国際学生証とは? どんなシーンで役に立つ?
大学に入学した際に交付される学生証は、学生が身分を証明するための重要な文書です。しかし、日本の学校が交付した学生証は基本的には海外で使うことはできません。そこで今回は、海外でも利用することができる「国際学生証」についてご紹介します。
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■国際学生証は全世界共通の学生証!
国際学生証(International Student Identity Card)は、「世界のどの国でも学生であることが証明できる文書」です。
国際学生証の誕生は1953年にさかのぼります。この年に開催された国際学生会議で、海外の学生団体たちが「多くの国で通用する学生証を作ろう」と提案し、同年に世界初の国際学生証が発行されました。『ISIC JAPAN』のHPによると、初年度は31カ国で5万6,000枚の国際学生証が発行されたそうです。
1968年にはユネスコが「正規の学生のための国際的に認められている唯一の身分証」として推奨し、国際学生証の認知がさらに広がります。現在までに1億人以上もの学生が国際学生証を手にし、よりよい異文化交流を行うためのツールとして活用しています。
■国際学生証でどんなサービスが受けられる?
国際学生証はただの身分証にとどまらず、世界各国の国や学生向け団体が実施している「学生向けサービス」を受けるツールでもあります。国際的に認められている国際学生証を提示し、学生であることを証明することで、世界のどの国であっても、学生向けサービスが受けられるのです。
海外の学生向けサービスの例としては、
・鉄道料金や航空料金の割引
・美術館など観光施設の入館料の割引
・飲食料金の割引
・宿泊費の割引
などが挙げられます。
『ISIC JAPAN』のHPで提示されている割引一例には、「エルミタージュ美術館の入館料が無料」「ヒースローエキスプレスの乗車料金が25%オフ」などがあります。海外だけでなく、日本国内でも飲食料金の割引、書籍購入代金の割引、観光地の入園料の割引などのサービスが受けられます。
このように、国際学生証は海外を訪れる際だけでなく、日本国内でも活用できるものなのです。