借りて乗る。バイクを短期間利用する際の保険を解説
バイクの免許を持つ人の中には、自身でバイクを所有していない人もいるでしょう。家族からバイクを借りる、バイクをレンタルして乗車するなど、利用頻度が少ない場合、事故のリスクにはどのように備えればいいのでしょうか。ここでは、バイクを短期で運転する人の保険について考えていきましょう。
短期のバイク運転でも任意保険に加入しよう
運転を行う際、気を付けなければならないのは万が一のトラブルです。バイクの利用頻度が少ない場合、慣れない土地での運転は、なんらかの事故にあう可能性もあります。
このようなリスクを考えるうえでも、短期間でバイクを運転する際は、任意保険の加入が重要です。
任意保険に加入していれば、他人のバイクを借りた際に起こしてしまった事故についても、補償が適用されます。またバイクの自賠責保険は強制加入となりますが、補償の範囲は極めて限定的なものになります。たまに他人のバイクを借りて、乗るということが分かっているのであれば、保険に入っておきましょう。
任意保険は自賠責保険では補償できない部分を幅広くカバーするため、万が一のトラブルにも未然に備えることができます。
「1日バイク保険」というものはない
自動車の場合、レンタカーなどを運転する際は一日タイプの保険が適用されます。しかし、バイクにはそのような保険の取り扱いはありません。(2021年5月現在)
現在自動車で一日タイプの保険に加入している人も、その補償はバイクには適用されないので注意が必要です。
また、最近ではバイクのレンタルサービスが展開され、一日単位ではなく、時間単位で利用することも可能です。レンタル料の中には任意保険の料金も含まれているため、気軽にかつ安全に乗車を楽しむことができます。
家族のバイクに乗るならファミリー保険に
125cc以下のバイクの場合であれば、「ファミリーバイク特約」を契約する方法もあります。これは自動車の任意保険にセットでつけられるもので、離れて暮らす家族の車両や、すでに自分で加入している自動車保険につけると、安く保険を掛けることができます。ファミリーバイク特約は保険会社によっては、ネットで手続きを行えるところもあります。新規にバイクの任意保険に加入する場合と料金を比較し、検討してみるといいでしょう。
バイクの運転頻度が極めて低く、知人に借りるような場合は、バイク所有者のバイク保険によって補償してもらうことになります。そのため、バイクを借りる際には、そういったリスクも認識した上で、慎重に運転を行いましょう。
まとめ
乗車頻度が少なくても、事故のリスクはゼロではありません。運転頻度が少ないからこそ、事故に備えて任意保険に加入することが大切です。ライフスタイルやすでに加入している保険などとすり合わせて、適切な補償プランを検討するといいかもしれません。
(学生の窓口編集部)
監修協力:鈴木幸子
2010年よりFP活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格AFP・証券外務員2種・相続診断士。