Excelでコピーをすると動作が重くなってしまったり、固まってしまったりと不具合が起こることがあります。
これは、開いている特定のファイルのせいだけではなく、PC本体やExcelのアプリ自体が問題の可能性も考えられます。今回は、それぞれのケースとその解消方法を見ていきましょう。
まずは、PC自体に原因がないかを探ってみましょう。大前提として、PCのウイルスチェックをかけておき、問題ないことを確認したら、PCのメモリ使用量を調べます。
メモリ使用量は、タスクバーを右クリック→「タスクマネージャー」→「パフォーマンス」タブから確認できます。
メモリ使用量が高いとPCの動作が重くなりますので、使っていないアプリケーションを終了したり、パソコンを再起動したりすると、不具合が消えて正常に戻る場合があるので試してみましょう。
PCの状態に問題がなければ、次にExcelの起動を確認しましょう。
不具合が起きたエクセルファイルとは別のファイルをいくつか起動してみて、同じ症状がみられたら、Excelのアプリケーションそのものに問題があると考えられます。その場合、次の対処法を試してみてください。
・最新の更新プログラムをインストールする
Excelを起動し、Excelメニュー「ファイル」→「アカウント」→「Office 更新プログラム」の「更新オプション」→「今すぐ更新」からインストールできます。
・Officeアプリケーションを修復する
実行中のOfficeアプリケーションを終了したうえで、「コントロールパネル」を開きます。「プログラムと機能」を選択し、現在インストールされているプログラムの中から、「Microsoft Office 2016」を選択→右クリック→「変更」→「修復」と操作して修復しましょう。
・Excelのアドインを削除する
アドインとは、通常のExcelの機能に追加で機能をもたせること。動作不良を招くこともあるので、使用しないアドインは消しましょう。Excelメニュー「ファイル」→「オプション」→「アドイン」から削除できます。
特定のExcelファイルだけが動作不良を起こす場合は、ファイルのデータ容量をチェックしましょう。データの中身に合わない容量になっていたら、次の点を確認してみてください。
・オブジェクトが隠れている
目視できない範囲に容量を圧迫するオブジェクトが隠れている場合があります。
この場合は、「Ctrl」+「G」キーを押してジャンプ選択を呼び出し、「セル選択」→「オブジェクト」にチェック→「OK」を選択すると、隠れたオブジェクトが全選択されます。「Delete」を押せば全削除できます。
・関数や数式を使いすぎている
関数や数式を大量に使っていると、動作も重くなります。使わない関数や数式が入力されている列や行を削除して、動作が改善するか確認しましょう。
・条件付き書式を使いすぎている
条件付き書式(設定した条件に応じてセルや行の色を変えたりできる機能)の多用も動作を重くする原因になります。Excelメニュー「ホーム」→「条件付き書式」→「ルールの管理」から不要な設定は削除しましょう。
動作不良には様々な要因がありますが、ここに挙げたのは、その中でもよくある事象や基本的な解決方法です。不具合が起きたら、ますはこの内容を一通りチェックしてみて、原因がどこにあるのかを突き止めましょう。
(学生の窓口編集部)
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