放送作家に聞いた! 面白いアイデアを考えるときの思考法
放送作家の仕事はテレビ番組の台本を書くこと。バラエティー番組などの場合にはうまく芸人・タレントのキャラを織り込んで面白い台本を書かなければなりません。これはやはり才能が生きてくる世界です。今回は「面白いアイデアの考え方」について放送作家に取材しました。
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構成作家・田中大祐さんにお話を伺いました。田中さんはテレビ番組を多数手掛けるのみならず、先日好評のうちに終了した『舞台版ハイスクール!奇面組』の脚本を手掛けるなど、舞台の脚本・演出も手掛ける才人です。8月4日に回答募集が開始された『サンドウィッチマンの全国大喜利能力検定試験』にも審査協力スタッフとして参加していらっしゃいます。
■「日常の目線の置きどころ」が大事!
――放送作家は企画やアイデアをどんなふうに考えていますか?
田中さん 自分の場合は、何気ない日常風景のどこに目線を置くかを大事にしています。例えば、夜の街を歩いていて、お店のシャッターが閉まっていたら普通はただ素通りするだけですが、そこで「今この中はどうなってるんだろう」という目線が持てたら企画になるわけです。
じゃあ夜の水族館は? 夜の東京タワーは? といった具合に、昼間は見慣れているいろんな施設の「夜の顔を見たら面白いんじゃないか?」と。実際にそんな特番をやったこともあります。
他にも先日、世の中のアンケートの「その他」にだけ注目するという番組をやったんですが、これも一緒で、普通ならランキングの上位にばかり注目してスルーしてしまう「その他」の項目の部分を掘ってみると、意外と面白い回答が眠っていたりするわけです。
――なるほど。
田中さん つまり、「日常の目線の置きどころ」によって、どれだけ人と違う視点を持てるかに要約されるのではないでしょうか。
■大喜利もやはり「目線」が大事!
――田中さんは『サンドウィッチマンの全国大喜利能力検定試験』(首席は賞金30万円がもらえる)の審査協力もされていますが、大喜利の場合は面白い回答を考えるコツのようなものはありますか?
⇒『サンドウィッチマンの全国大喜利能力検定試験』公式サイト
https://bo-ard.com/campaign/zonks2017001/
田中さん 大喜利はさらに「笑い」というしばりがあるから難しいですが、やっぱり目線が大事だと思います。お題をずらしてみたり、お題の中に潜んでいるキーワードからあるあるにつなげてみたり、いろんなパターンがあると思いますが、そういった目線の引き出しをたくさん持っている人が「大喜利に強い人」ではないでしょうか。
――なるほど。やはり目線なのですね。賞金30万円を目指して頑張ります。
田中さん 頑張ってください(笑)。
――ありがとうございました。