【サイバーエージェントの先輩社員】株式会社アプリボット取締役:黒岩忠嗣さん
東京大学農学部卒業。2012年に株式会社サイバーエージェントに新卒入社。スマートフォンアプリを開発する子会社に出向。2012年9月、事業移管に伴い株式会社アプリボットへ異動。Facebookゲーム、「グリモア~私立グリモワール魔法学園~」や「ジョーカー~ギャングロード~」など数々のサービスの開発・運用に従事。2015年5月同社取締役に就任。
サイバーエージェントグループで「世界震撼」をビジョンに、さまざまな挑戦を続ける株式会社アプリボット。新卒入社3年で、同社の取締役となり活躍している黒岩忠嗣さんのお話を伺いました。
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今のお仕事はどんな内容?
アプリボットは、従業員数が約230名で、現在はスマートフォン向けのゲームサービスを2タイトルリリースしています。それ以外にも新しいタイトルの開発、ゲーム以外のサービスの新規開発も行っています。その中で、私は担当役員として、新規ゲームの開発やリリースされているゲームにかかわる5つの部署の統括と100名程のメンバーのマネジメントをしています。
自分で言うのは恥ずかしいのですが、アプリボットはモノづくりのプロ意識が高く、いいモノを作りたいという熱量がある優秀なメンバーが多いんです。マネジメントと言うと偉そうですけど、そういう優秀なメンバーひとりひとりの強みを活かして、いいサービスを作れるように後押しすることが私の仕事です。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
新卒1年目の冬に、当時のアプリボットの代表が、海外ではFacebookのゲームアプリが流行っているという話を聞きつけて、弊社でもやってみようという話になったんです。そこで「予算3000万円を用意するから、あとは黒岩が好きにやってみろ」というミッションを与えられました。とにかく大きなチャンスだったので、どんな手を使ってでも成功させてやるという気持ちでした。事業開始時は、1人で始めたので、人集め、事業計画の立案、どんなゲームにするかなど全てやっていましたね。リリースまでは順調で、事業開始から3ヶ月でサービスインしたのですが、全然ユーザーの方が集まらず1ヶ月もしないうちにクローズすることになったんです。事業としてはかなり失敗でした。
その次に、今度は50名ほどが関わる社運をかけたプロジェクトの責任者に任命されました。でも、それも結果的にはうまくいかず。当時は期待して任せてもらえたのに大きな結果が残せず会社にもメンバーにも申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。でも、アプリボットの社長の浮田は、考え得ることを全てやってそれでも失敗したんだったら、その失敗は必ず次に生きる。だから、次もチャレンジさせるという一貫した考え方を持っていたので、その後も、私に仕事を任せてくれました。
私の最初の失敗も、全てをやりきったことで「まだ市場がなかった」ということがわかりましたし、50人のプロジェクトでは、自分自身がリーダーとして、組織の成果を最大化する能力が今後もっと必要になることがわかりました。そういう経験があったからこそ、その後の2プロジェクトのV字回復につながったと思います。
今の会社を選んだ理由は?
実家が自営業ということもあって、ずっと経営に興味があったので就職をするなら小さいベンチャー企業で、経営に携わりたいと思っていました。サイバーエージェントの説明会に来たら「求めるのはすごい会社に入りたいという人ではなく、一緒にすごい会社を作っていきたい人です」という話で、それが自分の考えに深く刺さったんです。それに、新卒に会社を任せていたり、入社2年目の人が社長になっていたりという当時では珍しい実例を聞いて、働くなら「ここしかない」と思いました。