営業の仕事はお客さんとお店の「想いをつなぐ」こと。飲食店のアルバイトの経験が営業職としての活躍につながった、ネスレ日本で働く先輩社員にインタビュー。

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は、「ネスカフェ」「キットカット」で有名な【ネスレ日本】で働く先輩社員にインタビュー。家庭用製品のスーパーマーケットへの営業を担当する杉本 直毅さんに、仕事内容や学生時代の経験、就活就職活動でのエピソードについてお話を伺いました!
全国に展開する顧客(スーパーマーケット)への家庭用製品の営業を担当。自社の売上・利益の最大化だけでなく、顧客(スーパーマーケット)の設ける1つの商品カテゴリー(自社製品を含む)全体の収益最大化との両立を目指して顧客に伴走し、共に取り組んでいる。
――自己紹介をお願いします。
ネスレ日本の杉本 直毅と申します。入社6年目になりまして、全国に展開するスーパーマーケットへの営業を行う広域リテールグループで家庭用製品の営業を担当しております。
――お仕事内容について詳しく教えてください。
顧客であるスーパーマーケットに対して、ネスレ日本製品の品揃えのご提案や、品揃えした製品の販売促進提案を行うのが一般的な業務内容です。
それだけでなく、私が現在担当しているスーパーマーケットではネスレ日本が嗜好品(コーヒー、お茶、ココアなどの飲料や菓子)の「カテゴリーリーダー」になっています。スーパーでは「カテゴリーリーダー」という役割を設け、店舗で販売している製品のカテゴリ(肉・野菜・嗜好品など)の売り上げに責任を持つメーカーを1つ選定するという方法をとっていることが多いです。
そのため私は、ネスレ日本の製品だけでなく、嗜好品に属する他社製品も含めたカテゴリー全体の売上最大化に向けて、顧客とタッグを組んで日々商談をしています。
――大まかな1日のスケジュールを教えてください。
営業というのは突発的な案件も多いので、毎日決まった形で動いているわけではなく、日によって異なるのが正直なところです。リモートワークの日もありますが、朝9時くらいから業務を始めます。
1日の流れは日によって異なりますが、顧客への見積もりを作成したり、担当する顧客の販売データの分析を行ったり、実際に店舗に行って陳列のお手伝いをしたりします。そういった社外の業務を行いながら、社内ではマーケティング部門と提案を議論するなど、社内の業務も同時に行います。すべては、顧客に対していかによりよい提案をするかに向けて日々動いています。
――リモートと会社勤務、社外での業務の割合はどれくらいですか?
ざっくりですが、私の場合はほとんど出社しており、ほぼ毎日会社に行っています。自分の子どもが小さく、家で仕事をすると子どもが来てしまうことが多いので、出社をメインにしています。ただ、営業全体で見ると、半々くらいで出社とリモートを分けている方が多い印象です。
社外に行く回数は、商談が月に4〜5回あり、その他に店舗訪問を合わせると、月に10日ほどです。
――ネスレ日本に入社されたきっかけについて教えてください。
私がネスレ日本に入社を決めた理由は、スーパーにある商品の中で、消費者の日常に豊かな時間を届けているメーカーだと感じたからです。学生時代に、少ないアルバイト代で生活する中で、生活必需品を買うときに「買いたい」というポジティブな感情より「買わなきゃいけない」という義務感を覚えることが多かったんです。一方で、飲食店でアルバイトしていたとき、お客様が高い金額を払っても楽しそうに帰っていく姿を見て、豊かさや楽しさなどの人の感情と製品の結びつきに興味を持つようになりました。
ただ、飲食店は日常的に利用することは少なく、たまに消費者と接触するものだと感じました。そこで、より多くの方の日常に直結するものとして、スーパーに並ぶ商品を思い出しました。実際にスーパーに足を運ぶと、さまざまな商品がある中で、コーヒーやチョコレートなどの嗜好品はポジティブな感情で購入されており、特にコーヒーは1日に何度も飲まれることで、消費者と日常的に接触できる商品だと感じました。そのようなより幅広い年代に何度もポジティブな感情を届けることができる商品を扱っているネスレに惹かれ、入社を決めました。
――営業職を選ばれた理由についても教えてください。
アルバイトでの経験が影響しています。飲食店でのアルバイトで、板前さんと関わる中で教えていただいた料理へのこだわりをお客様に伝えたときに喜んでいただいたこと、またそれを板前さんに伝えることで板前さんにも喜んでいただいたことが自分としてもうれしく感じました。
そのような作る人と消費する人をつなぐ職業という点で、飲食店のホールでの仕事と営業の仕事に共通点を見つけたため、営業職を志望しました。

――仕事での成功エピソードはありますか?
昨年、営業現場とマーケティングをつなぐ仕事をしていた際に横幅が3m弱もあるディスプレイを開発し、スターバックスの家庭用製品を並べて店頭に置くという取り組みを行いました。はじめは、この取り組みに対し、顧客側では店頭でのスペース確保の関係からネガティブな声もあったのですが、そのディスプレイがあるスーパーマーケットの店頭に並んだ際に、チラシで「こんな売り場ができました」という告知をしていただきました。
製品の紹介ではなく売り場の紹介をしていただくチラシは今まで見たことがなかったので、顧客が告知をするくらい取り扱いたいと思っていただける売り場を作ることができたことに喜びを感じました。また、実際に店頭に足を運んでみると、多くの方が売り場で足を止めてくださり、売上も大幅に伸びました。消費者、ネスレ、顧客の3者の思いが実現した瞬間で、非常に嬉しい経験でした。
――学生時代の経験の中で、就職活動で活かせたエピソードはありますか?
やはり自分の志望動機に繋がった飲食店のアルバイトの経験が大きかったなと思います。アルバイトを通して本当に感じたことだからこそ、就職活動の面接でも、自分の言葉で力強く話せたなという印象があります。人の豊かな時間を作りたいという思いが、現在の仕事のモチベーションになっているので、就職活動だけに限らず、アルバイト経験は非常に良いものだったと思います。
加えて、現実的な話ですが、私が働いていたアルバイト先が少し料金の高めな場所で、年齢が一回り、二回り上の方々と接客することが多かったため、面接で年上の方々と話すことに慣れていたという点も活かせたのではないかと思います。
――学生時代の経験が現在の仕事にも役立っていることがあれば教えてください。
サッカーの経験も非常に活きていると思います。私たちの日々の業務には競合他社との競争や顧客との交渉などがありますが、サッカーを通して培った競争心やプレッシャーに対するメンタルが役立っていると感じます。
さらに、旅行の経験も今の仕事に活かされています。さまざまな景色や文化、人との交流を通じて視野が広がったことが、今の仕事で非常に役立っていると感じています。
――学生時代にしておけばよかったと思うことがあれば教えてください。
後悔はあまりないですね。強いて言えば、もう少し英語を勉強しておけばよかったなと思います。学生時代は、自分がやりたいことに素直にチャレンジしたことが一番良かったと思っています。大学時代は自由な時間が多く、体力もある時期です。そういった時期に自分がやりたいことに挑戦し、自分の好きなことや自分がどういう人間なのかを知ることは非常に大切だと思います。
――エントリーシートを書く際に工夫したことはありますか?
ネスレ日本の選考は一般的なものとは異なり、期限内に毎日連続して出される課題を提出することから選考がはじまります。通常のエントリーシートのようなものはありません。そしてその課題についてですが、主に3つの工夫をしました。
1つ目は、自分で考えたものを書くことです。ネットに書いてある攻略法を真似してしまうと、他の人と似たようなエントリーシートになってしまうので、自分の言葉で、自分を表現することを大切にしました。2つ目は、締め切りギリギリの提出を避けること。3つ目は、文字数制限がない場合は、できるだけたくさん書くことを意識しました。
――就職活動中に落ち込んだ時、どのようにメンタルを保っていましたか?
主に2つのことを意識していました。1つ目は、あとで落ち込まないように、まず全力で取り組むことを意識していました。就職活動は人生の一大イベントですし、頑張らなかった時の後悔は大きいと思います。だからこそ、全力でやり切ることを心がけ、仮にうまくいかなかったとしても「これだけやったのだから仕方がない」と思えるようにしていました。
2つ目は、他人と比較しないことです。他人軸で物事を考えるとしんどくなるので、自分軸で進めることを意識していました。
――最後に大学生へメッセージをお願いします。
やはり「自分と向き合って、自分のやりたい仕事を見つけること」が、就職活動において一番大事なのではないかと思います。本当にやりたいと思える仕事に出会えることは、就職活動において志望動機の説得力の高さや、自己分析がきちんとできているという評価にも繋がると思います。そして、それは社会人になった後にも、仕事の大きな原動力になってくれると信じています。
就職活動は人生の一大イベントだからこそ、本気で自分と向き合って、自分のやりたい仕事を見つけていただければと思います。大変なことも多いとは思いますが、みなさん、頑張ってください。
取材:櫻井 奏音(ガクラボメンバー)
執筆:田中 妃音(ガクラボメンバー)
編集:学生の窓口編集部
取材協力:ネスレ日本
































