就活の面接は「さんま御殿」?! ヒャダインが教える、就活で印象を残すコツ
学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人に聞き、突破口になるアドバイスをいただく本企画。今回、相談に乗ってくれたのは、ももいろクローバーZをはじめ多くのアーティストへの楽曲提供や自身の音楽活動で知られる音楽クリエイターのヒャダインさんです。第一線で活躍し続けるヒャダインさんに「就活で印象を残すコツ」について聞きました。
楽曲作成などのクリエイティブな仕事をなされていますが、大学生活で学んだ知識や考え方が生かされていることはありますか? 就職活動をしていく中で自分のキャリア観に取り入れて面接で生かしたいので、どんなことがあるか教えていただきたいです。
応用生物学部/女性/23歳(大学院生)徳島県在住
A.就活は一点突破。面接官はさんまさんだと思え! |
特別な経験は必要ない! すべてのことは今につながる
僕は、就活してないから偏見が強いんですが「僕は大学時代こういうことをして、こういうことに影響を受けました!」って言うんでしょうね。
音大に通っていたわけではないのですが、大学での勉強の内容も人間関係も考え方も、すごく今に影響していますね。全てのことがつながると思います。僕は大学では社会学を勉強していたんですけど、「勉強は国数英社理だけじゃないんだな」とか、「社会学というのは自分の周りのある事象が全部学問になるんだな」という気付きにもなりました。
大学時代にキャラ変しても友達が一人しか出来なかった、という自分の状況とかも、結果として後の今の創作活動につながりましたし、もしもそこで友達がいっぱいいたとしても、別の形でつながったと思います。
大切なのは「特別な経験」ではなく「プレゼン方法」
「全てのことは絶対に何かしらの影響がある」と考えたときに、この質問ってすごく陳腐なんですよ。たぶんこの文章の奥にある隠れた悩みは、「就活でいかに人と違う感じを出せるか。そのアウトプットをうまくやる方法を教えてほしい」というのが本音じゃないかなと思っていて。ありきたりなことをしていたとしても、その点と点をうまい線につなげる方法を教えてほしいのかもしれないんですけど。
ただ、就活で面接する人にとって、大学生の大学時代のエピソードなんて、もうたくさん聞いてるわけじゃないですか。大体テンプレなわけですよね。「またボランティアかよ」「またバイトリーダーかよ」「また連帯感かよ」って。
僕は、大学で特別なことを別にする必要はないと思っていて、問題はプレゼン方法だと思うんです。自分の大学生活を振り返れば、一つぐらいは突飛なことがあると思うんで、その突飛なことで一点突破するべき。
さんまさんが面接官だと思って、『さんま御殿』に出る気分で面接に行けばいいんじゃないですかね。あの番組って本当に残酷で、トークのお土産を持ってこなかった人は、自己紹介をした後はもうずっと映されることもなく、声も発さずに終わりますよね。さんまさんはよく「トークのお土産を持ってこい」と言うんですけど、この話をしたらさんまさんが食いつくかな、テレビが抜いてくれるかな、という観点で考える。
さんまさんに「バイトリーダーをやって、連帯感を持ってやりました」なんて言ってもね、「ほいでほいで」って地獄の言葉がきます。その「ほいでほいで」に耐えられるものがあったらいいと思うんです。さんま御殿に出ているグラビアアイドルのハングリー精神を見習ってほしいですね。
僕が言えるのは、大学時代の経験は全てのことが生きている、ということと、面接での「ほいでほいで」の次をちゃんと用意する、ということです。
大切なのは変わった体験じゃなく、プレゼン方法。 深堀りされても答えられるようなエピソードを面接に持っていこう! |
「大学生活で学んだ知識や考え方が生かされていることはありますか?」という質問でしたが、その奥に隠された「就活でいかに人と違う感じを出せるか、アウトプット方法を教えてほしい」という悩みに答えてくださいました。その答えは、「面接官をさんまさんだと思って一点突破すること」。さんまさんにも拾ってもらえるようなエピソードを持ち込めは、印象に残ること間違いなしですね。
文・取材/砂流恵介
編集/学生の窓口編集部
撮影:中邨誠
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