昨今、ブームになっているのが「昆虫食」です。テレビ番組だけでなく、昆虫食をメインに扱うYouTubeチャンネルも増えました。皆さんの中にも「一度試してみたい」と興味を持った人もいるでしょう。では、初心者にお薦めなのはどの昆虫なのでしょうか？　本シリーズ記事では、『NPO法人 食用昆虫科学研究会』に協力頂き、初めて昆虫食に挑戦する人へのサポート情報をお届けします。今回は「初心者にお薦めの虫」をご紹介します。

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食用昆虫研究員がお薦めする初心者向けの虫とは？

食用昆虫科学研究会に所属する3名の会員に挙げてもらった、「初心者にお薦めの昆虫」を以下にまとめました。どんな味なのかの「解説」も添えているのでぜひ参考にしてみてください。

食用昆虫科学研究会 伊藤貴広さんお薦めの初心者向け昆虫

・ハニーワーム

優しさと濃厚さを併せ持つイチオシの味。蜂の子のようで、見た目にも抵抗感が少なく、自宅での養殖も容易です(ただし脱走には注意)。幼虫を食べることが多いですが、蛹も見た目や食味が異なり、楽しめると思います。

・コオロギ

おいしいだけでなく、サクサクとした食感なので食べやすい。市場への流通量も多く、煎餅など粉末を利用した初心者向けのものから、個体丸ごとのものまであります。個体丸ごとの商品はさまざまな味があり選択肢が広いのもポイント。

・トノサマバッタ

おいしい上に、個体サイズが大きいため食べ応えもあります。高タンパク低脂質でヘルシー。捕獲作業も童心に帰れるので楽しく、自分で捕まえた個体を食べるのは格別（自分で釣った魚をおいしく感じるようなもの)です。

食用昆虫科学研究会 門野淳記さんお薦めの初心者向け昆虫

画像提供：写真AC（mochi0830）

・ハチノコ

古くから伝わってきた郷土料理ということで、入門にぴったり。ビジュアル的にも優しく、昭和天皇も気に入っていらっしゃったというお墨付きの食材です。

・ザザムシ

虫のビジュアルが残ったものにチャレンジしたいけど、ゲテモノ枠でなく、きちんと料理されたものがいいという人向き。どこか磯っぽい味がします。昆虫の味と、その昆虫が主に食べているものとの関係を考えてみると面白いです。

・タガメ

タガメを使ったサイダーが通販などで割と簡単に、安価に手に入れることができます。サイダーだと虫の姿はないので、ビジュアルが苦手な人も安心です。

●食用昆虫科学研究会 内山昭一さんお薦めの初心者向け昆虫

・セミ

夏の暑さを演出する昆虫ですが、昆虫食を愛する者にとっては旬の食材。成虫は素揚げするとサクサクした食感と「飛翔筋」のうま味が楽しめます。しっかり肉の詰まった幼虫はだしじょうゆで煮て薫製にすると香りも食べ応えも十分に楽しめます。

・トノサマバッタ

仮面ライダーのモチーフになった昆虫だけあり、飛翔力抜群。捕まえる際には、狩猟本能を十分満たしてくれます。大きくて食べ応えがあり、発達した胸肉やもも肉のうま味も味わえます。

・モンクロシャチホコ

通称サクラケムシ。サクラの葉を食べて育ち、10月ごろに地中で蛹（さなぎ）になります。ほのかなサクラの香りがするのが特徴です。香りが逃げないような料理法がお薦めです。

解決!!  昆虫食おどおど（初心者にお薦めの虫編）

食用昆虫科学研究会がお薦めする、初心者向きの昆虫をご紹介しました。まずは、今回挙がった昆虫の中から、「これならいけそうだ」と思えるものチョイスするといいでしょう。中にはすでに食用に加工された状態で販売されているものもあるので、そこからチャレンジするのもお薦めです。次回は、今回挙げてもらった初心者向け昆虫の「お薦め調理法」を紹介します。

文：大西トタン＠ｄｃｐ
編集：マイナビ学生の窓口編集部
取材協力・監修：『NPO法人 食用昆虫科学研究会』
⇒『食用昆虫科学研究会』  Twitterアカウント　https://twitter.com/shockonken

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