【心霊スポット「恐山」は、まさに「地獄」の風景⁈】はじめての日本三大霊山「恐山(おそれざん)」おどおど #あつまれ!_おどおど学生。
青森県には「恐山(おそれざん・おそれやま)」という霊山があります。心霊スポットといわれることもありますが、心霊スポットどころか「あの世」と見紛うような風景が広がっています。なにせ、地元では「人が死んだら恐山に行く」といわれたほどです。
霊山と呼ばれるのもむべなるかな、といったところで、今回は、その名のとおり「恐るべし」な恐山についてご紹介します。
▼「登山」おどおど記事一覧
1. はじめての「登山」おどおど(登山の魅力編)
2. はじめての「登山」おどおど(登山の服装・必要な物編)
3. はじめての「登山」おどおど(登山当日の流れ・マナー編)
そもそも「恐山」とは?
恐山は、青森県・下北半島の中央部にある活火山です。比叡山・高野山と共に日本三大霊山といわれます。火山活動によってできた宇曽利山湖(うそりやまこ)があり、その湖畔に日本三大霊場の一つ「恐山菩提寺」※があります。
宇曽利山湖はカルデラ湖で周りは外輪山が取り囲んでおり、外界から途絶した空間です。そのため、霊場としてはうってつけの場所といえ、恐山菩提寺が造られたのもうなずけます。
恐山菩提寺の創建は862年。慈覚大師円仁が夢のお告げに導かれて諸国を旅し、この地にたどり着いた末に「恐山菩提寺」を開山したと伝えられています。
火山性の地形が広がって霊場そのものが異様な雰囲気となっているのが特徴で、荒れた地形の中に凛としてお寺が建っていること自体が不思議な光景です。
活火山ですので、今でも硫黄の匂いが霊場内に立ち込め、温泉が湧いています。
湯小屋が4つあって、参拝者は無料で入れます(入山料の大人500円が必要)。男湯、女湯と別に湯小屋がありますが、混浴もあるので入るときには注意してください。
例年7月20日から24日には「恐山大祭」が行われます。また、10月上旬の連休に行われる「恐山秋詣り」では「イタコ」と呼ばれる巫女が死者の魂を口寄せしてくれます。霊魂からメッセージを聞けるというので、口寄せは人気です。
宿坊「吉祥閣」では宿泊もできるので、恐山で泊まってみたいという人は申し込んでみるといいでしょう。
地獄を表現する岩場と硫黄臭
太鼓橋を使って「三途の川」を渡り、霊域に至るのですが、現在では脇に観光バスも通る道路が整備されており、恐山菩提寺の前まで行けてしまいます。そのため、太鼓橋を見るには霊場から戻らないといけません。
↑残念ながら筆者が訪れた2023年05月には太鼓橋は修理中で渡ることができませんでした。「三途川」の石碑があります。
恐山菩提寺に入るとその周囲には火山性の荒涼たる風景が広がっています。「地獄」を表現する光景です。
死者をとむらう風車が回る「怖いってば……」という風景です。
「浄土ヶ浜」の極楽
地獄のような岩場を抜けると、宇曾利山湖が眼前に広がる「浄土ヶ浜」に至ります。こちらは極楽浄土を表しています。極楽浄土の砂浜は白く、美しく、静謐な風景です。
時折、鐘を鳴らす人がおり、それがまた静かさを際立たせます。
宇曾利山湖の水は透明度が高く神秘的な色をたたえており、これが極楽感をいや増してします。
せっかく極楽まで来たのですが、また岩場を越えて人界に戻ります。
「恐山」へのアクセス
恐山に行くには、まずJR大湊線で「野辺地駅」から「下北駅」まで行きます。所要時間は
約60分。下北駅から恐山まで下北交通バスで約45分です。タクシーを使うと約25分で到着します。ただし、開山時期が毎年「5月1日~10月末日」となっていますので注意してください。
●恐山大祭:例年7月20日~24日
●秋詣り:10月の体育の日が最終日となる3日間(土・日・月)
●入山料/個人:1人500円 小・中学生:1人200円
●問合せ:恐山寺務所 0175-22-3825
⇒参照:Instagram『日本三大霊場恐山公式アカウント』
https://www.instagram.com/osorezan_official/
解決!! はじめての「恐山」おどおど
恐山に行くと、まさに「あの世」のような風景が見られます。硫黄臭が辺りに立ち込め、ところどろこに温泉性の蒸気の噴出孔があります。この世ならざる風景を見たいという方には絶対にお勧めのスポットです。大学生読者の皆さんもぜひ一度訪ねてみませんか。
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部