留学計画ってどうやって立てるの?「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム【大学生等対象】 第16期 事前研修」に行ってみた

まつやまるな

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ガクラボ学生ライターのまつやまるなです。皆さんは大学生等が対象の「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」をご存じでしょうか。

みなさんの中にも留学したことのある友人、トビタテ!留学JAPANを使って留学した友人がいらっしゃるかもしれません。私自身も高校生の時に海外留学の経験があり、トビタテ!留学JAPANの名称は知っていたものの、選考のハードルが高いように感じチャレンジできずにいました。 

今回は2024年7月30日に東京都内で開催された【大学生等対象】の第16期派遣留学生 事前研修を取材してきました。できるだけ多くの方にトビタテにチャレンジしてもらいたいという気持ちを込めて、留学を考えている高校生、大学生等の方々にこのプログラムに関する情報をお届けします。

そもそも…トビタテ!留学JAPANとは?

文部科学省が2013年に開始し、官民協働で取り組んでいる留学促進キャンペーン。現在はコロナ禍で落ち込んだ留学生の数をコロナ前の水準に回復させることを目指して、2023年度~2027年度の第2ステージを実施しているそうです。※詳細についてはこちらをご覧ください。

これまで260以上の企業・団体・個人の方の寄附をいただき、返済不要の奨学金による留学を支援することを実現するプロジェクトです。選考基準は、学業成績や語学力ではなく、熱意好奇心独自性を重視して選考され、これまでに約1万名以上を選抜し、100か国以上に留学しています。

2023年より第2ステージが始動し、「新・日本代表プログラム」「留学プラットフォーム」「価値イノベーション人材ネットワーク」の3事業により、新たなグローバルリーダー社会に対してインパクトを生む人材を輩出することを目的としています。

トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム〜【大学生等対象】第16期派遣留学生 事前研修〜ってこんなかんじだった

事前研修はグループごとに複数回開催されました。取材当日は65名の大学生等の派遣生たちが集まり、2日間にわたる研修に参加しました。

この記事では、研修1日目の午前中に行われた研修の内容についてお伝えしたいと思います。

当日の流れは

1.研修開始(導入)~チェックイン・自己紹介・アイスブレイク・研修の目的・事務局紹介等

2.留学計画のシェア

3.プロジェクトの趣旨理解

といったプログラムで進行されました。

今回は2の留学計画のシェアについて取材をしたので、その様子をお伝えしたいと思います。

みんなが考えた留学計画は?グループでのシェアの様子をレポート!

留学計画のシェアの時間は、1グループ4~5人という構成でそれぞれの派遣生が留学先でどんなことに取り組むかについてメンバーに報告しあいました。

テーマやジャンルは人それぞれで、医学、工学、教育、スポーツ、芸術・文化などなど本当に多岐にわたっていました。

【高校生等対象】のトビタテ生では「好きなことを追求したい!」という想いで留学を決意する人が多いようですが、【大学生等対象】のトビタテ生は自分が学んでいる専攻分野から発展して「○○の分野で世界で活躍(貢献)するために海外で深く学んだり、調査をしたい!」という気持ちを持って留学しようと考えている人が多い印象を受けました。

また“留学”と聞くと、外国語が得意な人が海外に語学を学びに行くイメージが強いと思いますが、トビタテの留学では語学を学ぶ目的だけではなく、「言語を超えて、自分の学びを深める」という目的を持った方ばかりでした。

今回は仙台高等専門学校 専攻科1年の渥美 航さんに、留学計画の立てた経緯などをより詳しくインタビューさせていただきました。

世界のコンタクトレンズユーザーに革新を!仙台高等専門学校 専攻科1年 渥美航さんの留学計画を深堀り

渥美さんは「世界のコンタクトレンズユーザーのための革新的フィッティング検査システムの実現に向けて」というテーマでスイスに28日以上3か月未満の期間留学する予定だそう。

Q. 留学をしたいと思いはじめたのはいつ頃からですか?

A. 9か月前くらいから思うようになりました。

Q. 留学を決めたきっかけは?

A. 同じ研究室の先輩にすすめられて決めました。その後、学校の「国際連携係」という留学などを担当するところから、トビタテのプログラムがあることを教えていただき応募しました。

Q. トビタテ!の選考時に提出したテーマや、留学先はどうやって決めたのですか?

A. 私は剣道をしていたのですが、その際視力が悪くコンタクトレンズを着用していました。その経験からコンタクトレンズに対する問題意識を感じ、より発展的に学びたいと思うようになりました。今回の留学先に選んだの研究所は、現在所属している学校の研究室と交流がありお話をいただきました。

Q. トビタテ!の選考のためにどんな準備をしましたか?

A. 2月ごろに書類選考があるのですが、「自分の研究が社会にとってどんな意義があるのか」ということを、知らない方にもわかりやすく伝えるにはどうすれば良いかたくさん考え準備しました。

渥美さんが作成された資料から一部抜粋

Q. 今回の留学の目標やゴールを教えてください。

A. コンタクトレンズの検出にあたって、人ごとに違う目の色や形の違いを画像処理によって誰にでも使えるよう、グローバル化を目指すことです。また研究者としてもスキルアップしたいと思います。

Q. これから留学する方やトビタテ!に挑戦したいという方に向けてアドバイスをお願いします! 

A. 選考の準備や選考は大変でしたが、自分の中で大きな学びになりました。また選考通過後から留学に行く前・行った後にも研修があり、頼れる仲間ができるという点はとても心強いと思います。迷っている方がいたら、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

今回は【大学生等対象】のトビタテ生の事前研修を取材しました。私自身は「国際交流ができたらいいな…」という漠然とした理由で留学をしましたが、今回みなさんの留学計画を見て「自分の専門分野を活かして社会に貢献したい」という強い意志を感じ、刺激を受けました。そして、留学計画をしっかり持って留学することで、得られる学びも大きく変わってくるだろうなと感じました。

トビタテ!留学JAPANでは、募集要件として成績や語学力を課しておらず、「情熱」、「好奇心」、「独自性」を大切にしているそうです。「英語が苦手だから留学は無理かも…」「学校での成績がよくないから自信がもてない…」という方にこそチャンスがあると思います。「他の誰にも負けないものがある」「自分の得意なことを活かして社会に貢献したい」という気持ちがある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

情報提供:トビタテ!留学JAPAN 
ライター:まつやまるな(ガクラボメンバー
編集:ろみ(学窓編集部)

まつやまるな

まつやまるな

上智大学の4年生です。大学ではロシア語を専攻しています。趣味はプロ野球観戦とハロー!プロジェクトです。コロナ禍はあまり旅行ができなかったので、大学在学中に国内外問わずたくさん旅することが目標です!

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