- 開催日時
- 2021年03月10日(水) 16:00〜17:30
- 開催場所
- Zoomウェビナーにて実施。お申し込み完了後にURLをお送りさせていただきます。
- 募集人数
- 100名
- 申込締切
- 2021年03月10日(水) 16:00
しびれる名言ばかり! シェイクスピアの有名なフレーズ7選
最も偉大な劇作家といわれるウィリアム・シェイクスピア。『ハムレット』『マクベス』『オセロ』など、シェイクスピアの名作の数々は現在も上演され、その魅力は失われていません。今回は、シェイクスピア作品に登場する有名なフレーズをご紹介します。
●「生きるべきか死すべきか、それが問題だ」
To be, or not to be: that is the question.
⇒『ハムレット』第3幕第1場より
このハムレットの独白は世界的に最も有名なせりふではないでしょうか。坪内逍遥先生は「世にある、世にあらぬ、それが疑問ぢゃ」と訳されています。
●「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学などには思いもよらぬ出来事があるのだ」
There are more things in heaven and earth,Horatio Than are dreamt of in your philosophy.
⇒『ハムレット』第1幕第5場より
先王の亡霊に驚いたホレイショーが「O day and night,but this is wondrous strange! 」(おぉ、なんて不思議なことだ!)と叫んだことに、ハムレットがこう答えます。とても有名なせりふなので引用されることが多いのです。
●「この世は舞台、人はみな役者だ」
All the world's a stage,
And all the men and women merely players.
⇒『お気に召すまま』第2幕第7場より
『お気に召すまま』は喜劇です。これはその登場人物・ジェイクイズのせりふ。戯曲の中にこのせりふですからなんだかメタ的な発言に思えますね。
●「明日、明日、また明日と、けちな歩みで日々が過ぎ、定められたとき、最後の一節にたどり着くのだ」
Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow.Creeps in this petty pace from day to day
To the last syllable of recorded time.
⇒『マクベス』第5幕第5場より
シェイクスピア四大悲劇の一つ『マクベス』に登場する、マクベスのせりふです。王位を簒奪(さんだつ)したマクベスは自分の犯した罪におののきながら転落人生を歩むことになるのです。このせりふには彼の孤独と悲しみが詰まっています。
●「人は泣きながら生まれる。このあほうどもの舞台に引き出されたのが悲しくてな」
When we are born, we cry that we are come
To this great stage of fools.
⇒『リア王』第4幕第6場より
悲劇『リア王』は、黒澤明監督の映画『乱』のモチーフにもなった戯曲です。これは自分の誤断から苦境に立たされたリア王のせりふです。厭世(えんせい)的であると同時に非常な卓見であるとも思えるような言葉です。
●「この世は一つの世界だよグラシアーノ、誰もが自分の役をこなさなきゃならない舞台なのさ。僕のは悲しい役だよ」
I hold the world but as a world, Gratiano,
A stage where every man must play a part.
And mine a sad one.
⇒『ヴェニスの商人』第1幕第1場より
強欲な商人がやり込められる喜劇『ヴェニスの商人』に登場するアントーニオのせりふです。達観している感じがしますが、このせりふにも、世界は舞台であり人間はそれぞれの役を演じているのだ、という考え方が表れています。
●「どんなに長くとも夜は必ず明ける」
The night is long that never finds the day
⇒『マクベス』第4幕第3場より
『マクベス』内に登場する、マルカムのせりふです。マルカムは、マクベスに父親を殺され、復讐(ふくしゅう)を果たさんとする人物。マクベスを殺さねば夜は明けない、だがそのときはきっと来る、とその決意を語っているのです。引用されることが多い有名なせりふです。
シェイクスピアの作品は原文を読んでみると、その美しい響きに驚かされることが多いものです。もし一度も原文を読んだことがなければ、ぜひ一度手に取ってみてください。自分ならどう訳すかを考えながら読むと、とても面白いですよ!
(高橋モータース@dcp)