CHECK POINT2 話し方
無理のある敬語を使うより、言葉の語尾に気をつける。
敬語を話し慣れていなければ、スムーズに言葉が出ず、結果として会話に詰まってしまうこともあります。無理に正しい敬語を使おうとしなくても、ていねいな言葉遣いができるように意識しておきたいポイントはふたつ。「なさる・ご覧になる」など、「相手の行為に対しての尊敬語」だけでもスムーズに使えるように訓練しておくこと。そして、多少言葉が乱れてしまっても「語尾のていねい語」がしっかりしていれば大きな問題にはなりません。「~じゃないですか」など、語尾が軽くならないように注意。
聞き取りづらい早口は×。普段の3倍遅く話すように意識すること。
言葉遣いが正しく、話の内容が充実していても、声がハッキリと聞き取れなければ意味がありません。まずは相手に声を届けるため、大きめの声でハキハキと話すこと。基準は面接官との距離と、同じくらいの距離で前を歩いている人を呼び止めるくらいの声を出すこと。ご友人とお互いに呼び止めるトレーニングをしてみて、感覚をつかむといいでしょう。また、面接では緊張感から、どうしても早口になってしまうもの。これも聞き取りづらさの原因になりますので、「普段の3倍遅く話す」という意識を持ってください。
解説:杉山美奈子/スピーチのプロフェッショナルで、「話し方」に関して多数の著書を持つ。著書に『できる大人のモノの言い方・話し方』(高橋書店)がある。