【お仕事図鑑】ミツカン「ぽん酢サワー」のトレンド仕掛け人が語る、新しい価値の作り方 #株式会社Mizkan

編集部:ゆう

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香川大州(かがわ たいしゅう)さん
株式会社Mizkan CRM本部 CRM推進チーム

2017年:新卒入社後、営業職
2019年:MD本部商品企画部新規開発課へ。 そこで、“モノではなくコト”を広めるミッションを与えられ、奔走する中でぽん酢サワーと出会う。「ぽん酢サワー」プロジェクトでは、PR全体戦略策定の主担当者を務め、その中で自らロゴ・販促物等のデザイン制作や、公式SNS運営も行う。
2021年:現部署

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業 で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。

今回は、株式会社Mizkanで「ぽん酢サワー」プロジェクトを手掛ける香川大州さんにインタビュー。新たな価値を提案し、ムーブメントを作り出すための方法について、香川さんにお話をお聞きしました。

香川さんが「ぽん酢サワー」と出会ったキッカケは……

――香川さんは普段、どんなお仕事をされているんですか?

僕は、新設されたばかりのCRM本部CRM推進チームに所属していて、「ミツカンと世の中の接点をつくる」ことをテーマに戦略PRなどを担っています。今は「ぽん酢サワー」をメインに担当しています。

――ぽん酢サワーというアイデアはどうやって発見したのでしょう?

もともと僕は商品企画部にいて、会社から「予算を渡すから、何か会社にとって面白いこと、新しいことを見つけてきなさい」とミッションを受けたんです。それで、毎日ネットサーフィンなどをしながらアイデアを探していました。そんななか、SNSで「ミツカン」「ぽん酢」と調べていたら、ぽん酢サワーを提供している居酒屋さんを発見したんです。

――どこのお店が提供していたんですか?

僕が見つけたのは、荻窪の「上荻一丁目酒場」というお店ですが、もともとのルーツは幡ヶ谷の「串かつ 名代」というお店です。店主が味ぽんと間違えてぽん酢を仕入れてしまい、試しにサワーに使ってみたら美味しかったことからメニュー化に至ったようです。

――偶然の産物だったと。実際に飲んでみて、いかがでしたか?

最初は、味ぽんのサワーだと思っていたんです。実は僕もミツカンにいながら、ぽん酢という商品に馴染みがなくて(笑)。でも、実際に飲んでみたら予想以上に美味しくて、ビックリしました。僕はあまり甘い飲み物が得意じゃないのですが、ぽん酢サワーはスッキリしていて飲みやすい。レモンサワーなどに近く、料理との相性もいいから何杯でも飽きずに飲めます。

――僕も最初は味ぽんのサワーだと勘違いしました。ウケ狙いなのかな、と。

もし味ぽんサワーだったら、一時的にはバズるかもしれません。でも、一瞬だと思います。

一方、ぽん酢サワーはしっかり美味しくて、糖質控えめという潮流も押さえています。レトロな雰囲気もトレンドに乗っていますし、“ぽん酢といえばミツカン”と広く知っていただいているので、ぽん酢サワーをやる意味が一番あるのはミツカンだろうと考え、「これはいけそうだな」と感じました。

ハイボールやビールのように、下町で長く愛されるドリンクメニューになってほしいと考えています。

企画を裏で支えたのは、趣味で磨いた「デザイン力」だった!

――社内に、香川さんより早くぽん酢サワーの存在に気付いている人はいなかったんですか?

いたんですけど、ミツカン社内にいる人から見ると、あまり斬新に思えなかったようです。「ちょっと目先の変わったメニュー」みたいなスタンスというか。僕は入社歴が浅かったからこそ、客観的に面白く感じられたのかもしれません。

――当時はぽん酢サワーに可能性を感じている社員がいなかったわけですよね。香川さんは、ぽん酢サワーを社内でどう提案したんですか?

社内でぽん酢サワーが盛り上がったのは、資料の影響も大きかったと思います。ぽん酢サワーの魅力を資料にまとめる際に、「提灯が光る下町の居酒屋で、みんながぽん酢サワーを楽しんでいる」というイメージのビジュアルを作ったんです。大衆酒場が好きな社員も多いので、「ぽん酢はきっと、こんな風景に溶け込める」と直感的に感じてもらえたようです。

――視覚で訴えたんですね。ビジュアルを作るスキルはどこで身に付けたんですか?

もともとデザインやビジュアルを作るのは好きで、学生時代にちょっと趣味でやっていたんです。ミツカンには資料のテンプレートがあって、そこに情報を入力するのが一般的なので、「もしかしたらこんなテンプレートに沿っていない資料を作っても、跳ね返されちゃうかな?」とも思いました。でも、「ワクワクする資料のほうが周りの人に共感してもらえるだろう!」と思ってやってみました(笑)

――香川さんは、ぽん酢サワーグッズのデザインも担当されているんですよね?

そうですね。ミツカンは、デザインにもっと注力してもよいかなと思っていたので、だからこそ、上司に「デザインが好きなら、経費でグラフィックデザインソフトを買っていいから自分でデザインしてみなよ」と言ってもらえました。ミツカンには、若手社員の声にもしっかりと耳を傾けてくれる風土があるので僕も独学で勉強して、ぽん酢サワーのグラスやポスターを作らせてもらいました。

――ちなみに、「面白いものを見つけるべし」というミッションを受けてからぽん酢サワーを提案するまで、どれくらい期間をかけたんですか?

1年半くらいです。その間は本当にいろんなことをしました。「コト体験をつくるとは何か」というところから考え直して、上司とふたりでテーマパークに行って、何が楽しいのかを調査したこともありました。

真夏のキャンプ場で鍋をして、BBQのように鍋を楽しんでもらうキャンプ鍋提案の可能性を探る検証を実際にやってみるようなこともありましたね。

「これ、何に役立つんだろう?」と思うこともたくさんしてきました(笑)。

オン・オフの垣根がないほど「仕事が楽しい」。その理由は?

――香川さんは、なぜミツカンという会社を選んだんですか?

もともと食品メーカーに興味があったわけではなくて、たまたまミツカンの説明会に空きがあったから入ってみたんです。面接を受けてみたら、面接官の人柄もすごくよくて、家庭や趣味を大事にしている人が多いこともわかりました。ライフスタイル的に働きやすそうな会社だと思いましたし、実際に有給も取得しやすくて、風通しのよさを感じています。

――結果的に、香川さんに合った社風だったんですね。

そうですね。それと、僕はアメリカに留学経験があるのですが、下町文化や居酒屋文化って、本当に日本独自の文化なんですよ。歴史が長いミツカンが、お寿司など日本の食文化の良さをもって海外に進出しているところも面白そうだなって思いました。

――今担当している業務の魅力はどこにありますか?

ぽん酢サワーを広めていくなかで、いろんな人に会ったり、いろんな場所に行ったりしていて、まるでRPGのようだなって思います。村人の話を聞くと次のイベントが発生する……みたいな(笑)。

今はプライベートとの垣根がないくらい、仕事を楽しんでいます。どこに行っても、「あ、このデザインはぽん酢サワーに活かせそうだな」なんて考えちゃうくらい夢中ですね。

――それは素晴らしい。では、香川さんの業務に求められるスキルは?

この仕事に向いている人は、とにかく新しいことが好きで、自分の手でトレンドを生み出したり、世の中に変化を起こしたいと考えている人だと思います。スキルに関して言えば、僕も自分でぽん酢サワーを生み出したわけではないので、一からアイデアを考える力よりも、いろんな人の声を観察したり、共感したりする力のほうが必要な気がします。

――観察と共感ですか。

ヒントはいろんなところにあります。僕自身はあまりお酒を飲まないのですが、ぽん酢サワーを提案してからは大衆酒場に行くようにしていて、自分もその場の雰囲気を感じたり、お客さんの好みを聞いたり、SNSを見たりすることで、その方々の趣味趣向を理解しようとしています。

そうやって相手の目線で物事を考えたときは、こちらの提案が喜んでもらえることも多いように感じますね。

――それでは最後に、今後、就活を迎える学生へメッセージをお願いします!

僕は優秀な就活生ではなかったかもしれませんが、自分の思いを大切にしながら就活をしたことで、最終的にやりたい仕事ができています。ですから、面接では「自分はこういうことがしたい」「この会社はもっとこうすればよくなる」と、しっかりと自分の意見を伝えたほうがいいと思います。「落とされてもいいや」「合わないなら無理しなくていいや」くらいに考えて、ありのままの自分らしさを大切にするのがいいと思います!

 ――ありがとうございました! 

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

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文:猿川佑

編集:学生の窓口編集部

取材協力:株式会社Mizkan
https://www.mizkan.co.jp/

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