企業に「粘り強さ」をアピールする際の盲点【企業サイドから見る「自己分析」15】

企業に「粘り強さ」をアピールする際の盲点【企業サイドから見る「自己分析」15】

2015/04/07

就活hack

自己分析入門

企業に「粘り強さ」をアピールする際の盲点【企業サイドから見る「自己分析」15】

前回、前々回に引き続き、自己PRでよくあるキーワードについて考えていきます。

■【例3】「粘り強い」というキーワード

このキーワードの説明を始める前に、少しだけ脱線するのですが、 採用面接における自己PRでNGワードとなっているキーワードがあるということが、就職本や噂で学生の間に浸透しています。

たとえば、「協調性がある」「社交的である」「向上心がある」など。

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私が就職活動をしていた何年か前は、インターネットがまだ市民権を得ていない世の中。そんな時代でも、NGワードはまことしやかに囁かれていました。

そして現在、私は面接する立場に回った一人の社会人となりました。自分の学生時代や、いくつかの企業で面接を行ってきた社会人時代を振り返りつつ、実際に、こういったNGワードが事実かどうか? を述べるなら、「自己PRにNGワードはない」と考えています。

少し話がそれましたが、 「協調性がある」「向上心がある」などといったNGワード群のキーワードと比べると、 「粘り強い」というのは、企業受けがいいとされているようです。実際に新卒と転職問わず、多くの人が「粘り強い」というキーワードを用いて自分を説明しようとしてきます。

確かに「粘り強い」という言葉は、前向きで良い印象がありますよね?

その判断は間違っていないとは思います。しかし、ここにも学生サイドのゴールではなく、 企業サイドのゴールを意識すると、大きなズレが生じる可能性があるのです。

■「粘り強い」の盲点

「学生と社会人では何が違うか?」ということについて、私は 「結果や成果物が求められるか否か?」と書いたことがあります。さらに仕事ができる人というのは「プロ意識をしっかり持っている」、つまり「結果を出すことに貪欲である人」だと書きました。

この回答と「粘り強い」との相関を考えてみましょう。

企業とは、利益を追求する営利団体です。そして利益を出す(つまり結果を出すということ)ことに対して、企業に与えられている期間は、多くの場合、最長でも1年です。つまり1年間で、結果を出さなくてはならないのです。

さらに、それは1年経ったら終わりではなく、企業が存続する以上、ずっと続きます。これは商法という法律に則った、株式会社の使命です。

企業側にこういった使命がある以上、従業員にも、 仕事の結果を出す期日が存在します。同じ仕事をして、結果が全く同じでも、企業がその仕事をできるだけ迅速に完成させてほしいと願っている場合、1時間で終えたAさんと、1日かかったBさんとでは、Aさんの方の評価が高くなります。

実際の仕事では、いろいろな「しがらみ」が邪魔するものなので、ここまで単純ではないかもしれませんが、これは基本的な考え方だと思います。

企業において「粘り強い」という性格は、確かに魅力的です。なぜなら一定の成果を上げるまでは「簡単にあきらめない!」というニュアンスを含んでいるから。

でも、一定の成果を上げてくれるのはいいのですが、 一方で「合理的且つ効率的」にこなしてくれないと困るのです。

学者のような探求精神で取り組まれても、企業にとってはかえって逆効果ということもある。極論ですが、目の前の大根を掘ってくれ、という指示に対して、地球の裏側から掘られても、指示をした方は困ってしまいますよね?

それと同じ理屈です。

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