「半導体を作ることは世界の経済を支えること」。全日空商事で働く若手社員が語るANAグループの凄み【全日空商事】

編集部:ゆう

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プロフィール:大橋謙太:2019年入社

所属部署:全日空商事 電子事業部 第1ソリューションチーム所属

業務内容:半導体製品の受託・委託生産に関わる営業及び現場での生産管理並びに製品開発支援を担当。 現在は上海の米系半導体工場に駐在、営業やエンジニアなどの駐在先工場メンバーとの調整を通して、日系顧客への現場支援を行う。

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。

今回は「ANAグループ」で働く先輩社会人にインタビュー。

全日空商事の電子事業部で半導体製品の受託・委託生産に関わる営業などを担当する大橋謙太さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!

学生時代編国内外の留学生を支援し続けた学生時代

――大橋さんは、どんな学生時代を過ごしてたんですか?

学生時代はカナダとフィンランドに留学をしていました。現地では勉強を真面目にしてました……と言うとちょっとウソになりますが、世界中の同年代の友人達とと深く交流ができたと思います。

また、大学時代からは「AFS」という国際教育交流団体でボランティアもさせていただき、「AFS」を通じて異なる文化を持った世界中の国の学生達とのコミュニケーションから、多様な考え方を必死に吸収しようとしていました。

※フィンランド留学中の写真

――学生時代に一番頑張ったことは何でしょう?

留学のための準備だと思います。TOEICだけでは交換留学に行けず、留学条件としてはTOEFL/ IELTSのようなテストの結果が求められていたので、これの取得に時間を費やしました。

――仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?

「AFS」での経験です。「AFS」は日本人の留学支援だけでなく、日本に留学を行う外国の学生支援も行います。

彼らが日本で留学するにあたって、3泊4日程度のオリエンテーション合宿を経てホームステイ先に送り出していくのですが、世界中の学生が集まるため、全く異なる考え方を持つ集団をまとめることは非常に苦労しました。

当時のこの経験、しっかりと自分の意見を主張する中国の同僚達に囲まれている現在の海外生活にも活きていると実感しています。

※AFSで学生達との写真 

――何か就活前にやっておいたほうがいいことがあれば教えてください。

自分を売り込むための武器を見つけ、それを相手に伝える練習をしておくことだと思います。就職活動では、自分の思いを面接官に伝えることが多いかと思いますが、面接官が求めているのは「あなたがこの会社で何をできるのか」という点だと思います。

自分の武器を持って、「私はこんなことができる、だから御社の欲しい人材とマッチするのでぜひ採用してください!」と説明できれば効果抜群だと思います。

――今の会社を選んだ理由は何でしょう?

小さい頃から空への憧れがあったのと、世界中の人とビジネスがしたいという思いがあったので、それに近いことができるのではという思いで全日空商事に魅力を感じました。

社会人編「半導体を作ることは世界の経済を支えること」

――今のお仕事の内容について教えてください。

今は上海の半導体の会社に駐在をしています。半導体は携帯電話や家電の中に小さなチップとして入っていますが、その半導体チップの原料をを日本やアメリカから輸入し、中国で組み立て、世界中のお客様へ届けるといった仕事をしています。

――この仕事ならではの特徴的な作業は何でしょう?

半導体の知識が求められるので、とにかく理系の内容が多いという点でしょうか。文系の私には正直大変です(笑)。物理で習うような内容が、英語や中国語であたりまえのように仕事の会話に出てくるので学生時代に戻って、もう一度真面目に勉強をやり直したいぐらいです。

――実はあまり知られていない仕事の「秘密」はありますか?

“全日空商事の仕事”という観点にはなりますが、航空事業だけではなく非航空系という分野が存在することは、あまり多く知られていないかもしれません。私の所属する半導体事業だけでなく、バナナやナッツなどの食品を扱っている部署もありますし、民間の宇宙事業にも取組み始めています。

――今の仕事のやりがいをどういうときに感じますか?

半導体産業はここ数年で大きくニュースでも扱われ、昨今では非常に需要が強い産業です。今トレンドでもある電気自動車にも使われますし、リモートワークでパソコンや携帯電話の需要が上がっていますが、ここにも半導体は欠かせません。

この時代に半導体の製造に携われることは世界の経済を支えることだと言っても過言ではないと感じていますし、大きな規模感でのビジネスに携われていることにやりがいを感じています。

もちろん、様々なパートナーやお客様と国境を越えて仕事していることも大きなやりがいです。

――この仕事の面白いと思う点や魅力について教えてください。

全日空商事にはさまざまな仕事があるので、もし事業部が変われば昨日と今日では“真逆”の仕事に携わることができるということが魅力だと思います。私も入社して最初の2年間はANAの仕事に携わっており、機内で使用される機内用品を国内外から調達をしてANAに納めるという業務をしておりました。

今は航空関連事業ではない半導体という業界におりますが、こうして仕事内容が180度変わっても自分のやりたいことができているということが大きな魅力だと感じています。

――この仕事に求められるスキルは何でしょう?

人との距離感を縮められるスキルが必要だと思います。半導体ビジネスは優れた製品を開発するために競合に負けないよういかに早く、正確な情報を引き出せるかがカギとなります。駐在先のビジネスパートナーでも、相手が心を許してくれない限りは貴重な情報がもらえません。懐に入って、素早く距離を縮めることが大切ですし、そのひとつの手段として語学や知識も求められます。

――これまで一番印象に残った仕事は何ですか?

2022年の春に上海がロックダウンしたときのことです。ロックダウンの影響で物流も全て止まり、半導体が出荷できない状況になりました。不可抗力事象ではあるものの問い合わせなどが殺到して、手の打ちようのない状態でした。

そこで、ロックダウン期間中でも常に現地の情報をお客様に発信、日々移り変わる物流の動向をチェックしながら、なんとか上海を介さずに異なる拠点から出荷する方法を考え、実際に上海以外の拠点から緊急輸送を調整していました。

誰も経験したことのない状況下での仕事はタフなことが多かったのですが、一生忘れられない経験となりました。

※上海出張中 同僚との写真

プライベート編コロナ禍で何かと制約が厳しい上海での生活

――オフタイムの過ごし方について教えてください。

オフタイムは屋外で運動していることが多いですね。上海ではコロナの制約が厳しく、72時間以内の陰性証明がないと公共施設にに入れません(2022年10月時点)。

そのため3日に1回は必ずPCR検査をしており、人がたくさん集まるところには近づかないようにしています。仮に陽性反応が出た場合は、半導体工場にも大きな迷惑をかけることになるので、そのあたりは細心の注意を払っています。

――最後に、学生の皆さんにメッセージをお願いします。

一言に“ANAグループ”と言っても、本当に多種多様な職種があります。私ももちろん全ての職種は把握できておりませんので、これを機にANAの仕事に興味を持っていただけると嬉しいです。

約3年前、コロナウイルスの影響でANAグループ最大の困難に直面しました。今は少しずつ回復の兆しも見えていますが、まだ厳しい状況には変わりはないと感じています。

世間からは“安泰”とは今は言えないかもしれませんが、こうして少しでも航空業界に興味を持っていただいていることに感謝を申し上げますし、学生皆様の就職活動を心から応援しています。

ぜひご縁があれば上海でお会いできるのを楽しみにしております。


記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:ANA

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学生に「一歩踏み出す勇気」を持っていただけるような記事を届けたいです。

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