バイクの自賠責保険と任意保険。それぞれの解約方法を解説

バイク保険を解約する手続きの流れ
自賠責保険と任意保険では、解約の手続きはそれぞれ異なります。
自賠責保険の解約
自賠責保険の解約は、契約している保険会社や組合の窓口で手続きを行います。
自賠責保険の証明書には契約している保険会社が記載されているので、自賠責保険証明書、印鑑、口座番号、本人確認書類を用意して、手続きの問い合わせを行います。
250cc以下のバイクに乗っている場合は、ナンバープレートに貼っている保険標章も準備しましょう。自賠責保険は強制的に加入するものです。そのためバイクの廃車や解体ではない限り保険を解約することができません。こうした性質のため、解約時には廃車証明書も必要となります。
任意保険の解約
任意保険の解約は代理店で可能です。自賠責保険と同じ保険会社の場合は、同じ窓口で手続きをしますが、加入している保険の会社が別の場合には、それぞれで手続きを行います。どの会社と契約しているかは保険証書に記載があります。
手続きには、保険証書、印鑑、口座番号、本人確認書類を準備します。
廃車を理由に任意保険を解約する時は、事前に廃車日を伝えることで、先だって手続きをすることもできます。
バイク保険を解約したら保険料は戻ってくる?
保険を解約した際、気になるのが保険料の払い戻しです。
自賠責保険の解約の場合
自賠責保険の返戻金は、保険開始日・保険期間・解約日から満期日までの残り期間により決まります。自賠責保険は住んでいる地域ごとの事故率によって、保険料が異なる仕組みになっています。それに応じて返金額も異なります。ただし共通しているのは全額戻ることはなく、契約してすぐ解約しても、半分程度の額となる点です。
任意保険の解約の場合
一方任意保険では、一括払いの場合、払った契約の満期日まで期間が残っていると、返戻金があります。算出方法は保険会社の規定によって異なるので、契約の手引きなどに沿い確認しましょう。ちなみに月払いの場合は、利用分を支払うという性質上、基本的に返戻金はありません。ただし引き落としのタイミングによっては条件が異なるので、こちらも確認が必要です。
バイクを買い替えた時も保険は変更する?
バイクを買い替える際、自賠責保険の場合は同一車種であれば変更ができます。例えば、150ccの二輪車から別の150ccの二輪車に買い替えるケースです。バイクを売ったり、売却したりした状態では変更できません。特に個人間での売買では注意が必要です。
任意保険の場合は、同一車種の場合新しいバイクの情報を再登録する必要があります。しかし原付から150ccなど車種を変更した場合は、新たに保険に入り直すことになります。保険の切り換えは等級にも影響します。
まとめ
バイクに乗るうえでは保険の手続きは欠かせません。手放す際や買い替え時は、解約・見直し・新規契約のどれに該当するのかを判断し、確実に手続きを進めましょう。
(学生の窓口編集部)
監修協力:鈴木幸子
2010年よりFP活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格AFP・証券外務員2種・相続診断士。