【お仕事図鑑】考え方、文化の違いをくみ取り最高のシナジーを生み出す。日立製作所のグローバル戦略に携わる仕事とは? #株式会社日立製作所

編集部:ゆう

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村瀬 正太さん
株式会社日立製作所 システム&サービスビジネス統轄本部 経営戦略統括本部

2009年入社。基幹システム海外営業、日立ヴァンタラでのグローバル営業、事業開発などを経て、2021年4月より現職。

学生の皆さんの中には、「グローバルな仕事がしたい」と考えている人もいるでしょう。しかし、実際の「グローバルな仕事」とはどんなものなのかを知らないというケースも少なくありません。

今回は、株式会社日立製作所の経営戦略統括本部で海外戦略の仕事に携わる村瀬正太さんに、グローバルな仕事の面白さや魅力を伺いました。

日本と世界を技術でつなぐ仕事

――現在どのようなお仕事をしているのか教えてください。

日立は2021年4月にGlobalLogic社という海外のIT会社を買収しました。私は日立とGlobalLogic社の双方が持つ力を組み合わせることで、どのようなシナジーを生み出せるのかを考え、推進する仕事をしています。何ができるのかといった「企画」寄りの仕事ですね。

――具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?

日立はLumada(ルマーダ)という、日立が持つデジタルソリューションやサービスを活用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むという事業コンセプトがあります。このLumadaを日本国内だけでなく、海外にも広げることが求められます。今回のGlobalLogic社買収はLumadaの海外展開を加速する上で非常に重要な位置づけとなります。

例えば、日立は自動運転関連の技術を持っていますが、GlobalLogic社も海外の先進的な自動車関連企業と自動運転関連の開発に携わっています。そうした、お互いが持っている業種向けのソリューションやサービスについて理解を深めて、新しい技術やビジネス、価値を創出します。

お互いのノウハウをベースに人と人、企業と企業をつなぐのが私の仕事ですね。

――海外のグループ会社を相手に仕事をするわけですが、働き方はどのような形になっているのでしょうか?

現在は在宅勤務のためオンラインでの会議が中心です。例えば日立の技術をGlobalLogic社に共有して、どのような組み方ができるか、お客様、GlobalLogic社、日立にとってのメリットは何なのかをオンラインで議論します。とにかく人と話している時間がほとんどです。

――海外のグループ会社だと時差もあるのでは?

もちろんありますが、グローバルな仕事に時間はあまり関係ありません。GlobalLogic社は海外のグループ会社なので、私も海外の時間に合わせて仕事をしています。朝の早い時間や夜遅い時間にテレカンやセッションを行うことも多々あります。その分日中に休憩を多めにとるなどその時々で適宜バランスを取ってフレキシブルに動いています。

多様な文化、考えた方に触れられることが醍醐味

――グローバルな戦略を立てる仕事の面白い点はなんでしょうか?

GlobalLogic社を買収し、お互いの力を掛け合わせて新しい価値を生み出す取り組みは、日立が今後大きく成長するために非常に重要です。こうした企業の成長に大きく関与する取り組みに携われるのはシンプルに面白い、楽しいと感じます。日立の成長は、ひいては日本の成長にも繋がると思っています。私は学生時代から「いつかは日本のためになる仕事がしたい」と思っていたので、そこに少しでも携わっていると実感できるのはモチベーションに繋がりますね。

また、今回買収したGlobalLogic社は世界有数の企業と共にDXを推進しており、優秀な人財も多く在籍しています。グローバルの第一線で活躍するプロフェッショナルなメンバーと共に働き、彼らの専門性、仕事への取り組み方、物事の考え方に触れられることもこの仕事の醍醐味です。自分をさらに成長させられるチャンスだと思っています。

――さまざまな考えに触れられるのもグローバルな仕事の魅力なのですね。

そうですね。日立の仕事にかかわらず、グローバルな仕事ではいろんな人や文化、考え方、生き方に触れることができるので、多くの知識や経験が得られます。簡単な仕事ではありませんし、日本ではまず起こらないような予期できないトラブルやハプニングに巡り合うこともありますが、経験のひとつひとつが貴重な財産になっています。

相手の文化を理解することが重要

――グローバルな戦略を立てる仕事の難しい点を教えてください。

繰り返しになりますが、日本と海外では考え方が大きく違います。例えば、日本は議論を何度も繰り返し重ねて、煮詰めていきますが、海外はどちらかといえば「なんとなく」で、日本ほど煮詰めない状況でもまず進めてみます。とにかく海外で大事なのはスピード。トライアンドエラーを繰り返し、お客様からフィードバックを得ながら素早く物事を進めるのです。日本でもこういった考えが取り込まれ始めていますがまだ大きく乖離があると思います。

相手はスピーディに進めたいけど、われわれはしっかり議論して進めたい。こうしたギャップをいかに埋めるかが難しいですね。的確な着地点を見定めることが、グローバルな仕事をスムーズに進めるための大事なポイントだと思います。

――考え方、文化の違いがあるからこそギャップが生じるのですね。

仕事の取り組み方が違いますからね。極端な話ですが、ある国の方との議論の中でなんでもイエス、できないこともイエスと答えを受けていたケースがありました。後になって「できない」とならないよう、対話を重ねてできる・できないをこちらで把握しないといけないなと途中で認識しました。国内でのコミュニケーションの取り方をベースに考えると見誤る可能性があります。相手の文化を理解することは海外戦略を立てる上でも重要です。

――ギャップを埋めるべく取り組んでいることはなんですか?

まず大事なのはお互いにとってどんなメリットがあるのかを明確に意識できるよう心掛けています。ゴールが明確であればそこに至るまでのギャップなどのハードルも乗り越える力がわきます。特に海外だとシビアでお互いが「Win-Win」ということがはっきり分からないと、打ち切られるケースも少なくありません。われわれが相手に何をもたらすことができるのか、その点がぼやけることなく、明確にして話を進めるようにしています。

その上で手段の一つとしては例えばコミュニケーションの取り方を変えることです。私は、国内の場合は国内向け、海外相手には海外向けのコミュニケーション方法を使い分けています。例えばメールの書き方も、日本は「お世話になっております~」と挨拶文を含め丁寧に書きますが、海外は用件だけシンプルに書いて宛先も絞ります。こうしたコミュニケーションを使い分けるためにも、文化の違いを理解することは大切です。

スキルよりもメンタルの強さが求められる

――グローバルな仕事をする上で求められるスキルを教えてください。

何よりも日本と海外との「考え方の違い」を理解することです。例えば、日本人は「NOと言えない」とよく言われますが、これを言うと相手が傷付くかな、よく思われないかなと心配してしまうのは当然です。しかし、はっきりとNOと告げることはグローバルなシーンで議論を進める上で必要な場面もあります。もちろん相手を思う気持ちは必要ですが、本当は難しいのに「検討してみます」などオブラートに包む言い方でずっとボールを持ったままにしてしまうと、結局相手の信頼を失い、物事がうまくいきません。はっきり意見することが大事です。

どちらからといえば、スキルよりもメンタル的な強さが必要と感じています。気後れすることなく堂々と議論を交わせるようになるには、英語で積極的にコミュニケーションを取るなど、経験を積むことが大事です。経験の中でメンタルもスキルも培われていくと思います。

――村瀬さんはどのようにメンタルや対話のスキルを磨いたのですか?

私は大学でアメリカに留学しましたが、最初はほとんど英語が話せませんでした。それでも勉強し、アメリカ人や様々な国の留学生と積極的にコミュニケーションを取るうちに日常会話ができるようになり、次第に自信がついていきました。日立に入社してからも、シンガポールにあるグループ会社に出向し、日本人が私ひとりしかいない環境で働くという貴重な機会を得ました。そこでも大きく成長できたと感じています。

――最後に学生へのメッセージをお願いします。

COVID-19という大変な中で、大学生の皆さんも学生生活や就職活動がこれまで以上に難しい状況になっていると思います。だからこそ、何か自分が打ち込めること、仲間と一緒に取り組めることに一生懸命になってほしいと思います。難しい状況だといって、何もしないで過ごすのはもったいないです。こんなことがしてみたい、こんなことに興味があるというものが何かしらあれば、ぜひ挑戦してほしいです。経験は強みになります。自分が一生懸命取り組んだことは自分の言葉で語れます。

加えて、「人との縁」を大事にしてもらいたいですね。私自身も縁を大事にしています。人とのつながりは、いつか自分を助けてくれるかもしれませんし、チャンスを広げるきっかけにもなるかもしれません。ちょっとした出会いであっても、そうした「縁」は大事にしてほしいですね。

 ――ありがとうございました! 

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

編集後記

グローバルな仕事は海外の文化や考え方に触れたり、優秀な人材から刺激を得たりできることが魅力のようです。相応の英語力や強いメンタル、また海外時間に合わせた働き方が求められるなど一筋縄ではいかない面もありますが、自分を大きく成長させたい人にとっては非常に魅力的ではないでしょうか。

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文:高橋モータース@dcp

編集:学生の窓口編集部

取材協力:株式会社日立製作所
https://www.hitachi.co.jp/

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