第一志望の企業が自分に合っているとは限らない。「縁」を大切にCASIOで関数電卓のハードウェア開発に携わる先輩社員に、仕事や会社の魅力を聞いてみた

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は、電卓や時計の分野において国内有数のシェアを誇る【CASIO】で働く先輩社会人にインタビュー。関数電卓のハードウェア開発を担当している先輩社員に、仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
2020年度入社
CASIOで一般電卓や関数電卓のハードウェア開発・設計を担当。機能検討やシステム開発、設計、評価など製品の開発プロセスを一貫して行っている。
――自己紹介をお願いします。
大塚拓也と申します。2020年にカシオ計算機に入社して今年で5年目で、海外サッカーを観ることや、釣りをすることが趣味です。「開発本部 第一開発統轄部 第二開発部 22開発室」という部署で、関数電卓や一般電卓のハードウェアの開発設計を行っており、電子部品、基盤などのシステム開発を担当しています。また、各製品に要求される機能をどうすれば実現できるかを考えて、回路や基板の設計やその評価をしています。
――1日のスケジュールを教えてください。
週4日は出社し、週1日は在宅勤務という勤務形態です。出社をする日は、8時に会社に到着し、メールのチェックをした後、担当業務の進捗確認や他部署との情報共有などの打ち合わせを行います。それが終わった後は、回路や基板の設計・評価が主な業務になります。在宅勤務の日は、回路や基盤を評価したデータをチェックしたり、資料を作成したりすることが主な業務になります。
――なぜCASIOでハードウェア開発の仕事をすることに決めたのでしょうか?
世の中に貢献できるエンジニアになりたいと思ったからです。CASIOは、時計などのわたしたちにとって身近な製品を取り扱っているため、共感しやすい点や、教育機関で使われる電卓などを取り扱っているため、自分の開発したものが世界中で役に立つという意味で自己実現ができると思い志望しました。また、もともと東京に住んでいたので、変わらず東京で勤務できることも決め手の1つです。
――どういった経緯で今の部署に配属されたのでしょうか。
入社前に希望を出して、最終的に人事の方が特性を見て判断します。私は関数電卓か時計の開発に携わりたいと考えており、関数電卓の担当に決まりました。CASIOでは、ほかの製品に携わる仕事に興味を持った場合は、他の部署と面談をすることで異動できる制度もあります。
――CASIOで働くことの魅力は何ですか?
いろいろなことにチャレンジできる環境に魅力を感じています。電子機器の開発プロセスとして、電子部品の配置を平面上で示す回路図を作成し、それをもとに実際のモノとして電子部品をどのように配置し配線をつなげるかを決定する基板設計を行います。
CASIOでは回路図の設計と基板設計の両面の知識がある人のほうがよりよいハードエンジニアになることができるという考えがあるため、作成した回路図をもとに基板設計や機器の頭脳となる部分であるCPUの開発にも携われるので、さまざまなことに挑戦できる機会があります。
――どのようなメンバーと一緒に働きたいと考えていますか?
私たちの仕事はチームで行うものなので、仕事に対して責任感とやる気がある人、また、周りを見て自分が求められていることを考え、行動できるような人と一緒に働きながら成長したいと思います。
――仕事をするにあたって今、勉強していることはありますか?
ハードウェアを学生時代から理解していた人は少ないと思います。ハードウェアにかかわる技術は実務で学ぶことが多いので、わからないことがあったら詳しい人を見つけて、その人から学んでいくことが大事だと思います。教科書で得られないイレギュラーな対応を求められることも多いので、セミナーに参加したり、いろいろな人に聞いたりして、実務に役立つ知識を身につけていくことが重要だと思います。
――どのような学生時代を過ごしていましたか。
高校までサッカーをやっていて、大学生からは空手に打ち込むようになりました。
理系学部出身であるため4年生から大学院生の期間は研究室に所属していました。研究の分野は医療向けの電気的な工学技術で、細胞に抗がん剤などをつけて、超音波を使って患部まで誘導するという研究をしていました。

――研究室で学んだ内容が仕事に役立っている点はありますか。
私は面白そうという理由で研究室を選んだこともあり、研究室で学んだ内容が仕事に直結することはあまりないと思います。しかし、その研究に対して自分がどう考えて、困難に直面した時にどう解決していくかという思考のプロセスを研究で鍛えたことで、それが仕事にも役立った経験はあります。そのため、就職先を選ぶ際には、研究内容の親和性だけでなく自分がやりたいと感じた仕事を直観的に選ぶことも大切だと思います。
――大学時代の就活のスケジュールを教えてください。
私は大学院生の時に就活を開始したのですが、ものを作りたいという思いは昔からあったので、どういった業界があるのか修士1年の夏にはぼんやりと考えていました。3月に就活が解禁されて説明会に行き、4月に面接を受けた後、4月後半から5月中頃に最終的な就職先を決めました。
――自己PRやESで工夫したことを教えてください。
具体的に書くことといろいろな人に見せることが大切だと思います。私の場合は、研究室の先輩が「就活のサポートをするよ」と言ってくださったので、先輩に見てもらったり、同期と見せ合ったりして、意見をもらい、精度を上げていきました。
――就活で落ち込んだ時に実践していたメンタルの保ち方はありますか?
必ずしも第一志望の企業が自分に合っているとは限らないと思います。縁の巡り合わせは必ずあるので、ショックを受けても次の一歩を踏み出すことが大切です。たとえ今は希望通りに進んでいなくても、努力次第で自分に合った環境を見つけたり目指す場所へステップアップしたりするチャンスはあると思います。
――学生のうちにやっておいた方が良いことは何でしょうか?
社会人になると、まとまった時間を取ることが難しくなるかと思います。3年生以降は就活や研究室などで忙しくなってくる場合もあるので、大学1、2年生のうちに旅行など時間をかけてできることをやるとよいと思います。3年生、4年生はインターンをするなど将来を見据えた行動をしておくことをおすすめします。
――学生に向けてのメッセージをお願いします!
学生生活や就活は大変だと思いますが、改めて自分が何をしたいのか振り返ることは貴重な機会なので、楽しみつつ後悔のないよう、よい思い出を作ってもらえればと思います。
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取材:近 由梨子(ガクラボメンバー)
執筆:亀谷 凪沙(ガクラボメンバー)
編集:学生の窓口編集部
取材協力:CASIO




























