学生向け自転車保険「学生賠償責任保険」について解説
通学で自転車を利用している大学生は、自転車事故に巻き込まれるリスクも高くなります。そんな大学生におすすめなのが、大学生に特化した保険サービス「学生賠償責任保険」です。今回は学生賠償責任保険の概要や補償内容などについて解説します。(監修協力:FP 鈴木幸子)
学生賠償責任保険について
普段から自転車を利用している大学生は、万が一の事故に備えて自転車保険に加入しておくと安心です。大学生におすすめの自転車保険「学生賠償責任保険」は、大学生協が提供している保険サービスです。全国大学生協共済生活協同組合連合会の会員生協の組合員やその家族が加入することができる保険で、自転車事故だけでなく、日常生活の他人に対する賠償責任なども補償内容に含まれています。
注意点としては、自動車・バイクによる第三者への賠償責任や、スポーツにおける参加者間の賠償責任においては保険金が支払われないことです。自動車による第三者への賠償責任などもカバーしたい場合は、その他の自動車保険に加入するのがいいでしょう。
保険料と補償内容について
学生賠償責任保険の引受保険会社は三井住友海上火災保険株式会社となり、保険料は1年間で約1,800円となります。
補償内容は「個人賠償責任保障」が1つの事故に対して最大3億円まで、医療関連実習中の事故の損害をカバーする「感染事故損害防止費用保障」が年間最大500万円まで、プライバシー侵害や名誉毀損に対する損害賠償責任を負担する「人格権侵害賠償責任保障」が年間最高500万円まで、傷害見舞費用保障が約50万円、ケガで被保険者が所定の後遺障がいを負った場合の「後遺障がい保障」が最高10万円までとなっています。
学生賠償責任保険には示談交渉サービスが付帯されており、もし事故が起こった場合は保険会社が被保険者と被害者の間に入って話し合いを行ってくれます。学生賠償責任保険の加入者の9割以上がこのサービスを利用しているといいます。また、示談交渉サービスは、国内の事故のみが対象となります。
まとめ
学生賠償責任保険は講義中の事故にも対応するなど、大学生ならではのトラブルに対して広範囲に保険が適用されます。大学在学中の4年間加入することで保険料もお得なため、これから大学へ入学する方は加入を検討するのがいいでしょう。自転車事故を起こさないためには、周囲の環境を見ながら意識的に安全運転を心掛ける必要がありますが、万が一の事故のためにも自転車保険に加入しておくと安心です。
(学生の窓口編集部)
監修協力:鈴木幸子
2010年よりFP活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格AFP・証券外務員2種・相続診断士。