就職試験では、面接や筆記試験に加え、小論文を求められることもあります。ESやポートフォリオの自己PR文と違い、小論文には「序論」「本論」「結論」など、書き方にコツがあるので、対策が必要です。今回は小論文対策として、書き方のポイントをご紹介していきます。
就職試験では、小論文を出題する企業があります。では企業側としては、小論文にいったいどのようなことを求めているのでしょうか?
小論文では、正しい言葉遣いができているか、誤字脱字はないか、文章の記述力があるか、テーマの論点がずれていないか、客観的な思考ができるか、などがチェックされています。
また小論文では、読み手にとってわかりやすい文章を書かなくてはいけません。文章の構造がしっかりしていなかったり、言葉遣いがおかしかったりすると、いったい何が言いたいのかわからない文章になってしまいます。
ここでは、小論文を書く上で大事な基礎構造や言葉遣いについて説明していきます。
小論文では「序論」「本論」「結論」を意識して構成するのが好ましいと言われています。この基本構造がしっかりしていれば、読み手によりわかりやすく、説得力のある文章を作成することができるのです。
では「序論・本論・結論」についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
「序論」は小論文の内容がこれからいったい何を伝えようとしているのかを記載したものです。
「本論」は、小論文の最も大切な部分でもあるところです。最初に問題提起したテーマに対して、その根拠や具体例を述べていきます。
「結論」は、本論の内容から自分の意見をまとめた部分となります。将来の展望なども「結論」に記します。
よくあるミスが「ですます調」と「だ・である調」を混在させてしまうことです。「ですます調」で文章を書いていたのに、突然文末が「だ・である調」に変わっていると、読み手は読みづらく感じてしまいます。
「ですます調」と「だ・である調」ですが、どちらかを使用しなければいけない、というルールはありません。ただ「ですます調」で書く場合は、すべて「ですます調」で統一させます。
ただし、企業によっては「ですます調で書くこと」と指定される場合もあるかもしれません。指定があれば必ず指示に従って書きましょう。
小論文は最後のチェックが重要です。自分が書いた文章をもう一度読み直すことで、誤字脱字や、不可解な構成に気付くことができます。最後のチェックはかかさずに行いましょう。
特に誤字脱字には細心の注意が必要です。いくら内容がよくても、誤字脱字があるだけで、マイナスポイントとなってしまいます。場合によっては、確認を怠ってしまう人、注意力に欠ける人だと判断される恐れもあるのです。確認はしっかり行いましょう。
また、文字数は多すぎても少なすぎてもいけません。だらだらと長い文章になってしまうと、読み手は読みづらくなってしまいます。一つの文章はだいたい70文字以内でおさめるのが目安です。読みづらいなと思ったら、もう少しコンパクトにできないか考えてみましょう。
加えて、テーマと書いた内容が合致しているかどうかも確認します。テーマとはまったく関係ない内容を述べていないか、課題テーマをしっかりと理解できているか、自分の意見を論理的に説明できているか、もういちど見直してみましょう。自分のチェックだけでは不安……という方は、第三者に確認してもらうのもいいでしょう。
最後に、小論文を提出する前の確認は念入りにしてください。提出期限ぎりぎりに書いてしまうと、確認する余裕もなくなってしまいます。スケジュール管理にも注意してくださいね!
まとめ
最初から小論文を上手く書ける人はなかなかいません。ひたすらに文章を書くのではなく、ここで紹介したルールをしっかりと意識した上で練習することが、文章上達のコツとなります。みなさんも、ぜひ実践してみてくださいね!
(学生の窓口編集部)