日本の通信市場はなぜ“複雑で面白い”のか──IIJmioが切り拓いたMVNOの進化と、学生が未来を変える「キョーソウPROJECT」
スマートフォンで電話やネットを使う際に、必ず必要になる通信回線の契約。大手キャリアをはじめとする多種多様な通信事業者がサービスを競い合っているが、「選択肢が多すぎる」「違いがよくわからない」と感じたことはないだろうか。
しかしその裏側を覗くと、制度改革や技術革新、価格競争の積み重ねによる“複雑で面白い”構造が浮かび上がってくる。ここでは、日本の通信市場の成り立ちを歴史や仕組みから紐解きながら、その特殊性とダイナミズムを明らかにし、普段何気なく使っているスマホを支える技術やインフラが進化してきた足跡をたどっていく。

日本の通信市場は複雑怪奇!? その背景にあるリアル
日本の通信市場が“複雑”と言われる理由は、大きく以下の3つが絡み合っているためだ。
●制度面:周波数帯の割り当てを国が管理している
●設備面:基地局整備には莫大な投資が必要で、参入障壁が高い
●市場面:MNOとMVNOが混在し、接続料・SIMロック・番号制度など多様なルールが存在する
この構造が何層にも重なり合うことで、ユーザーからは見えにくい“複雑な仕組み”が形成されている。ではその背景を、通信の仕組みから見ていこう。
動画を観たり、オンラインゲームを楽しんだり、SNSで友だちとやり取りしたり……。毎日の生活に欠かせないスマホだが、改めて考えてみると「どうして通信できるんだろう?」と不思議に感じてしまう。
その仕組みを簡単に説明すると、スマホはテレビのように情報を電波で送受信している。デジタル情報は「0」と「1」の組み合わせでできており、最低2パターンの波形があれば表現可能。そのため直接ケーブルで繋がっていなくても、波の形に変えることで情報をやり取りできる。しかしそれには情報を電波に変換したり、その電波を送ったりする設備が必要。そこで活躍するのが基地局や交換局だ。

当然、こうした設備を用意するには莫大な資金が必要となる。また電波の通り道(周波数帯やバンドと呼ばれる)は有限で、放送や通信など用途ごとに使えるバンドは決まっている。そのため日本では総務省によって自社で設備を持つ大手キャリアに計画的にバンドが割り当てられてきた。こうした自社設備を持つ大手キャリアのことを「MNO(Mobile Network Operator)」と呼ぶ。
しかし、少数の事業者で市場が占有されると競争が生まれず、料金は高止まりしたままになってしまう。サービスの種類も広がらず、利用者の利益を損なうことになる。そこで登場したのが、大手キャリアから通信回線を借り受けて独自サービスをプラスして提供する通信事業者、「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)」だ。
その後、総務省による競争促進のための取り組みもあってMVNOへの参入事業者が相次ぎ、2024年度末時点でなんと1,991社に達している(総務省の「通信市場・端末市場の動向について」令和7年6月16日版による)。
MVNOとは? その歴史とIIJmioが果たした役割

MVNOが誕生したのは2001年のこと。それを受けて翌年2002年に総務省が初めてMVNOに関するガイドラインを策定した。
その後、2007年のガイドライン改定を経て2000年代後半から徐々に事業者が増加。ネットワークの進化やSIMロック解除義務化などもあって2015年にMVNOの普及が本格化した。さらに、事業者を乗り換えても携帯電話番号を維持できる「MNP(携帯番号ポータビリティ)」や、MVNOが大手キャリアから回線を借り受ける際の卸売価格(接続料)低減などにより、MVNOが活性化して現在に至っている。
自社で通信設備を持たないMVNOは、その設備投資や運営コストが抑えられるぶん、料金も安くできる。そのため参入企業の増加に伴う競争の激化により、通信料金の低価格化も進んだ。もっともMVNOが貢献したのはコスト面だけではない。一部の事業者は、技術面でも大きな役割を果たした。そのひとつがIIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)だ。
IIJは、1993年に国内で初めてインターネット接続サービスの提供を開始した企業。MVNOにも2008年に参入して法人向けサービスを開始し、2012年には個人向けサービス「IIJmio」もスタートした。2018年には、従来MNOが行なっていた契約者情報の管理やSIMカードの開通処理などを自社で行う「フルMVNO」を他社に先駆けて実現。これによって、より柔軟で自由度の高いサービスを提供できるようになった。
そのひとつが2019年より提供開始した「eSIM」だ。今でこそ他の事業者も取り扱うようになっているが、実はMVNOの中でeSIMを提供したのはIIJmioが初めて。物理的なカードが不要なeSIMによって、いつどこでもオンラインで契約&回線開通ができるようになった。当初から「お客さまの用途に合った内容を、自由かつ安全に使っていただくと同時に、利便性を上げていくこと」をテーマに掲げているIIJならではのサービスと言えるだろう。
そうした技術的な優位性や企業理念、それをもとにした自由度の高いサービスもあってユーザーからの支持も高く、「SIMカード契約数シェアNo.1(出典:MM総研 国内MVNO市場規模の推移 2025年3月末より)」や「2025年 オリコン顧客満足度®調査 格安スマホ 第1位」などを受賞している。

さらに、2025年4月からは、日本航空株式会社とIIJの提携により、JMB会員向けサービス「JALモバイル」がスタート。2026年3月には、IIJmioの一部料金プランで料金改定が行われるなど、選択肢の幅が広がっている。
学生の価値観との親和性が高いIIJmio
こうした世間のニーズに柔軟に対応していくIIJの企業姿勢は、前述のeSIMだけでなく、SIMの機能とデータ量を使い方に合わせて自由に組み合わせられる料金プラン「ギガプラン」や、余ったデータ量を翌月に繰り越せるだけでなく家族やサブ回線と共有できる「データシェア」「データプレゼント」などのサービスにも色濃く現れている。

流行に敏感でコスパやタイパなど合理性を重視し、情報リテラシーがあり、考察による構造把握を好む学生にとっては、その価値観に非常に近い位置にいる企業と言えるだろう。
その学生の価値観と企業の価値観をぶつけ合い、共創(キョーソウ)することで、これまでにないワクワクした未来を作り上げていくプロジェクトが、今回、IIJmioが学生と参加する「キョーソウPROJECT」だ。このキョーソウPROJECTでは、Z世代のリアルな通信体験を起点に、 新しいブランドメッセージやブランド訴求動画などを一緒に作り上げる共創ワークを実施する。いったい、どんなイノベーションに結びつくのだろうか。ぜひ注目してみてほしい。























