『自己分析』という言葉は、学生なら、3年生の終わりから学校の講義やガイダンス、後はネットから飛び込んでくる情報等で聞き始める言葉だと思います。自己を分析する……なんて、ちょっと壮大ですよね?
さあ自己分析をしましょう!と言われても、話を聞けば聞くほど、またその手の本などを読めば読むほど、頭でっかちになって混乱し、訳がわからなくなるのが、自己分析の流れではないでしょうか。
学生が、自己分析をすればするほど、混乱したり不安になったりするのは、「自分の軸 が言葉になっていないのに、あるべき論ばかり先行するから」に尽きます。
旅行に行く際、普通は時間やスケジュール、目的地の情報をしっかり把握して、ある程度、計画を立ててから出発します。あるいは、同行者が、目的地に行ったことがあるので、一緒についていくから任せきり! ということもあるでしょう。また目的地の知識がなくても、旅行に行くという行為自体は、過去に経験があるので、なんとなく先のことがイメージできるという経験則でクリアする場合もあるでしょう。
全く計画を立てないと、それは不安だけれども、一方で何とかなるだろうということが判るのも、過去に自分が経験してるからです。
でも就活は違います。 全てが初体験。周りの友達も初体験。先輩は経験済みだけれど、志望業界が違う……なんてことになるので、先が全く見えないんですよね。旅行の場合は、目的地に行くためにチケットを手配したり、泊まるためにホテルを探したりします。これは先が見えてて、ゴールから逆算しているから確信を持って出来るんです。でも将来、どこかの企業に内定をもらうために、自己分析があるんだと言われても、全然つながらない、だから不安が増していく、このままでいいのか?他の学生は、別の画期的なことやってんじゃないか?……って、悪循環です。