「ここは職種の宝庫」ユーモア&やさしさがある意外な職場。私たちがまだ知らない、仕事選びのヒント~前編~
「自分に向いている仕事って何だろう……」と悩んでいる就活生は多いはず。そんな方に知ってもらいたい、意外な職業があるのだとか。
その職業とは“海上自衛隊”(※以下、海自)。海自=筋トレばかりしている、体育会系なんでしょ?とイメージするかもしれませんが、それはおおきな誤解。実はデスクワークや専門職も豊富にあるのです。
そんな海自では、どのような人が働いているのでしょうか?現在就活中の2人が、海自の採用広報アンバサダーのカイジョウジエイ鯛くんと共に、調査してきました!
お話を聞いたのはこちらの方々

仲田さん 横須賀地方総監部施設課
2022年入隊。横須賀基地で、施設内の建物や安全・維持管理を行っている。

田口さん 海上幕僚監部厚生課
2016年度入隊。厚生課で、経理や物品管理の仕事をしている。

森さん 海上幕僚監部人事計画課
2010年度入隊。海自で人事関連の仕事をしている。

Kさん 大学3年生
入学当初は公務員志望だったが、今は民間企業を目指して就活中。

Aさん 大学3年生
自分に向いている就職先がわからず、迷いを感じている。

カイジョウジエイ鯛くん
海自の採用広報アンバサダー。嵐で迷子になっていたところを海自に助けられ、恩返しのために広報活動を始めた。
「意外すぎる!」海自にはデスクワークの仕事もたくさん

今日は人事担当の森さんと、若手自衛官の仲田さん、田口さんに集まってもらいました。まず、海自にはどんな仕事があるのか教えてください。
船や潜水艦を動かす仕事を想像する方も多いかと思いますが、給与計算を行う人や、法律の専門家、医者などもいます。船の仕事も幅が広く、武器を扱う人、料理をする人、パソコンで情報収集をする人などさまざまです。
また、万が一火事などが起きた場合に備えて、海自の中にも消防官や警察官のような仕事をする人がいます。社会を形作るさまざまな職種が網羅されています。
力仕事だけではないんですね!

万が一、有事があった時に、基地をいかに早く復旧させるか、というのも任務のひとつです。
僕は海自のお金と物品を管理する仕事をしています。今取り組んでいるのは、自衛官の給与制度に関する調査と改善。
自衛官は公務員なので、民間企業のような労働組合はありません。そのため公務員の給与を決めている人事院の方針を参考にしつつ、自衛隊独自の制度に適した給与体系になるよう財務省や内閣人事局に要望を伝えています。
ちなみに、海自にも飛行機乗りがいることは、知っていますか?
それは初耳です。
私も以前は飛行機の戦術航空士をしていました。戦術航空士というのはパイロットとともに飛行機に乗りながら様々な計画を立て、海上を飛んで異常がないかパトロールをする仕事です。上空から、流氷に乗ったアザラシを見たこともありますよ。
すごい!海自でしかできない体験ですね。

「泳げなくても大丈夫?」海自の入隊条件をチェック

入隊の前後で、海自へのイメージは変わりましたか?
はい。入隊前は、デスクワークをする職種があるなんて知りませんでした。運動は好きですが、得意というわけではないので安心しましたね。職種の種類も多く「自分に向いている仕事がありそうだな」と前向きな気持ちになれたことが入隊後に感じたギャップです。
思った以上にみんな普通の人だな、とイメージが変わりました。僕は海自に入るからには泳げるようにならなければ、と自主練習をしていたのですが、実際はその必要はなくて…。
泳げない同期がいたのですが、入隊時は“13m”しか泳げなかったのに、研修を受けて“13km”も泳げるようになっていて驚きました!
それは、すごい!
運動が得意でなくても心配はいりません。元オリンピック選手やそれに近いレベルの教官が、科学的なアプローチで基礎からしっかり教えます。むしろ泳げない人のほうが教えられたことを素直に吸収するので、上達は早いです。
運動が得意な人しか入隊できないと思っていたので、意外です。
やさしくてユニークな人が多い、働く環境

海自で働いている人の雰囲気はどうですか?体育会系で、ちょっと怖そうと感じている人も多いみたいだけど。
海自はユニークな人が多いですね。あと、やさしい方も多く、業務中に質問をしても、親身に答えてくれてホッとした記憶があります。今後、異動があっても安心して働けそうだなと思っています。
隊員同士も信頼しあい、落ち着いて業務に取り組める環境ですね。僕の周りも気を配れる人が多い印象です。
安定した職場で親も安心。それぞれが感じる魅力

「海自でよかった」と感じたことはありますか?
親孝行できる組織で働けてよかった、と実感しています。飛行機に乗っていた頃や勤務地が変わったときなど、なかなか地元に戻れない時期もありました。申し訳なさを感じながら久しぶりに実家に顔を出したところ、親はそれほど不安に思っていなかったようで。
海自は衣食住が保証されていますし、給与も安定しているので、きちんと独立して生活できます。親もそうした職場だと知っているので、安心しています。
給与がいいとウワサを聞いたけど、実際どれくらいもらっているのでしょう…?
おそらく、同年代よりいいと思います。海自の官舎は家賃も安いですし、駐屯地では食事も3食提供されるので生活費はかなり浮きますね。貯金も貯まりやすいですよ。

「自分の強みがわからない」そんな人こそ来てほしい

ここまで話を聞いてきたけど、海自に向いているのはどんな人?
誰でも向いています!
誰でも!?
入隊時の試験では、応募資格(主に年齢の条件)さえクリアしていればなんの資格もいりません。入隊後の配属先は本人の希望と適性検査によって判断されます。
適性検査といっても、「希望通りの仕事に就いて本人がつらい思いをしないか」を確認するためのもの。職種は多種多様なので、向いている仕事が必ずあるはずです。
「自分でも気づいていなかった長所」がわかるかもしれないんですね。
むしろ「何に向いているのかわからない」と悩んでいる人にほどおすすめしたいです。必ずあなたに向いているものがあるのではないか、と思います。
今就職活動中で、何が自分の適性なのかがわからず悩んでいて……。入隊した後で自分の適性がわかる、というのはとても魅力的に感じました。
まだまだ知られていない海自の魅力。つづきは後編で聞いていきます。
どんな人でも活躍できる、チャンスがある

まだまだ話の尽きない座談会。後編では入隊を決めたきっかけや福利厚生、気になる休日の過ごし方まで伺います。どんな人にも向いている仕事が見つかる海自。気になった方は、採用サイトをぜひチェックしてみてください!