大学でのテストの受け方を解説! オンライン・対面・レポート課題の違いとは
大学の成績もテストで決まりますが、高校時代のテストとは違うので注意しておきましょう。
テストの形態も筆記テスト、レポート、プレゼンテーション、実習など様々ですし、どのポイントが高評価の鍵になるかは教授次第だからです。
高校までのテストとの違いを踏まえた大学のテストを受ける際のポイントについて紹介します。
大学のテストは高校とはかなり違う
大学のテストは高校時代の定期テストとはかなり違います。
例えば、
- ・成績を判定する方法が講義によって異なる
- ・テスト期間も講義によって異なる
- ・教科書類の持ち込みが可能なテストもある
- ・補修や再テストは無い前提
などの違いがあります。
大学のテストは「期」が終わる頃に実施される
大学のテストは、前期・後期などの「期」が終わるころに実施されます。例えば、「前期・化学概論」であれば前期の終わりにテストがあり、「後期・化学概論」は後期の終わりにテストがあるのです。
大まかな目安は、
- ・前期:7月中旬から8月初旬
- ・後期:3月初旬から中旬
です。
4クォーター制の場合は
- ・第1クォーター:6月初旬
- ・第2クォーター:8月初旬
- ・第3クォーター:11月下旬
- ・第4クォーター:2月初旬
ですね。
大学のテストにはこんなものがある
大学で単位取得のために実施されるテストにはこのようなものがあります。
- 筆記試験
- レポート
- 授業内プレゼンテーション
- ディスカッション
これらは、オンライン・オフライン問わずに実施され、この成績によって単位取得できるかどうかが決まります。
また、実習科目がある場合は、「実習の成績」が影響しますし、出席率や授業態度が成績に影響することもあります。
大学でテストもレポートもない授業は存在しない
「テストもレポートもない出席さえしていれば単位がもらえる授業」は、基本的には存在しないと思っておきましょう。
大学や教授によってはあるのかもしれませんが、ごくごく稀なケースです。
考えられることとしては、「4年次ですでに就職が決まっているゼミ生を対象としたテスト・レポート免除」などでしょうか。
大学でテストに合格できない場合は再履修になる
大学のテストで合格点に満たない場合は、再履修になります。再履修とは、次の学年になってから同じ科目を履修することです。
上位の学年には上位の学年の取得すべき単位があるので、時間割的に「この学年で取っておかないと卒業できない」という単位もあります。気を付けておきたいですね。
大学のテストをオフラインで受ける場合のポイント
大学のテストをオフライン(対面)で受ける場合のポイントを紹介します。
オフラインでのテストは、
- 講義室に学生を集め高校時代のような筆記テストを行う
- 教授室などに呼ばれ口頭で質問をされる
- 指定された期日までにレポートを提出する
- 受講生の前でプレゼンテーションを行う
などの形式があります。
どの形式であったとしても押さえるべきポイントになりますので、チェックしておいてください。
テスト日程を確認しておく
大学のテストは、講義によってテストの日程が異なります。
テスト日程は、大学のホームページや掲示板、テスト前の講義中に配布されるプリントなどで確認できますので、見落とさないようにしましょう。
先輩方から情報を仕入れておくのもいいですね。
筆記テストでは持ち込みの可・不可を確認
筆記テストの場合は、教科書やプリント・ノート類の持ち込みの可・不可を確認しておきましょう。
持ち込みが可能だった場合でも
- 書き込みがあるものは禁止
- ノートのみ許可
- 書き込みの有無についてテスト中に試験官が抜き打ちで確認する
などのルールがあることが多いです。
違反した場合は不正行為扱いになってしまいますので、隅々まで確認しておきましょう。
課題の提出形式や期限を確認する
レポートや課題の提出形式や期限を確認しておきましょう。
特に高校時代にレポートを書く機会がなかった人は、基本的に書き方から勉強する必要があります。高校までの経験で培った感想文のスタイルではなく、大学で求められるより専門的で論理的なアプローチが必要です。
講義した教授のゼミのホームページは、「レポート提出時のルール」について書かれていることが多いです。チェックしておくといいでしょう。
ノート整理や資料収集は試験2週間前までにやっておく
テスト前のノート整理や資料収集は試験の2週間前までにはやっておきたいですね。
というのも、テストギリギリになると同じ講義を受けている人が図書館に殺到し、借りたい資料が借りられない場合があるからです。
カンニングやコピペレポートは厳禁
筆記テストでのカンニングやレポート試験でのコピペレポートは不正行為です。不正行為が判明したときの罰則は各大学によって異なりますが、代表的なものに
- その期に取得した単位全ての剥奪
- 停学
といったものがあります。
「少しくらいわからないだろう」「いくらなんでもこんなマニアックなコンテンツをコピペしていると思わないだろう」と思うかもしれませんが、コピペチェックの専用ツールがあります。どこからコピペしたのかまですぐにバレると思ってください。
また、図書館などにある書籍からのコピペも、「よく見てみたら教授の著書だった」「監修が(共著者が)教授だった」「レポートを提出しにいったら教授の本棚にコピペした本があった」という事態がよくあります。素直に引用の範囲内にしましょう。
大学のテストをオンラインで受ける場合のポイント
大学のテストがオンラインで実施される場合のポイントを紹介します。
オンラインテストの種類は
- 筆記テスト:パソコン画面に表示された問題を解き、解答用紙をスキャン・写真撮影して添付する
- オンラインでプレゼンテーションを行う
- レポートを提出する
などがあります。
パソコンやインターネット環境にトラブルがあると大変困ったことになります。事前のチェックは忘れないようにしましょう。
試験時間にアクセスできる環境を整える
試験が実施される時間帯に指定されたURLにアクセスできる環境を整えておきましょう。
よくあるトラブルに
- 直前に起動しパソコンに更新データが入った
- Wi-Fiの接続速度が遅くてページが更新されない
- 試験なのを忘れて寝ていた
があります。
家族と一緒にWi-Fiを使っている場合やパソコンが共有であるときは、事情を話しておくとスムーズです。
スマホカメラやスキャナーの調子を確認しておく
オンラインで筆記試験がある場合、解答用紙をスマホカメラで撮影して画像として提出するかスキャナーでスキャンして提出する必要があります。
スマホのカメラではっきりと撮影できるかスキャナーは動くかといった確認をしておきましょう。
こういったテストは、カンニングや他の人の解答の提出防止のため、提出期限が短い場合が多いのです。
インターネット接続トラブル時の対応を確認しておく
大学側のサーバーが落ちてしまったり、テストに使う予定の共有ルームが動作しなかったりと、オンラインテストにはオフラインでは考えられないようなトラブルが付きものです。
そういったトラブルが発生し、テストを受けられなかった場合の対応について確認しておきましょう。
トラブルの発生が一部の受講生に限られてしまったとき、「後日対応してくれるはず」と放置しておくと、教授がトラブルを把握しておらずトラブルに遭った全員が単位を取得できないという悲劇が起こる可能性があります。
演習科目のオンラインプレゼンテーションは事前に練習しておく
演習科目はテストの代わりにオンラインプレゼンテーションを実施することがあります。
パワーポイントの操作や声の通り方など、事前に練習しておくと安心できますよ。
パソコンの録画機能を使って自分のプレゼンテーションを録画し、後で見直すのがおすすめです。
大学のテスト勉強はいつから始めればいい?
以前、学生の窓口で取ったアンケートによると、大学のテスト勉強は、2週間前から始める人が多いようです。中には3日程度前という人もいますが、そういう人は普段から予習・復習を欠かさない人のようですね。
○ 大学生がテスト勉強を始めるタイミングは……一週間前? それとも前日?
大学のテストに過去問はない
大学のテストにおいて過去問は基本的に公開されていません。
理系科目のテストの際に「過去問があれば欲しいのですが」と教授にお願いに行き驚かれた学生もいるほどです。
授業をしっかり理解していれば過去問がなくても解けるはずですし、過去問に頼りたくなったら自分の理解が不足していると思いましょう。
とはいえ、前年度に同じ教授の授業を取っていた先輩などは、試験問題をとっておいたり、テスト後に記録にとっていたりする人もいます。部活やサークルなどではそうした情報が脈々と受け継がれているところもあるので、先輩に頼ってなんとか試験を乗り切ろうという人もいますが、ぜひ後の自分のためにも過去問に頼らず理解を深めるようにしましょう。
授業中に小テストが配布されたらラッキーと思って
大学の講義中に小テストがあることは稀です。
もし、小テストが配布されたラッキーと思って大切にとっておきましょう。小テストに出る項目は講義全体を通して大切なことです。
テスト前にまとめておいたものを見返すだけで高得点が狙えるかもしれませんよ。
大学のテストで高得点を取るには普段の学習姿勢が大切
単位取得のためには一定以上の成績を残さなければいけませんが、高校時代以上に一夜漬けが効かないのが大学のテストです。
普段の予習・復習、疑問点の解消がポイントになってくるので、テスト前に慌てないようにしておきたいですね。
テストの難易度などは先輩に聞いておくといいでしょう。