やりたいと思ったことは全部挑戦! いまの仕事の魅力は自由なこと【ネスレ日本】
プロフィール:高橋佑輔(たかはしゆうすうけ)
2020年 中央大学法学部 卒業。同年ネスレ日本に入社。 関西支社にて「ネスカフェ」「キットカット」など家庭用製品の営業活動に従事。
DATA
趣味:利き酒/史跡巡り
特技:漫談
就活で受けた企業:約5社
志望していた業界:メーカー
今の会社の魅力:自由闊達な組織風土とフォロワーシップ
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回はスイスに本社を置く世界最大の食品・飲料会社ネスレの日本法人「ネスレ日本」で働く先輩社会人にインタビュー。今回は関西支社で営業職として働く高橋佑輔さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
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――高橋さんは、どんな学生時代を過ごされていたんですか?
出身が兵庫県の片田舎でして、「東京五輪が盛り上がるところを現地で体験したい」という思いから地元を離れて東京の大学に進みました。そのなかでも一番やりたかったことが、政治家の人にインタビューしたり、選挙みたいなことに携わったりすることだったんです。
――政治ですか!
そうなんです。それで、大学では政治や社会問題を議論する弁論部に入ったんです。 弁論部にはOBに国会議員や秘書の先輩方がおられて、その関係で選挙のお手伝いなどもさせていただきました。
サークルの同期と一緒に街頭演説をしたりと……夏場は日光を浴びまくって、それはもうポロシャツが汗だくになりました(笑)
――それは貴重な経験をされましたね。
あとは、実家が農家なのですが、当時ちょうど「6次産業」というワードが注目を集めた頃で、実家も酒米を作って、それを日本酒に加工して、販売するという取り組みを始めたんです。それに私も携わることになり、東京での販売活動を担当することになりました。
商談会などでは「ぜひ飲んでみてください!」と老若男女問わず多くの方にお声がけさせていただきましたが、ここでは弁論部で得た経験が活きたと思っています(笑)
――学校内での生活はいかがでしたか?
私の通っていた大学が、もともと学問だけではなく、サークル活動も強く推奨していたんです。学内に200くらいの公認サークルがあるのですが、その取りまとめをする“連盟会議”という組織の議長をやっていました。
連盟会議の議長として、大学の付属高校で説明会をしたときの様子。
――学生時代の経験で、特に今の仕事で役立っていると感じるものは何でしょう?
今の仕事では、需要が急上昇した製品の在庫が不足し、納期までにお届けできず、取引先からお叱りを受けることもありますが、「その代わりに自分はどういう提案をして、価値をご提供できるだろうか」と考えるようにしています。
これは、サークル活動や家業の手伝いなどを通じて様々な立場・年齢の方と議論を重ねていく上で、「相手の反応がイマイチだったから、どこをどう変えようか」「相手が何を求めているのか、相手の立場になって考えよう」と工夫してきた影響だと思います。
――就活で「これはやっておいたほうがいい!」などのアドバイスはありますか?
就活で一番大事なのは「原体験」だと思います。仕事は楽しくないと長続きしません。私の場合は子供の頃から農業をしていて、それが形を変えて商品作りになり販売まで手掛けるようになりました。
その経験を踏まえて、手にとって買ってもらえることの喜びを大事にしたいと思ったんです。なので、人生のなかで「これが楽しかった!」という原体験を辿ってから志望する業種や職種を考えれば、仕事への熱量も下がることはないと思います。
「辞達学会」という日本最古の弁論部にも所属していた高橋さん。このサークルに入ったからこそ、政財界のさまざまなOB/OGの方から勉強する機会を得られたのだとか。
――今の会社を選んだ理由は何だったのでしょう?
他にも食品会社は受けましたが、ネスレの社員の方々はみな、人がいいというか、芯を持ちつつも、周囲と研磨する協調性も持っている人が多いと感じました。こういう会社で働いたら楽しそうだと思ったのですが、それは間違いではありませんでした。
社会人編高橋さんが担当する「ルート営業」ってどんな仕事?
――現在の業務内容を教えてください。
いわゆるルート営業として、私はチェーン店のスーパーマーケット様を計3社、担当しています。「ネスカフェ」や「キットカット」などの家庭用製品を扱っていて、これらの販促計画を提案しています。お客様のチラシにネスレ製品を採用して販売していただくための商談や、売上/利益の改善につながる商材や売り場の提案をすることもありますね。
――営業ならではの特徴的な仕事は何でしょう?
個人的な話になりますが、私は結構、店頭活動をさせていただいています。店舗に商品を並べて、例えば「春の◯◯祭り!」みたいなフェアを打って、店の装飾やレイヤーを手掛けたりもしています。緊急事態宣言中はこうした活動も自粛せざるを得ず、代わりに店内に掲示する商品紹介ポスターのレイアウトを考えたりしています。
――実はあまり知られていない、現在の仕事があれば教えてください。
「自由である」ということでしょうか。今は在宅勤務が推奨されており、自分の裁量で仕事をプランニングして進めることができます。もちろん、失敗すれば上司から指摘されますが、やりたいと思ったことは全部チャレンジできますし、逆に躊躇っていると「なんでやらないの?」という雰囲気になりますから、常にアクションを起こそうという気になります。
――仕事の面白い点や魅力的な点を教えてください。
食品業界全般に言えることですが、人口が増えれば消費量も増えるので、売上も上がります。しかし、日本の人口は年々減っていますので、売上を上げることは簡単ではありません。だからこそ、自分の提案や店頭活動によってお客様の売上に貢献して喜んでいただけるとすごく嬉しいですね。
――それでは最後に、現在の仕事で求められるスキルは何でしょう?
活力です。活力があれば「もっと勉強しよう」「ここを変えていこう」というアクションに繋がります。やはり好奇心や知識欲を持って具体的なアクションを実践すれば、自ずと成功につながると思うんです。就職がゴールではありませんし、そういう心意気を企業側も求めていると思います。
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:ネスレ日本株式会社