大学1年生のための就活基礎知識。活動はまだでも頭には入れておきたい必須事項
大学1年生から就活を意識しておくと就活本番になったときの心の余裕が違います。
少なくとも就活の流れや用意しておくべきものについては知っておきたいですね。
就活準備の中には、1年生からできるものもあります。
1年生から意識しておきたい就活の基本について紹介します。
就活の基礎知識!大学1年生から知るべき基本
就活が本格的に始まるのは大学3年生の冬からです。しかし、就活の基本知識は大学1年生の頃から知っておいた方がいいでしょう。
就職に熱心な大学では、1年生の頃から就活講座がありますし、専門学校や短大では入学ガイダンスやオリエンテーションが終了して2週間もすると就活ガイダンスがあります。将来のライバルと知識面で差がついてしまうのです。
また、大学生活で就活を意識しながら過ごすことで見えてくるものもあります。入学してすぐに自分が入社したい企業を絞り込む必要はありませんが、就活スケジュールに代表される基本事項くらいは頭の隅に置いておきたいですね。
大学1年生も知っておきたい就活に必要な知識とは
大学1年生も知っておきたい就活に必要な知識とは
- ・就活の手順と流れ
- ・採用・選考の流れ
- ・就活前にすべき準備
- ・自己分析のやり方
- ・業界・職種研究のやり方
です。
就活の手順と流れは基本中の基本!
大学1年生・2年生がまず押さえておきたいのは、就活の手順と流れです。
「就活の始まりは大学3年生の冬から」といいますが、それは企業の採用活動が解禁される時期のこと。採用活動が解禁される前の準備期間を含めて考えておかないと、出遅れてしまいます。
就活の流れを簡単に紹介
今の定番とされている就活の流れを準備期間も含めて紹介するとこのようになります。
- 大学3年春:自己分析・業界研究
- 大学3年夏:夏季インターン応募・参加
- 大学3年秋:自己分析・業界研究・企業研究
- 大学3年冬:冬季インターン応募・参加
- 大学3年冬休み明け:企業採用活動開始・エントリー・企業説明会参加
- 大学4年生春〜9月末まで:企業選考参加・内定をもらう
- 大学4年生10月:内定式
大学3年生の春頃から、就活を意識して自己分析や業界研究を始め、夏か冬に行われるインターンへ参加。採用活動が本格化したら、志望企業にエントリーし選考に参加します。
選考に合格すれば内定ということになりますね。
就活用語は1年生も知っておくべき
就活の流れの中で「それって何?」という単語が出てきたと思います。大学1年生でも知っておくべき就活用語について簡単に意味を紹介しますね。
自己分析
自己分析は、自分自身のことについて深く考え、自分のことをよく知ることです。
今まで自分がしてきた経験や学習、自分が好ましく感じること、嫌悪感を持つものなどをリストアップし、自分自身の性質について分析していきます。
自己分析を元に志望する業界や職種について絞り込みます。
業界研究・企業研究
業界研究とは、企業が所属している業界の特徴について調べ、各業界について詳しくなることです。
企業研究とは、自分が「この企業に勤めたい」と感じた企業についての理解を深めることです。どんな仕事があるのか、働いている人はどんな思いを持っているのか、企業としての強み・弱みは何かといったことを調べます。
インターン(夏季インターン・冬季インターン)
インターンは「インターンシップ」の略で、将来働きたいと思っている企業や気になる企業で実際に働いてみる体験のことです。
3ヶ月以上にわたって働く長期インターンと、最短1日で終わる短期インターンがあります。長期インターンは正社員もしくは契約社員と同様の仕事を任せられることが多く、給与も出ます。
外資系企業などでは、インターンへの参加が就活の始まりになっているケースがあります。
エントリー
エントリーとは、応募したい企業に「御社へ応募したいです」「御社の企業説明会へ参加したいです」と意思表示することです。
多くの場合は、「マイナビ2022」のような新卒採用Webサイトの該当ページや企業の採用ページからエントリーします。
企業説明会
企業説明会とは、新卒採用を行う企業が自社に関する説明を実施することです。
従来は、会場を借りオフラインで実施されていましたが、コロナ禍を経てオンラインで開催されることも多くなりました。
企業の採用活動解禁
企業の採用活動解禁とは、経団連に加盟している企業が一斉に新卒採用に関する動きを開始する時期のことです。現在では3月1日が解禁日となっています。
経団連に加盟していない企業は、解禁日に関わらず採用活動を実施していますし、通年採用する企業も増えてきています。そのため、動きの早い人では、3月1日以前に内定を獲得していて、3月1日からは、経団連に加盟している企業の選考のみという人もいます。
内定
内定とは簡単にいうと、内定をもらった企業で働けることになるということです。
志望企業から内定をもらった時点で就活を終わりにする人が多いです。
就活前にやるべき事前準備とは
就活前にやるべき事前準備の代表格は、自己分析と業界研究・企業研究ですが、他にもやるべき事前準備があります。
それは、
- ・SPI対策
- ・インターン
- ・就活サイトへの登録
- ・エントリーシートや履歴書などの用意
です。
自己分析はWebツールに頼りながらやってみる
自己分析は、先ほども紹介した通り自分自身のことをよく知るために行うものです。
インターネット上には自己分析ツールが多くありますし、就活本にも自己分析のやり方について書かれているので、まずはそういったものを利用するといいでしょう。
○ 【自己診断テストまとめ】自己分析の前に自分のキャラを見極めてみよう
SPI(適性検査)対策は参考書が1冊あると便利
SPIとは、知的能力を測るためのテストです。就活の学力検査と考えてけばいいでしょう。全ての企業が実施しているわけではないのですが、自分が志望する業界がSPIを実施する傾向がある場合は対策が必須です。
書店で対策本が販売されているので、1冊終わらせておくと安心できますよ。
○ すぐできる適性検査対策! 練習問題&解答をチェック【言語・非言語】
Webテストはオンライン実施の適性検査のこと
Webテストはオンラインで実施される適性検査のことです。
能力検査と性格検査の2種類があり、基本的にはSPIの対策をしておけば問題ありません。
インターンは1年生・2年生の段階で参加してもOK
就業体験であるインターンは、1年生・2年生のうちから参加できるものがあります。
アルバイトよりも少し高めの時給で給与がもらえるインターンもあるので、気になる業界や企業がある場合は早いうちに参加してもいいでしょう。
就活サイトへの登録
就活サイトとは、新卒採用情報などを一括で閲覧できるサイトのことです。大手企業から中小企業まで数多くの企業が採用情報を掲載しています。
就活サイト経由で企業へ応募申し込みができるだけでなく、就活生お役立つ情報も掲載されており、就活を始めるなら必ず登録するサイトになります。
「マイナビ2022」や「マイナビ2023」のように「サイト名+卒業予定年度」になっていることが多いですね。
最近では、1年生・2年生向けの就活準備サイト「マイナビSTART」もあります。登録しておくと便利ですよ。
エントリーシートや履歴書などの用意
アルバイトの応募の際に履歴書を提出するように、就職活動でも応募先の企業に書類を提出します。
エントリーシートと呼ばれる、あなた自身について紹介する書類など、さまざまな書類が必要になるので、事前に準備する必要があります。
業界・職種研究のやり方!情報の蓄積が大事
就活での業界・職種研究は、就活時のミスマッチや就職後の後悔を防ぐためにも重要なポイントです。
業界研究も職種研究も就活直前になってやるには膨大な時間がかかるもの。1年生・2年生の段階から意識しておきたいところです。
業界研究のやり方!業界知識を効率よくつける方法
業界研究のオーソドックスなやり方はこうです。
- 1.業界の全体像を把握する
- 2.業界を深掘りして動向を把握する
具体的には、
- ・業界地図などを使用し世の中の業界について大まかに調べる
- ・気になる業界について業界団体のHPなどで調べる
- ・新聞やニュースなどでチェックする
- ・経済系の雑誌や書籍などを購入する
- ・実際にその業界で働いている先輩に話を聞く
- ・インターンに参加する
などの行動を起こすことになります。
まずは難しく考えずに新卒の就活サイトの業界地図ページを参考にするといいでしょう。
○ 業界研究のやり方を4ステップで徹底解説!内定につなげる効果的な情報収集方法とは?
○ 企業研究のやり方って? 入社後のミスマッチを防ぐ、学年別の就活準備
職種研究のやり方!将来性まで考えるのがポイント
職種研究も業界研究と同じく
- 1.職種一覧などでまずは全体を把握する
- 2.自分に向いていそう・興味のありそうな職種を見つける
- 3.職種について調べる
- 4.その職種の将来性や働きやすさなどを調べる
というやり方になります。
実際に働いている人にインタビューができればベターです。
○ 業界研究だけじゃダメ! 就活における「職種研究」の重要性とやり方
大学3年になって就活のやり方がわからないは、、、
たまに「大学3年なんだけど、就活何もやってない」という人がいますが、状況としてはかなりまずい状況であると考えておきましょう。
就活は企業の会社説明会が始まりではありません。会社説明会前の準備をどれだけ丁寧にこなし、本番に活かせるかが重要なのです。
早い段階から意識しておくに越したことはありません。
○ 大学3・4年生の本音! 1・2年生のうちに就活を見据えてやればよかったと思うことTop5
採用・選考の流れを押さえて採用担当者の気持ちで就活を迎える
大学1年生・2年生のうちから意識しておいた方がいい就活のことについて紹介しました。
就活の準備をしているとついつい自分中心の視点になりがちですが、早期に内定をもらう就活生は、「採用担当者ならどう考えるか」「企業にとってのメリットは何か」といった採用側の視点を持っていることが多いです。
企業が新卒に期待していることも考えながら就活対策を進めていきたいですね。