女優・飯豊まりえが“学生の君に伝えたい3つのこと”「好きなものだけじゃなく、嫌いなものも学生のうちから経験しておく」

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。

9月9日公開のアニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』で、鈴鹿央士さんとW主演を勤めた飯豊まりえさん。これまでのさまざまな経験や実践してきたことを振り返り、学生へのアドバイスをくれました。

▼西野七瀬さん、磯村勇斗さん、本田翼さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

女優・飯豊まりえが<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.本をたくさん読む

――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

本をたくさん読む。自分の興味があることでも、同じことを書いている本ってあんまりないじゃないですか。それを分析したり、言葉をたくさん知るのにはやっぱり本なのかなと思います。

――飯豊さんはよく本を読まれますか?

今は台本を読むことに追われてなかなか読めないですけど、学生のときはよく読んでいました。原田マハさんがすごく好きで、「生きる僕ら」は実写化されるなら出演したいくらい、いい作品で。エッセイも読んでいて、アラーキー(荒木経惟)さんの奥さん・荒木陽子さんの「愛情生活」が一番好きです。アラーキーさんは女性をたくさん撮っているから、奥さんとしては複雑な思いもあるじゃないですか。そういう嫉妬とか、でも愛情深いところを赤裸々に日記のように綴っているのが、学生のときに初めて読んで衝撃を受けて、読み返したくなる本ですね。

2.自分の好きなものを見ておくこと

――では、学生のうちに見て・聞いておいたほうがいいと思うことは?

自分の好きなこと、いいと思うものや、気になったものを見ていくことですかね。もし私生活で自炊をするんだったら、おいしいごはんを食べに行って研究してみるとか。私はファッションと食に興味があって、10代の頃からおいしいものを食べたり、大人のブランドに挑戦していて、そこでこれはおいしいとか、ずっと長く使えるとか、自分のこだわりを持てるようになりました。

3.嫌いなものも学生のうちから経験しておく

――今まで経験した中でやっておいてよかったことはありますか?

これはいいか悪いか分からないですけど、好きな人とも苦手な人とも話してみること。じゃないと、自分は何が嫌いで何が好きじゃないかが分からないと思うんです。好きなものだけを体に吸収するんじゃなくて、嫌いなものも学生のときからたくさん経験していくとブレづらいし、風が吹いてもパタッと倒れないんじゃないかなと思いますね。私はお仕事も人も選べる立場ではなかったので、いろんなものを経験して、これは心がときめくなとか、すごく嫌な気持ちになったなぁということが同じぐらいの量あって。その経験があるからこそ、そう思います。

声優のお仕事に憧れがあった

――飯豊さんが声で出演されるアニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』が9月9日に公開されますが、今回演じたあんずはオーディションを受けて射止めた役なんですよね。

声優のお仕事に憧れがあったのでどんな役でもやってみたくて、今回のオーディションで演じる台本は少なかったんですけど、その少ない中で自分が出せるあんずに近いお芝居をボイスメモで撮って送ってというのを何回か繰り返して、そのあとにスタジオで声を録って決まったんです。

――普段の飯豊さんの明るい印象とギャップのある、落ち着いた声のトーンが印象的でした。

クールに見えて繊細な部分があるのは自分とはちょっと違うキャラクターなので、演じやすかったです。声は直前まで悩んだんですけど、「どいてくれる?」とか「世界は断絶されているんだ」というちょっと冷たいセリフをどういうテンションで言うのが、このかわいらしい顔に合っているのかなと考えました。そして(鈴鹿央士さん演じる)塔野くんと共同戦線を組んで代わりにトンネルの中に行ってもらうので、並行して進んでいく時間を私は声で変えていきたくて、どこまで変えられるかを試していました。

――声のお仕事に興味を持ったきっかけはありますか?

ディズニー映画もジブリ映画も全部見たくらい、子どものときからすごく好きでしたし、小学生のときは学校から帰ったらお友だちと遊ぶよりもテレビを見る時間が好きで、本当にいろんなアニメ見ていたんですよね。母はゲームが好きなんですけど、ゲームの声優さんの声もすごく魅力的じゃないですか。自分がその世界に入るのは夢のまた夢というか、なれるとは思ってなかったんですけど、自分が好きなことなので演じる機会があったら挑戦してみたいと思っていました。初めてアフレコをしたのが『獣電戦隊キョウリュウジャー』という戦隊ものだったんですけど、そのあとの作品で声だけを録り直すときにそこでの経験が生きたのか、撮影したときと同じテンションの声で同じ尺でパスっとはめることができるから、「アフレコ、本当に上手いね」と言われて、得意なほうなんだと思っていたんです。『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』に出演したときには、山寺(宏一)さんが「いろんな役ができるよ」とすごく褒めてくださって、それでゲッターズ飯田さんに「物まねの芸人の星が入ってる」と言われたことを思い出して(笑)、自信が少し持てるきっかけになりました。そういう繊細な、その人物に寄せる、寄り添うのが意外と得意なのかなと思ったり、得意になれるように積み重ねていきたいなと思うようになりました。

――ドラマや映画などの演技と声の仕事との違いや、声の仕事ならでは面白さはどこで感じますか?

ドラマや映画は表情で伝えたり、セリフがなくても間とか目の動かし方とかで感情が伝わったりするんですけど、声の仕事は声だけに制限されていて。初めて「私の頭の中の消しゴム」という朗読劇をやったときに声優の梶裕貴さんと共演させていただいたんですけど、座りっぱなしで2時間演じたときに自然に涙が出たり、すごく感情が動いたんですよね。心に汗をかけるみたいな感覚や、抑揚もすごくナチュラルについていて言葉が耳に入ってくるのが本当すごいなぁと思ったし、普段やっているアプローチと全然違ったんです。それにアニメって、自分の顔の先入観みたいものをなしで見られるじゃないですか。だから自分の顔を気にせずに思い切って演じられることや、決められたお顔に合わせていくのが面白くて、これからも声の仕事をやりたいと思いますね

演じるのが怖くなったとき、乗り越えられたのは人との出会いがあったから

――今作で演じたのは高校生ですが、飯豊さんはどんな学生時代を過ごしていましたか?

本当は人見知りだけど自分から周りへ話しかけにいくようなタイプでした。人見知りの社交的といった感じだったと思います。

――あんずやカオルはそれぞれに抱えているものがありますが、飯豊さんはこれまでに壁にぶつかった経験はありますか?

とある映画で演じることがちょっと怖くなってしまう出来事がありました。お芝居することが向いてないのかなと思ったりして。
けれどそのあとに「不便な便利屋」というコメディドラマに出逢って、自由にお芝居を先輩方とさせていただくうちにまた自分はお芝居が好きだ、楽しいなと再び思えることができました。そうやって乗り越えられたのはやはり人との出会いがあったからじゃないかなと思いました。

毎日を支えてくれているのは“ぬか漬け”

――今回は夏を舞台にした作品ですが、夏の印象的なエピソードはありますか?

父とカブトムシを朝早くに取りに行ったのが思い出ですね。子どものころ、「ラブandベリー」というファッションのゲームカードが女の子にすごく人気だったんですけど、一方で男性は「ムシキング」というカブトムシのカードゲームが人気で。私はその男子がやるような、カッコいいのが好きだったんですよね。で、実際に生きているカブトムシはペットショップに売っているけれども、野生のカブトムシがほしいということで取りに行ったんですけどいなくて、オオクワガタの幼虫を譲ってもらって。でも産まれたらメスだったんですよ(笑)。そういうハプニングもありながらも、自然に返してあげたりしたひと夏の思い出がありますね。

――あんずにとってカオルやマンガが心に支えになっていたと思うのですが、飯豊さんの毎日を支えてくれるものは?

ぬか漬けですかね。1〜2年前に床分してもらったことで始めたんですけど、私の体を助けてくれて毎日私も育てていて(笑)、支え合っているんじゃないかなと思います。野菜を入れると香りが変わったりぬかの菌が元気になったり、すごく繊細で。声が聞こえないから難しいんです。

――何を漬けるのが好きですか?

アボカドとかきゅうりとか、その季節の野菜ですかね。昨日、カマンベールチーズを入れてみたらめっちゃトロトロになってびっくりして(笑)。いっぱいお野菜とかを入れたほうがぬかが活発になって野菜の水分も出ておいしくなるので絶やさないようにしたいし、季節の野菜を取り入れることってすごく体にいいじゃないですか。だからぬか漬けをして積極的に野菜を摂っています。

飯豊まりえさんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

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PROFILE

飯豊まりえ

1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年に女優デビュー。主な映画の出演作に、映画『いなくなれ、群青』(19)、『シライサン』(20)、『くれなずめ』(21)などがある。また『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』(19)、『名探偵ピカチュウ』(19)、『トムとジェリー』(21)などで声優を務めている。現在、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」、主演を務める「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」(読売テレビ制作・日本テレビ系)に出演中。


映画『夏へのトンネル、さよならの出口』2022年9月9日(金)全国ロードショー

ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。
ただし、それと引き換えに……
掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。
これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語。
©2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会

映画『夏へのトンネル、さよならの出口』

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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部

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編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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