【教わる】自分の“やりたい”を制限しない。写真家・在本彌生さんの冒険(たび)スタイル。

編集部:イムじま
2020/08/20
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教えてくれるのはこの人!

在本彌生さん(写真家)

東京生まれ。外資系航空会社で乗務員として勤務、乗客の勧めで写真と出会う。以降、時間と場所を問わず驚きと発見のビジョンを表現出来る写真の世界に夢中になる。美しく奇妙、クールで暖かい魅力的な被写体を求め、世界を飛び回り続けている。2006年5月よりフリーランスフォトグラファーとして活動を開始。雑誌多数、カタログ、CDジャケット、TVCM、広告、展覧会にて活動中。 http://yayoiarimoto.jp/

「なぜか気になる」。そんなシンプルな感情で明日の自分を決めたっていい。新しい一歩は、揺るぎない感情から始まります。例えそれが他人からは小さく見えても、自分にとってワクワクしたり、幸せな気分になれるものなら自信を持って行動してみること! その先にはきっと、想像以上の未来が待っています。今回、そんな冒険(たび)の楽しさを教えてくれるのは、とある映画を見て「イタリアに行きたい!」と熱望した写真家の在本彌生さん。彼女はさまざまな人生の冒険(たび)を経て、巡り巡ってこの仕事に就いたと言います。

——フォトグラファーになる前は航空会社のキャビンアテンダントだったんですよね?

在本:そうなんです。大学3年生の頃に見た『ニューシネマパラダイス』という映画に感銘を受けて、イタリアが大好きになりました。それまでイタリアを意識したことはなかったのだけど、その映画で「イタリアに呼ばれてる!」と強く感じてしまって……。気がつけばイタリアに行ける企業ばかりを就職先に選んでいました。でもイタリア系企業の日本支社では、たまの出張でしか現地に行けない。ならばアリタリア航空で働くのが一番! そう思ったんですよね。

 

——でも航空会社で働くのはそう簡単ではないですよね?

在本:そうだと思います。でも昔から「やりたい!」と思ったらなんとかしようと思うタイプで、当時も直接アリタリア航空のオフィスまで行って「働きたいです」なんて直談判しちゃったんです。今では考えられない行動かもしれないけど、情熱は誰にも負けてなかったと思います。そしてタイミングよく欠員が出て、大学卒業時にはアリタリア航空に就職することができていました。

 

——それはすごく幸運の持ち主というか、才能というか……。とにかくすごいですね。

在本:興味を持ったことにグッと入り込んでしまう性格ではあります。イタリアに興味を持ってからはイタリア語の短期講座も受けたし、たくさんのイタリア映画も見ました。若さもあると思いますが、その世界にどんどん惹き込まれて、「すぐに行きたい!」という気持ちでいっぱいになったんです。コレと決めたら行く。自分の気分がよくなる場所って、結局自分を生かせる場所にもなると思うんですよね。

 

——キャビンアテンダントの仕事はどれくらいやられたんですか?

在本:14年です。28歳を迎える頃、この先のビジョンをしっかり考えようと思って、当時できたばかりの休職制度を取り入れ、1年間休職し世界を旅しました。長い時間をかけて行ってみたかった場所を巡るのは楽しかったし、この時にカメラを持つようにもなりましたね。

 

——写真に興味が出たきっかけはなんだったんですか?

在本:「なにか形に残る仕事」をしたいと思い始めたからです。カメラを手に取ったのは飛行機に乗っていたお客さんに勧められたのがきっかけです。もちろん当時は趣味程度だったけど、自分で暗室を持ち、カメラのワークショップにも参加するようになっていました。人に見てもらえるクオリティにしたい。写真を撮影するうちに、そんな気持ちが芽生えてきたんですよね。確か30歳の頃だったと思います。

 

——当時はまだキャビンアテンダントだったんですよね?

在本:はい。2つのワークショップに参加し、3年ほど写真の勉強をしたあと個展の機会を得ると、雑誌社からも仕事を頂けるようになったんです。3年間は2足のわらじで頑張っていました。でも嬉しいことに撮影の仕事も増え、いよいよ両立が大変になってきたなと思い、フォトグラファーとして独立することを決めたんです。キャビンアテンダントを辞め、フォトグラファーとして生きていく。そのタイミングで写真集も出しました。駆け出しのフォトグラファーなのにと思うかもしれませんが、自分にとっては強い意思表明のつもりでした。

 

——在本さんと言えば、旅を切り取る写真家という印象があります。メジャーな地ではなく、いわゆる秘境というか、私たちがなかなか行けない場所を旅されていますよね?

在本:そういう仕事が舞い込んでくることが多いですね。個人的にも撮り尽くされた絶景よりも、行ったことも見たこともない場所で暮らす人々の日常を切り取り取るのが好きです。「もし私がここで暮らすとなれば、どんな景色を見るんだろう?」と、想像しながらシャッターを切っています。旅の本を読むことも多いのですが、現地の地理的情報が詰まったレポートよりも、その場所で誰かと会話をした内容とか、たわいもない感情とか、パーソナルな気持ちが描かれているものが好きです。風景よりも、そこにある文化に興味があるからかもしれません。旅先では、現地の人にとって当たり前の日常が、私たちには大きな発見となる。例えばその地の洋服ひとつでも、作り手に会えばそのモノに対する想いは強くなる。誰かと触れ合うことで、旅はもっともっと奥深くなると思っています。

 

——でも最近では簡単に旅に出ることも難しくなってきました。

在本:そうですね。でも視点を変えれば日常にもたくさんの発見があると思うんです。本や映画も見るタイミングによってまったく印象は変わる。例えば日々眺めているベランダからの風景だって、気持ちが変われば違う景色になるんですよね。移動して違う環境に身を置くことが旅の醍醐味ではあるけれど、自分自身で発見を探しに行けば、日常すらも旅のように変わると思っています。何気なく植えたバジルが成長していたり、見える空が昨日とは違ったり。今までは忙しくて気づかなかったことを発見できるのは楽しいと思います。行動範囲が狭まっている今、移動できないからと気持ちが小さくなるのは悲しい。気分の持っていきようで見える世界は大きく変わるはず。あ、これ気になる。好きかも。興味ある。どんな小さな感情でもピュアな気持ちで動けるものを大切に。それが一歩踏み出す勇気に繋がるんじゃないかと思います。その先にはきっと自分が心地いい空間が広がっていると思いますよ。

 

文・取材:菅明美
制作:Mo-Green
編集:マイナビ学生の窓口編集部

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星と宇宙がすき。だから仏のようにおおらかに生きていたい。そんな想いでフラットな目線を心掛けてお届けします。

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