2021年08月06日 更新

自炊で役に立つ! キャベツを簡単に長持ちさせる保存方法

キャベツをおいしく簡単に長持ちさせる保存方法を紹介します。サラダや炒め物など、生でも加熱しても使えるキャベツは、一人暮らしで自炊をする人にとって身近な野菜です。栄養も豊富でかさ増し食材としても優秀なキャベツを使いこなし、自炊上手になりましょう。

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キャベツを保存する前に知っておきたいこと

キャベツを保存する際に気を付けたいことは、できるだけ乾燥させないことです。キャベツは水分を失うと鮮度が落ち、傷みが早くなります。そのため扱う時にも注意が必要です。

キャベツは一枚一枚葉をはがして使う

キャベツは断面から水分が抜けていくので、扱う時は外側から一枚ずつ丁寧にはがして使います。
カットして売られているものだと3~4日しか持たないので、日持ちを考えるなら半分や1/4にカットされたものは避け、一玉買って上手に保存しながら使うとよいでしょう。

保存する際は芯をくりぬく

キャベツの芯は葉から栄養を吸収しようとします。そのため、芯をくりぬいてそこに水で濡らしたキッチンペーパーを詰めてしまいましょう。この作業により、キャベツの成長が止まり、芯があるものよりも長持ちします。

通常、キャベツ一玉の冷蔵保存期間は1週間ほどですが、芯をくりぬくことで2週間ほど持たせることができます。また、芯をくりぬいておくと、葉を一枚ずつはがすのも簡単になります。

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ポリ袋で包む

芯の処理をして使いたい分を取ったら、外葉でキャベツを包みます。こうすることで乾燥が防げ、長持ちします。外葉で包んだらポリ袋に入れ、口を軽く締めます。かたく閉めると中が蒸れてしまうのでやめましょう。

冷蔵庫に入れる時は、芯を下にして保存します。横や逆に立てて保存すると正常な状態をキープしようとして水分と甘みを浪費するので、必ず芯を下にしましょう。

温度は0~5℃で保存しておく

キャベツはもともと寒冷地で栽培される野菜なので、保存温度は0~5℃と低めです。
そのため、5~10℃に設定されている野菜室よりも0~5℃にキープされている冷蔵室に入れましょう。

切り方別に見るキャベツの保存方法

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キャベツは切り分けてから保存するのもひとつの方法です。切ることで冷蔵庫の場所を取らず、使う時に調理工程も省け、時間短縮にもつながります。

ざく切りしたキャベツ

・冷蔵保存方法
ざく切りにしたキャベツの冷蔵保存は、そのままだと3日、塩もみにすると1週間ほど持ちます。
塩もみにする場合はキャベツ100gに対して2g程度の塩をふり、しんなりとしたら保存用保存袋に入れ、冷蔵庫に入れて保存します。使う時は出てきた水分をきって、サラダやスープにするとよいでしょう。

・冷凍保存方法
冷凍保存の場合は、ざく切りにしたキャベツをさっと水で洗い、水気をよくきってから冷凍用保存袋フリーザーバッグに入れて、冷凍庫で保存します。

▼きゃべつのざく切りのコツをこちらで紹介
【キャベツのざく切り】簡単な切り方と使い方を解説

千切りしたキャベツ

・冷蔵保存方法
空気に触れる断面が多い千切りの場合、変色を防ぐために酢やレモンの絞り汁を少し加え、保存袋に入れ、冷蔵庫で保存します。この場合の保存期間は2日ほどです。

みじん切りしたキャベツ

みじん切りにしたキャベツは冷凍保存がおすすめです。
キャベツをみじん切りにしたら塩適量をふって塩もみをして、しんなりとしたら水で洗います。キッチンペーパーで水気をふき取り、平らになるようにしてフリーザーバッグに入れ、冷凍庫で保存します。
保存期間は1カ月ほどです。使う時は解凍して水気をきり、ハンバーグや餃子のタネにするとよいでしょう。

キャベツを保存する際に気を付けること

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前述した通り、キャベツの冷蔵保存は乾燥を防ぐことが大事ですが、冷凍保存する際は、霜が付かないように気を付けましょう。
そのためには、まず冷凍用保存袋の中に水気が入らないように、キッチンペーパーでキャベツの水気をよくふき取り、空気を十分に抜くことが大切です。さらに冷凍するまでの時間が短いほど品質が保てるため、フリーザーバッグに入れる時は薄く平らにして入れ、あれば熱伝導率のいい金属トレーにのせて冷凍庫に入れてください。


キャベツの保存期間・賞味期限の目安

上記の通りに冷蔵保存した場合、一玉のままなら約1~2週間、カットしたものなら約3日、カットして塩をふったものなら約1週間保存できます。
冷凍保存の場合、ざく切りは約1カ月、千切りとみじん切りは約2週間を目安に使い切りましょう。

キャベツが変色した場合について

保存期間はあくまでも目安であって、保存環境が悪いとキャベツはすぐ傷んでしまいます。特に、茶色や黒に変色したものや、腐ったようなにおいやぬめりが出てきた場合は食べないで捨てましょう。ただし、葉が少し茶色くなっている程度であれば、その部分だけ切り取って食べることができます。

冷蔵保存したキャベツの使い方

冷蔵保存したざく切りキャベツはそのまま炒め物やスープ、サラダなどさまざまな料理に使えます。千切りにしたキャベツも同様にサラダやスープの他、お好み焼きの具やシューマイの皮の代用にするのもおすすめです。

冷凍保存したキャベツの使い方

ざく切りしたキャベツは冷蔵庫に入れて自然解凍すれば、冷蔵保存したものと同じように使えます。そのまま使うなら、グラタンやポトフなど加熱時間が長い料理で利用するとよいでしょう。
千切りやみじん切りしたキャベツも同様に自然解凍をするのがベターですが、スープや炒め物、煮物に使うならそのまま使っても問題ありません。

まとめ

キャベツは使い勝手がよく、栄養も豊富でまさに一人暮らしの強い味方です。そのため上手に保存できれば、長く使えて節約にもつながります。
キャベツには、すぐにできる超簡単レシピから常備菜や作り置きおかず、節約おかずまでレシピは無限にあります。ぜひ、この記事を参考に積極的にキャベツ料理を取り入れ、おいしくて栄養バランスのよい料理をたくさん作ってください。
監修:貞本紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。 少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。 「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。 ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/
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