バイク車種によって保険を選ぼう

まず保険について触れる前に、バイクの車種について解説しましょう。

バイクには排気量ごとに、道路交通法による車両の区分と免許の区分、道路運搬車両法による区分があります。

道路交通の危険を防止するための道路交通法では、排気量50cc以下が「原動機付自転車（原付）」で、50〜400ccが「普通自動二輪車（普通二輪）」、400cc超が「大型自動二輪車（大型二輪）」に区分されています。
名称からも分かる通り、50ccを超えるものが「自動車」として区分されます。

また、車両の所有権や安全などを管理するための道路運送車両法によって、バイクを含む自動車は登録が義務付けられています。
道路運搬車両法による区分は、排気量50cc以下を「第一種原動機付自転車（原付第一種）」、125cc以下を「第二種原動機付自転車（原付第二種）」といいます。この原付第二種に該当するバイクは、小型限定普通二輪免許で運転することができます。

次に排気量250cc以下のバイクを「二輪の軽自動車（軽二輪）」、250ccを超えるバイクを「二輪の小型自動車（小型二輪）」といいます。
免許の区分は若干異なり、400cc以下のバイクには「普通自動二輪車免許（普通二輪免許）」が、400ccを超えるバイクの運転には「大型自動二輪免許（大型二輪免許）」が必要となります。

バイクは車種によってかかる保険料も変わります。
2021年4月現在、1年契約の自賠責保険は、125cc以下の原動機付自転車が7,060円、125〜250ccの二輪車が7,670円、250ccを超える二輪車が7,420円となります。
さらに任意加入するバイク保険では年齢によって線引きを行うものもあるので、同じ車種でも年齢によって保険料が変わる場合もあります。

バイクの楽しみ方によって保険を選ぼう

お金がかかるからと言って保険に入らないでいると、事故などのリスクを被った際にすべての費用を自己負担しなければなりません。強制保険の自賠責保険だけでは、事故で生じるリスクに対して十分にカバーできるとは言えません。備えという意味でも、保険に加入しておくことはとても大切なことなのです。

しかし、お金もかかってしまうので、できるだけ安く抑えたいという人も多いでしょう。そこでバイク保険を選ぶ基準として注目したいのが、どのようなスタイルでバイクに乗るかということです。

休日のみなど、乗車頻度が低い人に関しては、補償内容を絞ったプランにすることで、保険料を安く抑えることができます。特に対人賠償保険や対物賠償保険など、自賠責保険ではカバーできない部分をカバーするだけでも、十分にリスクに備えられます。

通勤通学や仕事などで頻繁にバイクに乗る人は、補償金額や補償範囲が広い人身傷害保険に入ることを検討してみるといいかもしれません。

バイクの利用頻度などを考え、加入する保険プランを明確にしていきましょう。

まとめ

バイク保険は自動車保険同様、保険会社がさまざまなプランを販売しています。車種やバイクの利用頻度など様々な角度から自分に合った補償を見つけていくといいかもしれません。

（学生の窓口編集部）

監修協力：鈴木幸子

2010年よりＦＰ活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格ＡＦＰ・証券外務員2種・相続診断士。

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