就活面接のとき、緊張する中「あれ? 正しいノックって何回だったっけ?」と慌ててしまう方は、面接が本格化する時期に備えて改めてチェックしておきましょう。ノックは面接がはじまるときの最初の動作ですから、そこで「ノックを間違ってしまったかも」と考えてしまうと別の緊張が生まれ、面接の本題である質疑応答でうまく進められなくなってしまう可能性もあります。
また、ノックの回数とあわせて入室のマナーも学んでおけば、面接のときに余計な心配がなくなって面接に集中できますよ。ぜひ今から知っておいて、安心して面接を受けられるようにしておきましょう。
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ノックのマナーは国際標準で決まっている?
あなたは「プロトコール・マナー」というのをご存じでしょうか。これは国際標準マナーや国際儀礼と訳される言葉です。実はこの中で状況に合ったノックの回数も決められているのです。このプロトコール・マナーにはテーブルマナー、日本料理の食卓での作法、お話の仕方、アフタヌーンティーのマナー、立ち居振る舞いや所作などさまざまなものがあります。
あなたが思っているノックの回数は、もしかしたら間違っているかもしれません。それでは、正しい回数をご紹介していきましょう。
入室時のドアノック回数は「4回が正解」となります。プロトコール・マナーでは2回は空室確認で「トイレなどの中に人がいないか」という確認のノックという意味でトイレノックと呼ばれることも多いでしょう。
プロトコール・マナーで4回のノックは初めて訪れた場所で、あるいは4回以上のノックは正式な儀礼が必要な相手へのマナーとされているのです。しかし、日本のビジネスシーンの場合は4回ではなく3回に省略しても問題はないとされています。
就活の入室確認の場合は3回以上で行うようにしておきましょう。外資系企業の選考の場合にはプロトコール・マナーに従って4回以上のノックを心がけてください。
ノックを間違えただけで面接に落とされるということは考えにくいですが、トイレノック(2回)の場合は特に印象が悪くなることは間違いありません。マナーをしっかり押さえている就活生だと面接官にも思っていただけるように、できるだけ正しいマナーに沿ったノックをできるようにしておきましょう。
また、音が小さすぎると聞こえずに先方が困ってしまう場合もあります。先方に届く程度の大きい音で、しかしあまりにも強い力でノックをしないように注意してください。強くしてしまうと怒っているように感じてしまう場合もありますので、力の加減をして相手に伝わる音量に調整しましょう。
3回ノックの仕方としては「トン、トン、トン」と同じリズムを刻んでノックをするのがおすすめです。4回以上の場合は「トントン、トントン」と2回に区切って音を出すようにしましょう。普段の中から3回以上を心がけておけば、緊張して慌てたときにもトイレノックにならずに済むので、ぜひ普段から意識をしてみてください。