【外務省の先輩社員】中東アフリカ局 アフリカ部アフリカ第一課:田島絵茉さん

編集部:すい
2018/01/30
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田島さんメインカット

プロフィール:田島絵茉(たじま えま)
2016年入省。入省後より、中東アフリカ局アフリカ部アフリカ第一課に所属。

国際社会における日本の安全と繁栄、そして国益を守るための外交を行う外務省。外国語を駆使して海外の要人を相手に立ち回る、といった華やかな仕事をイメージしますが、実際の外務省の仕事とはどのようなものなのでしょうか? 今回は、外務省で働く先輩社会人・田島絵茉さんにお仕事の内容や学生時代の経験などについて聞いてみました。

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社会人編自分が持つ情報が国の言葉・意思になる

今のお仕事はどんな内容?

私が所属しているのは中東アフリカ局アフリカ部アフリカ第一課です。アフリカ部は、サブサハラ以南のアフリカ49カ国の経済・政治情報の収集や分析を行う部署です。その中でアフリカ第一課は、主にアフリカ大陸の西部や中部の国との二国間関係やアフリカ開発会議(TICAD)プロセスを担当しています。

アフリカ第一課での私の仕事は大きく二つに分けられます。
一つは総務的な仕事です。外務省では3年目から選択言語を学ぶため留学に行く機会が与えられますが、留学に行く前の職員は基本的に「研修生」と呼ばれ「総務班」に所属します。私も現在は研修生としてアフリカ第一課の総務班に所属し、コピー取りからアポ取り、記録作成まであらゆる仕事を行いつつ外務省での仕事の基礎を学んでいます。総務班の仕事は、日本が3年に一度開催するTICADという大規模な国際会議のための準備や、アフリカ全体との外交に関わる業務など多岐にわたります。課のなんでも屋さんとして働くなかで無数のアフリカに関する資料を目にしているので、アフリカを横断的・多角的に把握できるようになりたいと思います。

もう一つは、「国担当」としての仕事です。私はベナン、カーボヴェルデ、ギニアビサウという3カ国の担当をしています。担当官として、日本の要人と担当国の要人が会って話をするときの日本側の発言内容を考えたり、相手国の要人が訪日する場合の受け入れ準備をしたりしています。そのために、日本が外国に設置している大使館から日々送られてくる公電を読んだり、東京にある外国の駐日大使館と連絡を取ったりすることもあります。日本がアフリカに設置している大使館から送られてくる情報は、その国の経済事情から、大統領の健康状態まで、さまざまです。担当官として、日本の誰よりもその国の事情について詳しくなりたいと思いつつ仕事をしています。

この仕事の魅力は「スケールの大きさ」と「言葉を使う仕事であること」です。例えば日ベナン外相会談などが行われた場合、私が起案した発言要領を元に大臣が日本の言葉・意思として発信することがあります。そのときは、私が携わった仕事が国と国との交流を形作っていくのだなと実感します。

一方で、学生の頃から関心があったアフリカに、さまざまな側面から関わることができているのも、この仕事ならではだと思います。日本と全く常識が異なるアフリカの国をカウンターパートとする仕事なので、相手国の一つ一つの反応に驚いたり、時には笑ってしまったりと楽しく仕事をしています。また、課の中で頼りにされる場面が増えていく、できなかったことができるようになる、など、日々の小さな成功もやりがいになっています。外務省だけでなく別の仕事でも同じだと思いますが、こうした身近な楽しさややりがいのほうが実感しやすく、仕事へのモチベーションも高まりますね。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

田島さんインタビュー1

入省してまもなく丸2年となりますが、これまでを振り返って一番印象に残っているのが、2017年8月にモザンビークで行われたTICADの閣僚会合です。2年目になって初めて現地に赴くことができました。会議場に一堂に会したアフリカ各国の外務大臣たちが目の前で立ち話をしている姿を目にし、自分の仕事がどのような形で広がっているのかを実感できました。今後の仕事に生かせることを多く学べた貴重な機会だったと思います。

大変だった仕事は、入省1年目に経験した、南スーダン情勢に関する国会答弁の作成です。当時、南スーダンへの自衛隊の施設部隊派遣政策について国会で多く質問が出ていたのですが、アフリカ第一課では南スーダンの政治・治安情勢についての答弁作成を担当しました。国会答弁は、政府から国民への政策の説明なので大きな責任が伴います。そのため、一文を作るだけでも情報収集を行う大使館やそれを分析する省内の人まで多くの人が関わり、ようやく完成します。物理的な忙しさだけでなく、説明責任という意味でも大変さと責任の重大さを実感した仕事でした。
(注:南スーダンは所掌変更により現在アフリカ第二課が所管。)

今の会社を選んだ理由は?

幼いころから海外に興味があり、中学時代にはカナダへホームステイ、高校では英語のスピーチコンテストに参加するなどしてきました。また、高校生になってからは、「みんなが満足できる解決策=公益」というものに関心を持つようになり、世界全体にとっていいことをしていそうな国際機関や国際NGOなどで働きたいと考えていました。しかし、大学生になってから、国際機関よりも「さまざまな国益が対立する中で、国際益と国益の妥協点を探す」ことができそうな外務省の仕事に興味を持つようになりました。

その時点ではまだ外務省は候補の一つで、海外と取引のあるコンサルや商社も考えていました。そんな中で最終的に外務省を選んだ理由に、自分の性格があります。私は昔から強く自己主張するタイプではなかったのですが、さまざまな価値観が対立する中では自分の意見を曲げすぎずに、ベストな解決策にたどり着ける人になりたいと思っていました。そういった自分の性格と指向が生かせて、なおかつ海外と公益に関われる仕事を、と考え、外務省に入省しました。

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