#03.動画投稿選考編~300回以上のWEB面接に関わってきた!就職アドバイザー才木弓加のWEB面接塾
学生がスマホなどで自己PRなどを動画撮影し、企業に送るという『動画選考』。このフローを導入する企業も年々増えており、その傾向と対策とは? 就職アドバイザーの才木弓加先生に話を聞いてみた!
自己PRから超難問まで…… 絶対知っておきたい! 『動画選考』、その傾向と対策
TALK MEMBER
就活アドバイザー 才木弓加さん
20年以上のキャリアに基づいた独自の指導方法で大学・大学院などで就職対策セミナーの講師を務めるかたわら、自ら就職塾「才木塾」を主宰。
H.Rくん
早稲田大学4年
N.Sくん
法政大学3年
S.Rさん
青山学院大学1年
K.Rさん
中央大学1年
甘くなない、動画選考の現実
最近、動画選考という言葉を初めて知ったのですが、これはどういったものなのですか?
基本的なものだと、動画で自己PRなどを撮影して送るというものがあります。あとは事前に質問を渡され、1分などの決められた時間内で録画し送るというものもあります。最近ある企業のインターンで1次選考が動画選考というものがあったのですが、その選考では2つ質問を事前に渡され、それぞれの質問の答えを1分半×2本に収めるという内容でした。しかし実はこの動画選考、カメラがいったん回ったら、もう撮り直しがきかない一発撮りのものだったんです。
かなり焦りますね!
途中で間違えても「もう1回撮り直し!」ができないですからね。なのでその学生は事前に何度も回答の練習をし、キーワードを書いた付箋をモニターの上に貼ったりして対処してましたね。
そうなると事前準備がかなり必要ですね。
はい、本当に事前準備がすべてです。それと動画選考は年々、質問が難しくなってきています。ちょっと準備すれば答えられるような問題では、なかなか差が付けられません。企業側からすれば、ある程度のふるい落としといえるでしょう。そのため1~2週間はその問題と真剣に向き合わないと、答えられないレベルになってきているのです。
年々難しくなる動画選考、学生がやるべきこととは!?
年々難しくなってきている動画選考ではどんな対策を取るべきでしょうか?
アンテナを高くして、いま日本が抱えている問題や課題を考えておく必要があります。「最近、気になったニュースは?」という質問は例年多いですが、今年は特に「コロナ関連以外で」と多く出されたくらいですから。
オンライン面接時代、問われるのは学生の総合力
他に動画選考対策として学生がやっておくべきことはありますか?
大学の授業のなかで、みんなひとつぐらいは興味のあるものがあるはずです。それを人に語れるレベルにまで仕上げていくことが必要になってきます。というのも今年の就活は、去年と比べものにならないほど「大学での得意科目の質問」が多くなっていましたから。今までは「どんな論文を書きましたか?」という質問でしたが、今年は「論文のテーマについて5分話してください」と、かなり深掘りしてきた企業も多かったのです。
企業側の真意は?
対面だった時代は、学業が疎かでもある程度人柄が伝わりました。しかしWEB選考/WEB面接が主流となった今では、そこまで詳しく伝わらないのです。そうすると「じゃあ学生の本分は勉強ですよね」というふうにシフトチェンジしたのです。ですからこれからは学生の総合力が、より問われる時代になるといえるでしょう。まだまだ間に合いますので、しっかり準備していきましょうね。
文:村橋ゴロー
写真:榊 水麗
制作:vivace next
編集:マイナビ学生の窓口編集
<就職アドバイザー才木弓加のWEB面接塾 記事一覧>
#1:ネットワークの接続テスト編
#2:美しい写り方編
#3:動画投稿選考編
※座談会時感染症対策を行ったうえでマスクを付けて実施し撮影時のみマスクを外しております。