【100年以上続く「うなぎの名店5選」】はじめての『うなぎの名店』(東京編)おどおど #あつまれ!_おどおど学生。
日本を代表する4つの料理「そば」「寿司」「天ぷら」「うなぎ」はどれも江戸時代に、今のスタイルが確立されました。
この中でも、うなぎは、そもそも調理しにくい魚を蒲焼にするというところから始まり、ほかほかご飯の上に載せて食べるという進化を遂げました。現在でもうなぎは東京を代表する名品であり、伝統の味を100年以上受け継ぐ名店が存在します。
▼「うなぎ料理店」おどおど記事一覧
1.はじめての「うなぎ料理店」#基礎知識編
2.はじめての「うなぎ料理店」#注文編
今回は、そんな100年以上の歴史を持つうなぎの名店をご紹介します。
100年以上の歴史を持つ「うなぎの名店」
『野田岩』
寛政年間(1789年~1801年)創業と伝わる老舗中の老舗店。全国の高品質なうなぎを用い、創業時から受け継いだ伝統の「蒸し」「焼き」の技術、秘伝のたれを用いて現在も素晴らしいうなぎを提供しています。江戸のうなぎは、蒸してから焼くのが一般的ですが、当店のうなぎはなんといってもふわふわ感が絶品です。これは蒸しと焼きが見事に調和しているからできることで、焼きの際の職人さんの腕が熟達していることを証明しています。たれは江戸前、しょうゆとみりんだけを用いており、これがくどさを感じさせない自然な味わいになります。
※以下は「麻布飯倉本店」のデータです。
住所:〒106-0044 東京都港区東麻布1-5-4
営業時間:11:00~13:30/17:00~20:00
定休日:日曜
電話番号:03-3583-7852
⇒参照:『野田岩』公式サイト
http://www.nodaiwa.co.jp/
『はし本』
創業1835年(天保6年)という超老舗のうなぎの名店で現在なんと六代目。『はし本』のうなぎはまず物が違います。1年以上成長させた九州産の「ひね子」を仕入れ、これを熟練の技で焼き上げます。甘いが決してくどくなく、コクのあるタレも代々受け継がれたもの。皮側の火入れが絶妙という他はなく、ぱりぱり感があってそれでいて身のふっくら感と味わいをしっかり受け止めるのです。『はし本』のうなぎは当代の江戸名物といえる逸品。180年以上も変わらぬ味を現在に伝える奇跡のようなお店なのです。
住所:〒112-0005 東京都文京区水道2-5-7
営業時間:11:30~14:00/16:30~20:00(L.O.19:30)
定休日:月1回水曜/木曜 ※要確認
電話番号:03-3811-4850
⇒参照:『はし本』公式サイト
https://www.unagi-hashimoto.jp/
『竹葉亭』
1866年(慶応2年)創業で銀座を代表するうなぎの名店の一つです。長い歴史の中で永井荷風先生、池波正太郎先生など、多くの文人墨客に愛されたお店。北大路魯山人先生が自作の陶器を贈ったという逸話もあるほどです。江戸の三白といいますが、江戸の昔から繊細な味こそが好まれ、それが粋でした。『竹葉亭』のうなぎも伝統の味を現在に伝えており、甘くはありますが絶妙な繊細さが魅力です。うな重だけでなく、白焼き、また鯛茶漬けも絶対のお勧めですし、作庭の見事さも必見のお店となっています。
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-7
営業時間:11:30~15:30(L.O.14:30)/16:30~21:30(L.O.20:00)
定休日:日曜・祝日
電話番号:03-3542-0789
⇒参照:『竹葉亭』公式サイト
https://g201100.gorp.jp/
『つきじ宮川本廛』
深川のうなぎ専門店『宮川』での修業を終え、同店の廃業に際して名跡を受け継いだ渡辺助之丞さんが1893年(明治26年)に創業した老舗店。当店からのれん分けされて「宮川」を名乗る店舗は他にもあり「つきじ宮川のれん会」となっています。宮川宗家ともいえるのが当店です。上品な甘みのたれと見事な焼きのコンビネーションに心打たれるうなぎが提供されます。うな丼、うな重のどちらか選べますから、好きな方をチョイスしましょう。忘れてはいけないのが、当店の「うまき」です。ふわふわで一度食べたら忘れられない味わい。「うなぎがくるまで」の一杯のお供にぜひ。
住所:〒104-0045 東京都中央区築地1-4-6
営業時間:11:30~14:00/17:00~20:00
定休日:土曜
電話番号:03-3541-1292
⇒参照:『つきじ宮川本廛』公式サイト
http://www.unagi-miyagawanorenkai.jp/
『麹町 うなぎ秋本』
1909年(明治42年)創業の老舗店で、養殖うなぎのブランドである「共水うなぎ」を扱っていることでも知られます。「共水うなぎ」は、大井川の伏流水を用い通常の2倍以上の育成期間をかけた肉厚ふわふわ食感のうなぎです。うまくこれを食すことができれば、口の中でとろけるような至高の味を堪能できます。素晴らしいうなぎを熟練の技で仕上げたふっくら感あふれる一品は多くのうなぎファンをうならせています。数寄屋造りの情緒たっぷりの店内は落ち着きある空間となっており、うなぎの美味をじっくり堪能したいときには最適といえます。
住所:〒102-0083 東京都千代田区麹町3-4-4
営業時間:11:30~14:30(L.O.14:00)/17:00~20:30(L.O.20:00)
定休日:日曜・第2土曜日・祝日
電話番号:03-3261-6762
⇒参照:『麹町 うなぎ秋本』公式サイト
https://www.unagi-akimoto.com/
解決!!「うなぎの名店5選」おどおど
大学進学を期に、地方から上京した皆さんにとって「江戸のうなぎ」はこれまであまり縁がなかった食べ物かもしれません。しかし、現在まで伝わる「江戸のうなぎ」は、確実においしいといえる名品です。今回ご紹介したお店には、大学生読者の皆さんもぜひ一度は足を運んでみてください。お勧めです!
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部