「やりたいけど、できない」を越えて、夢を叶える方法論 #佐藤ノアの生き方道場 vol.1

伊藤美咲

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ガールズバンド「suga/es」のボーカルとして活躍する佐藤ノアさん。音楽活動や読者モデルとしての仕事に取り組むかたわら、Instagramやtwitterで積極的に自分の思いを発信する姿勢が多くの人の共感を集めています。新連載『佐藤ノアの生き方道場』は、大学生の進路や将来についてのモヤモヤに、佐藤さんが自身の経験や思いを総動員して、一切媚びることなく答える企画です。

将来やってみたいことや進んでみたい道がなんとなく見えていても、さまざまな事情で躊躇してしまうことってありますよね。初回となる今回、「やりたいけど、できない」気持ちを抱える3人の悩みに佐藤さんが贈る言葉は……?

INDEX



Q.やりたいけど「自信がなくて」できない。自分に自信を持ち、人と比べずにやりたいことをやり抜くには?


ノアちゃんの考えや言葉はカッコよくて素敵だと思っています。憧れです。
私も自分のやりたいことをしたいですが自分に自信がなくできないです。
私を褒めてくれる方がいても言われ慣れてないのでどう答えたらいいのかわからなくていつも嫌な感じになってしまっているのではないかと考えてます。

どうしたら自分に自信を持って、誰かと比べたりせずに、引け目を感じることなく自分を誇って生きることができるでしょうか。(大学3年生/女性)


A.人と比べないことは無理。自分の得意分野で勝ちにいく

人と比べられるのは当たり前


そもそも人と比べないということは無理なんです。同期や同業者って絶対比べられちゃうものだし、むしろ比べられて当たり前だと思ってしまうのがいいのではないかなと思います。人と比べて引け目を感じると一歩下がってしまいがちだけど、「あの子も頑張って評価されているんだから、超えてやろう」という考え方を変えるのが大事。

そこで「あの子は器用だからできるけど私は不器用だからできない」とへこたれてしまう人もいるかもしれませんが、自分の得意な分野で勝てばいいんです。向き不向きとか根本的に決まってしまっている部分もあると思うんですよね。

例えば、同期で伸びているひとが「手先が器用でいろんなものを作れる」っていう強みだったら、私は場を盛り上げるのが得意だからそっちで頑張ろう! と考えるようにします。

褒められたときの返しで、他の子と差をつける

あと、そうやって「自分が頑張ったことでまわりの人に褒められたとき」は、すごく規模の大きい話にして返すのがコツです。例えば「かわいい」って褒めてもらったら「生まれてきてよかった!」と言うようにしたり。

「ありがとう」だけでもいいんですけど、やっぱり他の子と差をつけたいじゃないですか。そこで規模の大きい話にすると嫌味にならずに印象も残りやすいし、そこから会話が次につながって盛り上がったりするのでオススメです。

Q.やりたいけど「プレッシャーに負けて」できない。「好きなことで結果を出すこと」へのプレッシャーにどう打ち勝てばいい?


俺はバンド活動に力を入れて頻繁にライブとかしてます。本気で音楽で食べていきたいなと考えています。でもせっかく親に高いお金出して四年制大学に行かせてもらってるのにフリーターでバンド活動を続けるなんてとても出来ません。あと、約3年。それで結果が出なければバンドの道を諦めなければなりません。あと3年というプレッシャーに押し潰されそうで毎日が辛いです。ノアちゃんならどういう想い考え方で頑張りますか?(大学1年生/男性)

A.本気で考えていたら、そんな言葉出てこない

迷いがあるということは、既に自分の中で結論が出ている

本気で音楽で食べていきたいと思っているなら、こんな相談は絶対しないんです。

舐めてますね。なんとなく音楽で食べていけたらラッキーくらいにしか思ってないです。本気で音楽で食べてやると思っているなら「絶対あと3年でやってやる」となるはず。自分の中でどっちの方がいいのか、すでに答えが出てるんじゃないかなと思います。

言葉の選び方で本当はどっちを選ぶのがいいと思っているのか、文章でも伝わってくるんですよね。

これだけ迷いがあるなら、きっと普通に卒業して就職したほうが幸せなんじゃないかな。音楽で生きていくのってやっぱり大変ですから。

頑張るためには「ビッグマウスでいること」が大事

私はみんなに「絶対成功するから」と宣言して北海道から上京してきました。プライドが高いから、一度口にしてしまったら、その言葉に追いつこうとして頑張れるんです。「来年までにこれやります」とか言ってしまえば、あとはやるしかないじゃないですか。できなかったらダサいから。ビックマウスでいるのは頑張るためにも有効です。

失敗は、ネタにすればつらくない

最初のころはお金がなくて大変だったときもありました。お母さんから送られてきた冷凍の唐揚げ1個だけ解凍して食べたり、上京して1ヶ月はベッド買えなくて寝袋で寝たり。でも、その様子ってめちゃめちゃネタになるんですよね。「1か月寝袋生活」ってインスタに投稿してもいいし。

失敗や悲しいことがあったときは、2年後笑い話にするためのオチや、「自分に後輩ができたらこう教えてあげよう」と教訓にすることを考えますね。自分が失敗しないと人に絶対アドバイスできないので。

失敗したときはつらいけど、いつか元に戻るのがわかってるから大丈夫なんです。それに私がもし借金したとしても、「毎日記録つけて何ヶ月で返済しましたって本出そう」ってに考えられるのでつらくないですね。

Q.やりたいけど「今の環境と違うから」できない。大学で学んでいる内容と、将来やりたいことの間にギャップが出てきてしまった。どういう進路を選べばいい?


私は今、保育士になるための学校に通っています。ですが、大学生になり、オシャレにとても興味を持つようになりました。そのため、アパレル系で働きたいという気持ちが湧いてきました。

やりたいことはやりたいという気持ちは強いのですが、保育の大学に通っているというのと、親が学費を全部払ってくれているので罪悪感があり、アパレル系で働くのは諦めたいと思うのですが、この気持ちを諦めることが出来ず、悩んでいます。(大学2年生/女性)


A.方向転換していい。応援してくれる人だけ味方につけて、自分の好きなことをやる

自分の道を貫こう

やりたいことがあるなら方向転換していいと思います。

私も高校が進学校だったので、大学に行かず上京して芸能に進むことを「あり得ない」とか「大学行ってからやればいい」と散々まわりに言われたけど、「この人なに言ってるんだろう」と思って無視してました。

今まで勉強もちゃんとしていたし、芸能のこともなんとなく把握してやっていける自信があったから「やりたい」って言えたんですよね。そこで自分の道を貫ける人が将来いろんな人を動かしていけるんだと思います。

好きなことで結果を出してから、親孝行すればいい

親が自分の夢に反対するという人も多いと思いますが、結果が出たら絶対応援してくれます。

私も昔はおじいちゃんに「芸能で食べていけるのは一握りなんだから、絶対上京だけはするな」と言われていたし、親にも心配されたけど思いっきり反論してました。でも今はワンマンライブも毎回来てくれるし、バンドのグッズも買ってくれたり、みんな応援してくれています。

だからこの相談者さんも、アパレルの道に進むことに今は罪悪感があるみたいだけど、頑張ったらお金はついてくるので、それで親孝行すればいいと思います。私も小さい頃からピアノとか茶道、スキーとたくさん習い事とか通わせてもらったから、今はお返しに仕送りしてます。

親だって、自分の子供がつらくて死にそうになりながら働いているより、自分が楽しいと思えることで稼げているほうがよろこんでくれると思いますよ。やりたくないことをやりたくないと思いながら続けるほうが親不孝かなと。

「応援してくれる人」以外は自分のまわりから遠ざける

まわりに「大丈夫なの?」とか「やめたほうがいいんじゃない?」とか言われると不安になっちゃうかもしれないけど、私は自分を応援してくれる人しかまわりに置かないです。応援してくれないならいらない、みたいな。絶対一握りの人は応援してくれるから、成長段階でなにか言われても大丈夫です。

ブレそうになったら応援してくれる人に会うようにするといいと思いますね。一部でもファンになってくれた人を大切にしていけば他の人も応援してくれるようになるから、私のまわりには好きな人しかいないんです。


佐藤ノアprofile

SNS総フォロワー80万人越えのインフルエンサー4人で結成された、メロディックパンクバンド「suga/es」のボーカル。アーティスト活動以外にもファッションモデルやYouTuberなど幅広く活躍し、SNSではその独自の目線から生み出される発言に共感するファンによって、日々多くのコメントやリプライが寄せられている。

twitter:https://twitter.com/sugales_noah
Instagram:https://www.instagram.com/sugar_79/


次回以降も寄せられたお悩みに佐藤ノアさんが直球で答えます! 第2回は来週1/28(月)ごろ更新予定。お楽しみに!


【佐藤ノアさんへの相談はこちらから】


執筆:伊藤美咲@misaki2018jp 
写真:藤城貴則@TAKANORIFUJI

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伊藤美咲

ステキな人やモノを広めるフリーライター。取材記事を中心に書いています。邦ロックと馬刺しがめっっちゃ好き。
twitter:https://twitter.com/misaki2018jp
web:misaki2018.net

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