国内最大級の政策立案コンテスト! 「未来自治体全国大会2017」担当者を直撃<前編>【学生記者】
こんにちは!横浜国立大学の山Dです。
▼山Dさんの書いた記事一覧
https://gakumado.mynavi.jp/student_reporters/299
前回、国内最大級の政策立案コンテスト「未来自治体全国大会2017」について紹介をしました。
▼若者が地域の未来を語る! 地域デザインコンテスト「未来自治体全国大会2017」とは<概要編>【学生記者】
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/45619
▼若者が地域の未来を語る! 地域デザインコンテスト「未来自治体全国大会2017」とは<おすすめポイント編>【学生記者】
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/45622
私のように公務員志望の方や地域創生・まちづくりに関心ある方にはおすすめのコンテストです。今回は、「未来自治体全国大会2017」の運営責任者をしている九州大学大学院修士1年の大川真司さんに話をお伺いし、「未来自治体全国大会2017」とはなんぞやというところから、コンテストの特徴、テーマ、その他コンテストに関するさまざまなお話をしてもらいました。前編と後編の2回に分けてお届けします。ぜひご覧ください。
―山D
では早速お願いします。まず「未来自治体全国大会2017」の大会概要を改めて教えてもらってもいいですか?
―大川さん(以下、大川)
簡単にいうと、政策の甲子園のようなものだと考えてもらえればと思います。全国各地から約170 名の若者が出場し、2ヶ月間で政策案を考え、提案するコンテストとなっています。実際にコンテスト参加者には、自治体の首長という立場にたってもらって、30年後のまちのビジョンを考えて、それを実現するための10年後の重点政策と予算案を考えてもらいます。そして、各チームが考えたプランを10分間のプレゼンテーションで競い合いましょうというものですね。
―山D
このコンテストの特徴は何でしょうか?
―大川
やはり30年後の未来を考えることが本コンテストの一番のウリなのかなと思っています。他のコンテストは、今の課題を解決するためのアイデアを出すというコンテストが多いと思うのですが、「未来自治体全国大会2017」はコンテスト出場者である若者たちが30年後の未来の理想のまちを考えて提案します。30年後というと、いま20歳の人が50歳になっている状態、つまり、自分たちがバリバリの一番脂ののった大人になっている頃に、まちはどうなっていてほしいのかを考えていくわけです。
現在の価値観や正義の概念(何が正しくて何が正しくないか等)や、受け継がれている日本の風習とかそういったものを、全部ぶっ飛ばして、「自分はこういうまちが、こういう社会がいいんだ!」、「こんなまちが好きなんだ。」、「こういうことを大事にしたいんだ!」というものを主張し、提案してもらいます。
たとえば、「若者だけしか住めないまち」がいいんだ!とか、そういったプランでもOKです。今がどうとかは関係ないのです。自分たちが本当に住みたい、本当に実現したいまちの未来を描いて、提案する。そこが他のコンテストにはない本コンテストの特徴の一つだと思っています。
―山D
なるほど! コンテストの特徴がよくわかりました! 未来のまちを考えるというのが大きいのですね。今の話を聞いて、コンテストを通して考えていくのが、 “30年後"のまちのビジョンというのはわかったのですが、なぜ重点政策と予算案は10年後のものを考えるのですか?
―大川
30年後にまちを大きく変化させるようなプランを期待しているからです。したがって数年程度で大きな変容を実現させるのは難しく、変容を可能にさせるスパンとして10年後から30年後までの20年間を設けています。また、いきなり明日から大胆に政策を変更しますといっても、市民も動揺すると思います(笑)。しかし10年間政策実施まで猶予があれば、「それまでにテクノロジーの進歩やルールの改定もあって少々大胆な政策でも許容されるであろう」、という意味も「10年後」にはあります。