“韓国語で学ぶ” 留学ってどんな感じ?慶煕大学でのキャンパスライフをのぞき見!|マイナビ学生の窓口『study abroad report』
これから海外留学をする方、検討している方に向けて留学先のリアルな情報をお届けする『study abroad report』。
今回は韓国の慶煕大学に留学し、教養・社会学・観光学系の勉強をしている いとさんから情報をレポートしていただきました。本記事ではいとさんがどんな風に留学先を決めたのか?実際の授業・生活スタイルや、現地で困ったこと、留学してよかったことなどなど、知っておくとタメになるリアルな内容をお届けします。
レポートしてくれるのはこの人
留学先を知ったきっかけ、留学を決めたタイミング
留学の目的・目標は?
語学力の向上はもちろんですが、韓国の大学生がどんなふうに学生生活を送っているのか知りたかったのと、日本語以外の言語で学ぶ経験をしてみたかったためです。
いつ、どうやって留学先を選んだの?
日本で通っている大学の協定校の中から選びました。大学に入学したときから、英語圏か韓国に留学したいという漠然とした気持ちはあったと思います。
2年生の10月〜11月ごろに学内選考があったので、2年生の夏休み明けには留学を決心しました。日本では国際社会学を専攻していますが、韓国では教養の授業、社会学の授業のほかに、観光学系の講義も聞いています。
元々美術館運営や観光企画などに関心があったのですが、日本では学べる機会があまりなかったため、慶煕大学が観光系の学部が有名だと聞いたこともあり、いくつか授業をとってみることにしました。
韓国語で学ぶってどんな感じ?
渡航前にどれくらい韓国語を勉強したの?
大学の授業で勉強していました。1、2年生の頃は週に5回韓国語の授業があったので、そのおかげである程度の実力をつけることができたと思います。
授業の難易度はどう?付いていけてる?
教授のお話する早さや聞き取りやすさによっても変わりますが、最初に心配していたよりも授業にはついていけていると思います。授業の雰囲気は日本に大学と大きな差がないように感じます。強いて言うのであれば、チームで作業して発表しなければいけない課題が多いです。基本的に授業は韓国人に混ざって受けることが多いですが、いくつか外国人(留学生)専用の授業も開講されていて、そのような授業は教授は韓国語でお話しされますが、全員留学生なので言語に配慮してくださることが多いです。
キャンパスライフ、どんな感じ?
学食は2つあり、少しずつメニューが異なります。大学の周りにも飲食店がたくさんあるので、そちらで食べることも多いです。
慶煕大学のソウルキャンパスは建物がヨーロッパ風でとても綺麗です!キャンパス内に坂道が多く、授業と授業の間に移動するのは少し大変ですが、散歩するだけでも楽しめるくらい素敵なキャンパスだと思います。授業を行う建物から少し離れた場所に「平和の殿堂」というホールがあるのですが、よくK-POPアイドルのコンサートやファンミーティングにも利用されているようです。
部活やサークル活動はどうしてるの?
私は大学のサークルではなく、大学生が日韓交流を行うハナという団体に所属しています。
元々友達が所属していて紹介してもらったのですが、日本語を勉強していたり、日本の文化に興味があったりする韓国人の友達を作ることができたので、参加して本当に良かったと思っています!
韓国に留学している日本人であれば、正規留学、交換留学、語学堂、ワーホリ問わず応募することができるので、これから韓国(主にソウル)に留学する予定がある方は、興味があればインスタを見てみてください! ▶Instagram:@hanaofficial _kj
留学先での1日のスケジュール
授業がある日編
授業がない日編
滞在先の生活環境
今住んでいる場所の住環境について詳しく教えて
共同の洗濯機、乾燥機があります。お風呂は、バスタブはなくシャワーのみです。韓国では、ほとんど日本と似たものが買えるので心配して色々持っていかなくても問題ありませんでした。個人的には、韓国の歯ブラシはサイズが大きいので日本のものが使いやすかったです!
日本から持って行って役立ったものは?
前述のようにほとんどのものは現地で購入が可能なのであまりないのですが、変換プラグだけは必須だと思います!個人的には、インスタントのお味噌汁やスープ、お茶漬けのりなどの簡単に食べられる日本のごはんも重宝しています。
大学までの移動はどんな手段を使っているの?
ネット環境を整えるためにどんなツールを使ったり対策をしたの?
寮や大学内はWi-Fiが通っています。データ通信はプリペイド式のSIMカードを韓国で契約しました。ktやsktなど大手通信会社のSIMを契約すれば、街中や地下鉄内でWi-Fiが使えます。
また、韓国では飲食店やカフェでフリーWi-Fiを使えるところが多いので、基本的に通信環境には困らないと思います。
生活で困ったことはある?
韓国に来て半年以上経ちましたが、今のところありません!笑
困ったとき相談する場所・人はいる?(どんな人に相談している?)
寮が二人部屋で、ルームメイトも日本人なのですがお互い困ったことや悩みを相談している気がします。韓国に来る前は、家族ではない人とずっと一緒に暮らすことができるか少し不安だったのですが、慣れない海外で同年代のルームメイトがいるのは思っていたよりも心強いです。
また、同じ大学からソウル市内の他の大学に交換留学をしている友達も何人かいるので、定期的に会って近況報告をしています!
滞在先で気を付けた方が良いこと
危険とまではいきませんが、地下鉄内で友達と日本語で話していた時に、年配の方に「うるさいから黙れ」と言われたことがあります。周りと比較して大きな声で話していたわけではなかったので、外国語を話していたから耳障りだったのかな、と思います。
外国人というだけで多少なりとも公共の場で目立ってしまうということを頭の片隅に置いておくことが大事かもしれないと感じました。
留学をして自分自身が一番変わったところ
人に何かを尋ねることへのハードルが低くなった気がします。日本にいるとわからないことも自分で調べて解決できることが多いですが、海外にいるとそうはいかないこともあります。
また、わからないことをそのままにしている方が危険なこともあるので、多少めんどくさいと思われたとしても、言葉が少し間違っていたとしても勇気を出して聞いてみることが大切だと学びました。
これから留学をする学生のみなさんに伝えたいこと
どの国に留学したとしても、日本と異なる言語、文化に囲まれて過ごすこと自体が何にも変え難い貴重な経験だと思います。正直、韓国に留学して何になるのか?と聞かれることもありますが、距離的にも文化的にも近い国であるからこそ、住んでみて初めて気づくことがたくさんあります。
また、マスメディアが発信しているのはあくまで1つの側面でしかないことを改めて実感するとともに、日本の社会を見つめ直す契機になりました。全ての人に留学が必要ではありませんが、留学でなくても大学生活を広い視野で考えてみることが大切ではないかと思います。
文・写真:いと
編集:マイナビ学生の窓口編集部 ろみ