【学生記者が電通のオフィスに潜入!】ワークスペースから、電通の企画力や制作力の秘訣を知る!#大学生のオフィス訪問
こんにちは!学窓ラボ、学生ライターの木場です。
今回は、広告会社の国内最大手、株式会社電通の本社内に新しくできたワークスペースの見学に、学生記者として参加させていただきました。
場所は港区の巨大複合都市「汐留シオサイト」東側、電通本社の一角。都心の高層ビルと、隣接する「浜離宮恩賜庭園」などを一望する素敵なところでした。
プロジェクト担当者の方にお話を伺いました!
まずは、今回のワークスペース開発のプロジェクトを担当された南木隆助さんにお話を伺いました。
南木さんは元々、学生時代に建築を学ばれていたのですが、「コンセプトを定め、アイデアを形にしていく」という点に、建築と広告の似たところを感じているそうです。
クリエイティブ部門には、広告だけではない多様な専門知識をもった方が多くいらっしゃいます。今回のプロジェクトでは、そのような社員の方々の知識を生かし、設計や備品の選定をほぼすべて社内で行ったそうです。
広告にとどまらないクリエイティブな発想を、部署などの垣根も超えて実現したいと話される姿はとても印象的でした。
オフィスツアー開始!
オフィスのドアを開くと目に入るのは、木材を基調としたあたたかみのある「共創スペース」です。
資材の面で、サステナビリティに配慮されています。リモートワークを行うことが増えた中で、出社するメリットを生み出すため、社員の方々の意見を参考に設計されました。
特徴的なのは机やイスの配置です。一般的なオフィスのデスクは縦横をきっちりと並べて配置します。
しかし、共創スペースでは、あえて机やイスをずらして配置し、社員同士が出会う「交差点」を作り出しています。
このようにすることで、社員同士の交流を増やし、何気ない会話から、新たなアイデアやお仕事に繋がるような機会を生み出しているそうです。
一方、共創スペースの隣には、「静かに考えるスペース」が用意されています。
こちらは、個人で使用できるデスクスペースとなっており、周囲に配慮したルールが設けられています。家では意外に雑音が多いというような意見が反映されたようです。
ツアー中に、実際に共創スペースを利用されていて、プロジェクトにも関わったクリエーティブ&ナレッジ推進センターのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターである西橋佐知子さんにもお話を伺うことができました。西橋さんが特にお話しされていたのは「インナーコミュニケーション」についてです。
「インナーコミュニケーション」とは、社員と企業が共通の目標をもつためにとられる社内コミュニケーションのことです。
クリエイティブ部門として大切にしていることは何なのか、そしてそれを社員にどう伝えていくのか、このようなところは、プロジェクトの中で苦労されたポイントだといいます。
南木隆助さん(左)と西橋佐知子さん(右)
フロアには特徴的なものが多くありました。
まずは、写真のお二人の後ろにある「TALK」と刻まれたアートワークです。
社員の方のアイデアをもとに本物の紙を使用して作られているそうです。
オフィス内での待ち合わせ場所に使われることもあるのだとか。
また、ゲームに関わるお仕事をする際に、そのゲームをプレイするための設備も設けられていました。これは、最初から設計されたのではなく、スペース完成後にデスクを改造して設置されたものです。
このように、空間をバージョンアップしていくことも、このプロジェクトの醍醐味であるようです。
他にも会議室「青龍の間」「お茶の間」など、使う人の思考に刺激を与えるようなユニークな空間があふれています。
見学を振り返って
今回は、電通のオフィスを見学させていただきました。
多様化するメディアにあわせ、ブランドやスローガンだけでない、広告制作の垣根を超えた新たなビジネスを展開する電通クリエイティブ部門の新たなワークスペースは、多くのアイデアが詰め込まれていました。
取材を通して、電通の企画力やそれを形にする制作力の秘訣が垣間見えた気がしました。
取材・文:木場遥人(学窓ラボ 学生ライター)
編集:学生の窓口編集部