【世界初のチョコレート醤油!!】「カカオ醤(ジャン)」が、ものづくり日本大賞・経済産業大臣賞を受賞。世界のショコラティエも注目!#Z世代Pick
こんにちは!リリースピッカーの横塚です。
最近はバレンタインシーズンで様々なチョコレート商品を目にしますが、世界初のチョコレートを使った醤油があることをご存知ですか。
今回は経済産業大臣賞を受賞した世界初のチョコレート醤油「カカオ醤」をご紹介します。カカオのコクや香りを楽しめる醤油。一体どんな味なのか気になりませんか。
日本が誇る発酵技術を活かして作った世界初のチョコレート醤油が、内閣総理大臣表彰「第9回ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞。
日本随一の発酵技術を持つ湯浅醤油と、世界的に権威のあるコンテスト「インターナショナルチョコレートアワード」で審査員を務める札谷加奈子率いる株式会社トモエサヴール、そしてフランスのチョコレートブランド「エリタージュ」がタッグを組み、4年の歳月をかけて開発した世界初の調味料が、伝統技術の応用によってものづくりに新たな付加価値を生んだと評価された。
日本の醤油の発祥地として知られる和歌山県湯浅町で明治14年(1881年)に創業した老舗の醤油蔵「丸新本家」の醤油部門である湯浅醤油有限会社(所在地:和歌山県有田郡湯浅町、代表取締役:新古敏朗)が2021年1月に発売した世界初(※1)となるユニークなチョコレート醤油「カカオ醤(ジャン)」が、内閣総理大臣表彰「第9回ものづくり日本大賞」の『伝統技術の応用部門』で経済産業大臣賞を受賞。1月23日に「ザ・プリンスパークタワー東京(東京都港区)」で開催された授賞式に出席した。
「カカオ醤(ジャン)」は、令和の時代にあっても昔ながらの木桶で仕込みを行ない、「魯山人醤油」「生一本黒豆」「燻ししょうゆ」といった数々の醤油のヒット商品を生み出している湯浅醤油と、チョコレートソムリエであり、2014年よりインターナショナルチョコレートアワードの審査員(※2)を務めている札谷加奈子率いる株式会社トモエサヴール、フランスのチョコレートブランド「エリタージュ」の3社(※3)がタッグを組み、度重なる試作を重ねて4年の歳月をかけ開発した、世界初となるチョコレート醤油である。
開発のポイントは、伝統の発酵技術×カカオのロースト技術の活用。金山寺味噌のたまりから作った「九曜むらさき」という醤油に、ローストして焙煎香を増幅させたカカオを漬け込み、カカオの甘い香りを活かすために瓶の中で熟成させた。
蓋を開けるとまず飛び込んでくるのが、芳醇なチョコレートの香り。そして口に運ぶと、チョコレートの風味と醤油の旨味が溶け出す。砂糖ではなく、発酵による醤油の旨味を利用しているため、香りやコク、風味といった甘さ以外のチョコレートの魅力を存分に味わえる。
「チョコレートは発酵食品。チョコの香りを生かした醤油ができないか」というユニークな発想から生まれたチョコレート醤油は、「チョコレート×醤油」という唯一無二の組み合わせが大きな注目を集め、発売から2週間で3500個が完売。甘いものが苦手な人や糖質が気になる人へのバレンタインギフトとしても支持された。
また、これまでにない新しい味わいは料理人の創作意欲も刺激し、「大阪マリオット都ホテル」や「日航ホテル関西」をはじめとした数々のレストランで、「カカオ醤(ジャン)」を使ったオリジナルメニューが登場。世界有数のショコラティエもその味わいに注目し、ベルギーやシンガポール、フランスなど各国のショコラティエが「カカオ醤(ジャン)」に強い関心を寄せている。
ともに発酵食品であるチョコレートと醤油のコラボから生まれた「カカオ醤(ジャン)」は、鴨肉や鶏肉といった肉料理のソースにも、淡白な白身魚にもよく合い、カレーの味わいにもコクと深みを与えてくれる。
「ものづくり日本大賞」での経済産業大臣賞は、和歌山県の企業では初めての受賞となる。カカオ醤に使用するカカオは障碍者雇用に配慮したベトナムの農園で作られたもので、それまでは廃棄されていた規格外の豆を有効活用している。これからも、明治時代から続く醤油本来の製法と醤油発祥の地で140年続く伝統を守りながら、SDGsを含む時代のニーズに合わせた醤油の新たな可能性を広げていく。
※1 第9回ものづくり日本大賞 の受賞概要(7ページ目)にて世界初と認定されている。
※2 インターナショナルチョコレートアワードの最終選考員は世界で7名、日本人では札谷加奈子だけとなる。
※3 湯浅醤油とトモエサヴール、エリタージュの3社による新ブランド「発酵エレメンツ」では、これからもそれぞれの強みを活かした技術を掛け合わせ、発酵をテーマにした商品を開発・提案していく。
編集/横塚璃奈(学窓ラボメンバー)