成功するために知っておきたい「不安」への対処法 #佐藤ノアの生き方道場 vol.2
大学生の進路や将来についてのモヤモヤに、ガールズバンド「suga/es」のボーカル・佐藤ノアさんが自身の経験や思いを総動員して答える「♯佐藤ノアの生き方道場」。
第2回は、自分の好きなことを貫くと決めたときや、人と違う道に進むときに生じる「不安」の解消法について、考えを聞きました。
Q.モデルやガールズバンドなどの仕事をされていることはとても素敵だと思うのですが、そういったいわゆる会社員と違って、先が不安定な職業に就くことに対して、不安はありませんでしたか? あるとすれば、それをどう乗り越えましたか?
また、もし会社員として就職するならどんな仕事がやってみたいと思うかも聞きたいです。
▼前回の記事はこちら
「やりたいけど、できない」を越えて、夢を叶える方法論 ♯佐藤ノアの生き方道場 vol.1
INDEX
不安に思う時間があったら努力する
■不安になるぐらいならその時間で努力する
この仕事を始めるときには、不安より新しいことを始めることへの期待感のほうが大きかったです。
不安になっている時間があったらその時間努力します。「どうしよう」って思うだけでは何も変わらないので、24時間楽しむために、明日のスケジュールを考えたほうがいいですね。芸能のお仕事は収入が不安定というのはありますが、ありがたいことにこうしてお仕事をいただけていますし、当初から「もし稼げなかったらバイトすればいい」と思っていました。
チャンスを掴むために、その場にいる人全員を楽しませる
■不安や努力の過程は見せない
アーティストは出来上がったものを見せるのが仕事なので、不安になっている姿や努力している過程を見せることはしません。
でも、ライブやお仕事などどんなシーンでも、その場にいる人全員が楽しめるよう努力はしていますね。例えばオーディション会場に行ったら、部屋の一番後ろにいるカメラマンさんとも絶対目を合わせます。後日スタッフさん内で「あの子よかったよね」と話題になっても、誰か一人でもマイナスな印象を持っている人がいて「いや、あの子はダメだよ」って言ったらやっぱり少数意見が目立つじゃないですか。だからチャンスを逃さないためにも、絶対その場にいる全員に気を配ります。
でもこれって会社でも同じだと思っていて、もし私が会社員だったら、「おはようございます」の挨拶ひとつ取ってもこだわります。全体に向かっていうのではなくて、全員のデスクに回って一人一人に言いますね。そうするだけで「いつも気持ち良く挨拶してくれるあの人に聞いてみよう」と相談を持ち掛けてもらいやすくなり、仕事も円滑に進むと思います。
■周囲の人をめちゃくちゃ見て、良いところは取り入れる
あとは先輩がやっていることをめちゃくちゃ見ていますね。例えば先輩が「今日も靴下おしゃれですね」って褒めていたのを見て「『今日も』!?ということは、前も見てたの?」って思って、すごい良い褒め方だなぁと。それから私も人の靴下やベルトまで見るようになりました。
逆に人を見て「これ嫌だな」と思ったことは自分は絶対やらないようにして、その逆の行動を取れるようにしています。
こういう努力って普段はほぼ無意識にやっていることなんですが、やっぱりどこか意識して戦略的にやっていることなんだと思います。だからこそ、こうやって聞かれたときにはすぐ言葉にできるんですよね。
苦手な人とは距離を取りつつ、優しく接する
■人に嫌われたら損しかない
人に嫌われたら損しかないので、自分と合わない人にもめっちゃ優しくします。自分が「苦手だな」と感じた場合たいてい相手も私のことを苦手だと思っているんですよね。逆にめっちゃ好きだと思った人は相手も絶対好いてくれていますし。だからきちんと一定の距離を置きつつ、苦手な人にも絶対優しくします。私はとにかく人に好かれるのが好きだし、自分の価値を下げるだけなので、嫌いな相手だからって冷たくしたりは絶対しないです。
話しているとなんとなくどこまで踏み込んでいじっていい相手なのか距離感がわかるので、そこはちゃんと見極めて、チャンスを逃さないようにしていますね。
やりたいことは全部できている!大学進学も会社も関係ない
■会社員になりたいと思ったことはない
会社員でやってみたい職業はないですね。歌やモデルのお仕事などやりたいことがいっぱいあったんですけど、今全部できているんです。
小学校から塾に通って高校生まですごく勉強していて、 大学進学を考えたときに周りの大学生を見たら「大学に通ってよかった」と言っている人があまりいなかったんです。なんとなく将来のためのワンクッションにしている感じで。
就職したまわりの会社員も弱音を吐いている人が多かったから、大学行って勉強してまで「この先、人の下で働きたい」と思わなくて。「そんなにつらいなら、みんな会社辞めればいいじゃん」って思ってたからこそ、わたしはそうならないように自分の好きなことをやろうって。
だから会社員になりたいと思ったことはないですね。会社のような同じ場所に同じ人とずっといることが苦手ということもあって、芸能の仕事を選んでいる部分もあります。
有名企業に入るとかだったら大学に行かなきゃ難しいかもしれないけど、私がやりたいことはどれも大学に行かなくてもやろうと思えばできることだったんです。
……でも、大学生をやってみたい気持ちはあります。進学校で、大学に行くのが当たり前な環境で育ってきたから、ちょっとコンプレックスに思うところがあって。「現役女子大生」という肩書きは強いですし(笑) 。
でも、いまやりたいことは全部できているので、後悔はしてないです。

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次回も寄せられたお悩みに佐藤ノアさんが直球で答えます! 第3回は2月に更新予定。お楽しみに!
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執筆:伊藤美咲@misaki2018jp
撮影:藤城貴則@TAKANORIFUJI