未成年でもバイク保険に加入できる? 加入条件や特徴などを解説
大学進学や就職を機に、バイクの免許を取得する人も多いのではないでしょうか。では未成年でバイク保険に加入する場合、どのような条件があるのでしょう。今回は未成年時のバイク保険加入における特徴について解説していきます。(監修協力:FP 鈴木幸子)
16歳時のバイク免許取得で保険加入に必要な条件
自動二輪車免許は16歳から取得が可能です(大型自動二輪免許は18歳以上から取得可能)。
16歳で免許を取得し、実際にバイクに乗車するようになった際、未成年ですので保険の加入条件は親権者の同意が必要です。親の同意書や署名があれば契約を結べるということになります。
注意しておきたいのが、記名被保険者は本人になりますが、保険契約を結ぶのは親権者となります。
記名被保険者というのは、バイクを主に運転する人で、保険証券に記載されている被保険者、つまり主に保険の適用を受ける人です。
契約者は実際に契約の申し込み、保険料を負担する人です。
ただし、例外として、未成年でも結婚している場合は法律上成人とみなされます。婚姻歴がある場合や有職者の場合は、未成年でも本人の名義で契約を結ぶことができる保険会社もあります。
未成年の保険料割合が高い3つの理由
未成年は保険料の割合が高く設定されているのが特徴です。これには3つの理由があります。
運転技術の未熟さ
若年層は免許取得時点において運転経験が少なく、事故を起こすリスクが高いと判断されています。
他の年齢層よりも事故を起こしやすい年代とみなされるため、保険料もあらかじめ高く設定されているのです。
加入時の等級
保険料を割引する基準の一つである等級が関連します。等級は保険に加入してから1年間無事故の場合1等級上がり、割引率が高くなります。逆に事故を起こしてしまうと、等級が下がり割引率も低くなります。
未成年の場合、新規契約となるため、保険加入時は20等級中6等級からのスタートになります。割引率が低いことから、保険料が高くなってしまうのです。
保険料の年齢の区分
これにより大きく左右されます。保険は一定年齢を基準に事故による補償を区分しています。
一般的には、「年齢問わず(全年齢)補償」、「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」などがあります。未成年の場合、全年齢補償に該当するため、保険料が高くなってしまうのです。そのため21歳になると一気に保険料は下がってきます。
保険料が高いからといって、21歳まで保険に入らないというのはおすすめできません。その間事故に遭遇した場合、多額のリスクを背負うことになります。そのため21歳までに等級を上げておき、その後割引率を高くした状態で保険の適用を受けるというのが理想といえます。
まとめ
未成年の保険加入は、経済的にもやや負担が大きくなります。しかし運転をする以上、リスクに対する備えはとても大切です。家族がすでに加入している保険内容を確認しながら、少しでも負担を軽くして加入できる方法を検討してみましょう。
(学生の窓口編集部)
監修協力:鈴木幸子
2010年よりFP活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格AFP・証券外務員2種・相続診断士。