「圧倒的彼女感」「付き合いたい」佐藤ノアが明かす、あざとすぎるSNS投稿の裏側
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読者モデルやインフルエンサーとして活躍する、バンド『suga/es』ボーカルの佐藤ノアさん。『マイナビ学生の窓口』でも連載「#佐藤ノアの生き方道場」を担当する彼女ですが、そのあざといほどドーリーなルックスでSNS上で同世代からかなりの人気を誇ります。「彼女感(付き合っている彼女っぽさ)」を押し出したインスタグラムでの投稿には、毎回多くの同世代男女から「ノアちゃんになりたい」「ノアてぃんと付き合いたい…」などの熱いコメントが寄せられます。わかる、私もノアちゃんとデートしたい。
そんな妄想を抱いていたところ、ヘアケアブランド『椿ちゃん』(株式会社柳屋本店)の新イメージキャラクター就任会見で、彼女がInstagramにヘアアレンジを投稿する様子を生中継するとのこと。「ぜひ現場を見に来てください」と招待を受け、彼女のSNSがウケる秘密を探ろうと、会場を訪れました。
「彼女感」のある投稿で、あえてファンを戸惑わせる
——インスタの投稿では、どのような部分にこだわっていますか?
インスタは写真が本当に大事なので、毎回かなりこだわります。メイク・ヘアをちょっと変えるだけで、すごく反応が違ってきますね。私の場合は引きの投稿はあまり伸びないです。全身が見える投稿より、「彼女感」がある顔のアップや、メイクやヘアが良く見える写真のほうが人気があります。
——「彼女感」というキーワードが出ました。至近距離で撮影した投稿が、「まるで彼女みたい」と話題になっています。
写真で彼女感を出す秘訣は、正面ではなくカウンターで隣に座っている感じで撮影すること。そして、「これ誰が撮っているの?」って言いたくなるぐらいの距離感で撮ります。親密感が出るんですよね。
ちょっと変わり技だと、撮る人の手を入れること。ほっぺをツンツンしてもらったり。そうするとファンから「え、これ誰の手?」「デート?」とかめちゃめちゃコメントがくるんですよね。私はファンの人たちを戸惑わせるのが好きで、ファンの皆さんもそれを楽しんでくれているんだと思います。
▲実際に会場で撮影しインスタグラムに投稿した「彼女感」のある写真。投稿後8分で「いいね」は2000件越え
インスタ映えに欠かせないのは「太陽光」
——寄りの投稿だと、髪型もかなりポイントになりそうですね。
ヘアアレンジの投稿などはインスタやYouTubeで人気がありますね。今日みたいなまとめ髪なら、おくれ毛をワックスできちんと抑えるのが大事。特にポニーテールは男女両方にウケがいいですね。あと最近なら2月2日の「ツインテールの日」に2つくくりの投稿をしたら、めちゃめちゃ跳ねました。みんなツインテールが好きみたいです。
——他に写真映えする髪型のポイントはありますか?
写真で映えるのはとにかく「ツヤ感」。ヘアケアはお仕事柄カラーをする機会が多いので、保湿が全て。ヘアミルクでしっかり保湿しています。寝ている時の摩擦でダメージが出ちゃうので、髪の毛はゆるめの二つ結びにまとめて寝るようにしています。
カラーをするときの色味は基本的に美容師さんにお任せですが、暗めの緑系アッシュにすることが多いです。太陽光で撮影することがインスタ映えする写真のコツなのですが、髪色が思っているより明るめに見えてしまうことが多いんです。だからアッシュ系で落ち着けてもらっています。
ヘアやメイク以外だと、一番大切なのは「光」。インスタグラマーは早起きする人が多いです。「朝日」は全てが綺麗に見えるので、投稿が伸びやすい。朝のちょっと青っぽい、白っぽいような光で撮るのが流行っていますね。あと多いのは「インスタのために、ベットシーツを真っ白にした」という人。ベッドシーツの上にコスメや洋服などを置いた写真、よく見かけますよね。あんな感じでオシャレな写真を自然光で撮れるので、ブツ撮りをするにも朝が一番オススメです。
——太陽光が使えず、室内で写真を撮るときのコツはありますか?
一番気をつけたほうがいいのは、顔に影が落ちていないかどうか。ちょっと顔に影があっただけで、1万ぐらい投稿のインプレッションが違ってきます。
今のインスタで主流なのは「他撮りの綺麗な写真」
——カメラアプリで撮影するときのポイントはありますか?
盛れるカメラは「Beauty Plus」「B612」「SNOW」が鉄板ですね。女子で入れてない人はいないんじゃないかな?友達と撮るときも、内蔵カメラで撮ったら怒られたりしますし(笑)。
あとは単純に画質を良くすることも大事。インカメだとどうしても画質が落ちてしまうので、私の場合は、基本的にマネージャーさんに撮ってもらうことがほとんど。今はインスタでも、自撮りより誰かに撮ってもらったような綺麗な写真の方がトレンド。練習で自撮りでやってみることもありますが、最終的には撮影してもらいます。
「彼女感」の次は「私服コスプレ」シリーズに挑戦
——これからも「彼女感」な投稿は続けていくんですか?
正直もう「彼女感」はあんまりやらないかもしれません、やっぱり見ている人も飽きちゃうし、次々違うことをやっていきたいので。
今挑戦しているのは「私服コスプレ」。「大学のサークルの『サークルクラッシャー』な女子風」とか、「コーヒーショップの店員さん風」とか(笑)。写真にコンセプトを決めてシリーズ化させていこうかなって思ってます。
▲「私服コスプレ」の投稿(タイトル「サークルクラッシャー女」)
——私服コスプレ、面白そう……!ちなみに今日の服装のテーマは?
ちょっとアンティークな服装なので、テーマをつけるなら「朝ごはんにフレンチトーストを食べている女の子」ですかね。あ、実際に食べた朝ごはんはおにぎりです(笑)。
自分にしかできない投稿で、同世代に情報を届ける
——佐藤さんがSNSでの発信で心がけるポリシーは?
▲ブランドイメージキャラクター就任のあいさつをする佐藤ノアさん
絶対にウソはつかないという信条があるので、商品紹介でもイマイチだと思ったものは「これは微妙でした」ってハッキリ言っちゃいます。そのおかげかもしれませんが、今までに大きな炎上はしたことがないですね。時々「塩対応」とかいって話題になったりしますが、それはわざと仕掛けていることなので……私の思うツボです(笑)。
ファンの方もそういう部分を見て私のことを信頼して、応援してくれているんだと思います。
今回ブランドキャラクターに就任した『椿ちゃん』についても、自分が気に入ったからお仕事をお受けしましたし、私だからこそできるアプローチ方法があると思うんです。椿油ってなんか年上の世代のイメージがあったりすると思うんですが、パッケージがかわいかったり、ヘアミルクのような使いやすい商品が出ていたり。私の強みである同世代へのアプローチ力の強さを生かして、そういう情報を届けていきたいですね。
戦略のある「かわいさ」は、あざとさを越えて支持される
太陽光を使った撮影術や、「彼女感」「私服コスプレ」などのコンセプトを設けたシリーズ展開など、佐藤ノアさんのSNS投稿の秘密が少し紐解かれた今回のトークセッション。
単にインスタ映えと言っても「かわいくポーズをつくる」というだけではなく、綺麗な写真を撮るためのこだわりを持ち、自分の中でルールを設けているからこそ、彼女は同世代にとって「憧れ」の存在になっているのかもしれません。
そして「見てくれる人に嘘をつかない」姿勢も、男女問わず人気を集める理由なのではないでしょうか。「映え」で語られるSNSだからこそ、発信する情報は真実を、という一見あたりまえのようで忘れられがちなポリシーこそが、多くの人に愛される秘訣のようです。
連載『佐藤ノアの生き方道場』
「やりたいけど、できない」を越えて、夢を叶える方法論
成功するために知っておきたい「不安」への対処法
文・写真/編集部 はまみ