学修計画書をしっかり書いて奨学金申請!【例文で解説】
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「学修計画書」とは、給付型奨学金の申し込みで必要となる在学生向けの書類。文部科学省が提供する参考様式はフリー記述式となっていますので、何を書いたらいいか迷うことがあります。今回はこの「学修計画書」の書き方について、例文とともに徹底解説。奨学金の受給は学生生活に大きな影響を与える可能性があるため、慎重に準備をしていきましょう。
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学修計画書の書き方を例文で解説!
では早速、本題の学修計画書の書き方について解説します。ここでは文部科学省が参考として提供している様式をベースに解説。実際の様式は大学によって異なる場合がありますので、手元の様式との違いに注意してください。
「学修の目的」
まず1つ目の項目は「学修の目的」です。イメージしやすいように例文から先にお見せします。その後、ポイントやアウトフレームについて解説します。
「学修の目的」例文
☆→一文字開ける
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☆私は将来ツアーコンダクターになりたいと考え、この観光学部で学んでいます。
☆私の両親は旅行好きで、幼い頃から日本各地に連れて行ってくれました。決して豪華な旅行ではありませんでしたが、旅行先での出会いや景色、史跡や資料館などで見聞を広めたことはかけがえのない経験でした。今度は私が大勢の人にその土地の魅力や歴史を伝え、感動してもらいたい。そう考えたのが、私がツアーコンダクターを目指す理由です。
☆この観光学部では、観光文化のほか地域活性化について学べるところに魅力を感じています。各地の魅力をどのように伝え、盛り上げていくか。そんな地域デザインの知識をも習得できると確信しています。
☆将来はコロナ禍にあっても旅の喜びを感じてもらえるような、きめ細やかなツアーコンダクターを目指します。ゆくゆくは地域の人々とも積極的に関わり、一緒に地域を掘り起こしていけるようなプロジェクトも手掛けていきたいです。(397文字)
⇒参考:進路ナビ「学校推薦型選抜(旧推薦入試)・総合型選抜(旧AO入試)と『志望理由書』」より加筆させて頂きました。
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☆私は将来、児童文学の出版に携わりたいと考えており、この文学部で勉強しています。
☆今から10年前に父が他界し、その後は母と二人三脚で歩んできました。父との記憶の中で、とりわけ心に残っているのは沢山の絵本を読んでくれたことです。そこにはYouTube動画とはまた違った、パステルや絵の具の世界が広がっていました。父が教えてくれた「絵本の世界」をスマホ世代の子供達に伝えたい。これは私の生きる使命でもあると考えています。
☆我が文学部では、児童文学を扱う講義を見つけることができ、第一志望として入学させて頂きました。英米文学も沢山扱っていて、海外作品の理解を深めることができるのも魅力です。
☆近年はデジタル書籍が増え便利になりましたが、私としては「本の温もり」は一つの大きな魅力であると考えます。将来は、デジタル時代の「新しい本のあり方」を模索しつつ、多くの子供達に絵本の魅力を伝え続けていきたいです。(391文字)
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「学修の目的」のポイント
・何のために?を書く
・将来、社会で自立し活躍していくストーリーを描く
・明確に、具体的に、自分の言葉で!
「学修の目的」はこの「学修計画書」における最重要項目。と同時に、何を書いたらいいのか最も悩んでしまう項目かもしれません。そこで例文は2つご紹介しました。基本的なアウトフレームとしては、
1.将来どんな職業につきたいか(目的)
2.どうしてそう思うのか(背景)
3.学修がどう役立つのか(学部の魅力)
4.どう活躍していくか(将来の展望)
この順番で、300〜400文字程度で書いていくといいでしょう。
「学修の計画」
次に、2つ目の項目「学修の計画」について、例文から見ていきます。