取り、テスト前に見返すだけで高得点を取れたかもしれませんが、大学ではそうはいかないと心得ておきましょう。
授業の進め方、板書の書き方、話し方、レジュメの作り方や配布方法など、講義を行う教授によってかなり差が出ます。
教授との相性もありますが、「授業を受けに来てやってる」のような受け身の姿勢で単位を取得するのは難しいと覚えておきましょう。
大学の授業の受け方のコツとは
大学の授業を単位を落とさないように受けるためのコツを紹介します。コツといっても要するに「積極的に授業を受ける」ということになります。
大学に進学した時点で「高校を卒業してもなお、学習をしたいです」という意思表示をしたも同然です。「楽をして単位を取って卒業資格を得よう」などと思わずにしっかり授業を受けましょう。
楽をして単位を取って卒業しても、就活時や就職後に困る可能性があることも忘れないでください。
- ・前方の見やすい席に座る
- ・板書を写すだけにならない
- ・教授の言葉に耳を傾け重要ポイントをメモする
- ・わからない部分は教授に質問する
- ・予習・復習は欠かさない
- ・欠席や居眠りは単位を落とす前兆と考える
前方の見やすい席に座る
ついつい後方の席に座ってしまいがちですが、前方の教授と板書・モニターが見やすい位置に座りましょう。
「教授の印象が良くなって単位が取りやすくなる」ということはありませんが、講義をする人が間近になるので眠くならず集中できます。また、騒がしい学生がいても後ろでごちゃごちゃされる分には気にならないですよ。
板書を写すだけにならない
「板書をノートに写すことが授業を受けること」と信じている人がいますが、大学では通じないと思ってください。そもそも板書をしない教授の方が多いです。
板書は、口頭では聞き間違われやすい用語や必ず覚えてほしいポイント、これからの話のキーワードといったことが書かれるだけです。
基本的に、大切なことや理解のポイントは教授の口から出ると思いましょう。
教授の言葉に耳を傾け重要ポイントをメモする
大学の授業では教授の言葉が何よりも大切です。しっかり耳を傾け、重要ポイントをメモしておきましょう。
何が重要かわからないという場合は、予習・復習不足である可能性が高いです。また、熱心に聞いているのに、理解できていない箇所が理解できないほどに不明確な場合は、教授に質問するといいでしょう。
わからない部分は教授に質問する
疑問点や理解が及ばなかった部分は、教授に質問しましょう。
授業中に質問するのがベターです。似たような部分で行き詰まっていた人の疑問も解消できるので、後で個別に質問に行くよりも教授の手間が省けます。
「授業中に質問するのはハードルが高い」という場合は、後で個別に質問に行ってもいいでしょう。
予習・復習は欠かさない
高校までの授業は、予習・復習をしていなくても理解できるケースが多かったと思いますが、大学の授業に関しては、予習・復習をしていないとつまづく可能性が高いです。
授業時間は高校時代の45分の倍である90分。板書がほとんどなく口頭での説明や予習前提での講義だった場合は、4倍以上の速度で進んでいるように感じるはずです。
教科書や関連書籍は読んでおく、重要な項目はノートに書く、記憶が新しいうちに復習し疑問点は解消する。このサイクルが単位取得の近道です。
欠席や居眠りは単位を落とす前兆と思う
欠席や居眠りは単位を落とす前兆と思ってください。
例え先輩や同期からノートを借りたとしても、自分で熱心に受けた授業との差は埋まりません。特に理系授業は、一瞬の気の緩みが原因でついていけなくなることが多いです。気を引き締めて受講しましょう。
オンライン授業の受け方のコツ
オンライン授業の受け方のコツは、基本的には先ほど紹介した対面式授業でのコツと変わりません。
オンライン授業ならではのコツはこのようなものになりますね。
- 良好な通信環境を整える
- ノイズキャンセリングイヤホンを使う
- パソコンやタブレットの周りにモノを置かない
- 家族とは別の部屋で授業を受ける
- 撮影したスクリーンショットはわかるうちにまとめる
- 対面講義のように手を動かしながら受講する
オンライン授業は、自宅で受講できる気軽さがありますが、講義室での受講ほど集中できないのが困ったところです。集中力を保つために工夫することがコツになります。
また、リアルタイムで授業を受けるもの以外に、録画した授業動画を好きな時間に見て期限までにレポートを提出すれば出席となるオンデマンド型や、資料と課題だけ共有されて課題の出来で評価するものなど、授業形態はさまざまな形がとられるようになってきています。
良好な通信環境を整える
オンライン授業の最中に通信が途切れたり落ちてしまうと、授業の内容がわからなくなってしまします。特に同じ授業を受けている人同士で行うワーク型の授業では致命的。
カフェでおしゃれに授業を受けたい。などと考えるかもしれませんが、公共の無料wi-fiは通信品質が高くないばかりか、セキュリティ的な不安もあります。もし出先で授業を受けるのであれば、自分専用のwi-fiルーターや、スマートフォンでのテザリングを利用するなど、安定していて、安全性が高い通信回線を使用しましょう。
ノイズキャンセリングイヤホンを使う
ノイズキャンセリングイヤホンがない場合でも、できるだけ周囲の音が入らないような環境を作ることが大切です。
イヤホンをつけるだけでもかなり違うので試してみてください。
パソコンやタブレットの周りにモノを置かない
パソコンやタブレットの周りに、スマートフォンや小説、お菓子などをおいていると、授業中についついそちらに手が伸びてしまいます。
教授や同じ講義を受けている友人が手元を覗き込むこともないので、やろうと思えばサボり放題なのです。
集中して授業を受けるためにも、誘惑があるものは手元から離しておくのがいいですね。
家族とは別の部屋で授業を受ける
社会人のオンライン会議では「猫が乱入してきて和んだ」のようなエピソードがありますが、大学のオンライン授業では控えたいところです。
他の家族とは離れられる場所があるならそこで受講しましょう。「家族が静かにしていてくれても、聞き耳を立てられているような気がして集中できない」という人は特に気をつけてください。
撮影したスクリーンショットはわかるうちにまとめる
オンライン講義中の内容をスクリーンショットで撮影した場合は、スクリーンショットの内容を覚えているうちにフォルダにまとめておくといいでしょう。
オンライン講義の回数が増えるごとにスクリーンショットの枚数も増えていきます。「テスト前にまとめようと思ったのに、どうしてスクリーンショットしたのかさえ覚えていない」というのでは、撮影した意味もありません。
対面講義のように手を動かしながら受講する
対面講義のように手を動かしながら受講するのもポイントです。
オンラインだからといって、ぼんやり聞いていると眠たくなってしまいますし、内容も頭に入ってきません。
ノートにメモを取るだけで集中力が上がりますよ。
大学の講義は聞くだけで単位が取れるわけではない
大学の授業の受け方のコツを紹介してきましたが、対面授業でもオンライン授業でも聞いているだけでは単位は取れません。
大学の授業で単位を取得するには積極的に授業に関わる姿勢が何よりも大切です。
予習・復習はもちろん、ノートの取り方にも気を配りたいですね。
大学の授業はノートではなくパソコンで受けてもいい
大学の授業で使うノートは、大学ノートではなくパソコンやタブレットでも構いません。
- ・大学ノート
- ・ルーズリーフ
- ・パソコン
- ・タブレット
- ・レジュメや教科書に直接書き込む
- (・スマホで写真を撮る)
が主なノートの取り方になります。
これはオンライン授業でも一緒です。
講義との相性もあるので、いくつか自分で試してみるといいでしょう。
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大学の授業は積極的な姿勢で受講するのがポイント
高校までのやり方で大学の授業を受けると痛い目を見る可能性が高いです。
「大学受験を勉強の最後にし、大学ではできるだけ気楽に授業を受けて卒業したい」と思っている人もいるかもしれませんが、義務教育と異なり学費を支払って通っているのですから、有意義に授業を受けたいですね。